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2022年2月18日 14:00
マーガレット・クアリーとシガニー・ウィーバーが共演し、作家J・D・サリンジャーのファンレター担当者の実話を描いた「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」の予告編が披露された。
原作は、出版エージェンシーで働いた日々を綴ったジョアンナ・ラコフ氏の自叙伝「サリンジャーと過ごした日々」(柏書房刊)。「ライ麦畑でつかまえて」などで知られる作家サリンジャーを担当する編集者と、新人編集アシスタントの驚きの実話が描かれる。
舞台は、1990年代の米ニューヨーク。作家を夢見るジョアンナは、老舗出版エージェンシーで編集者マーガレットのアシスタントとして働き始める。彼女の仕事は、世界中から届くサリンジャー宛のファンレターを処理すること。小説の主人公に自分を重ねる10代の若者、戦争体験をサリンジャーに打ち明ける退役軍人、作家志望の娘を亡くした母親。心揺さぶられる手紙を読むにつれ、ジョアンナは飾り気のない定型文を送り返すことに気が進まなくなり、ふとした思いつきで個人的に手紙を返し始める。やがて彼女は、友人や恋人との関係、夢にかける情熱、そして自分の将来について見つめ直すことになる。
ジョアンナ役をクアリー、ジョアンナの上司マーガレット役をウィーバーが演じ、「ぼくたちのムッシュ・ラザール」「グッド・ライ いちばん優しい嘘」を手掛けたフィリップ・ファラルドー監督がメガホンをとった。モデルとなった出版エージェンシーは、1929年に設立された「ハロルド・オーバー・アソシエイツ」。同社はサリンジャーをはじめ、アガサ・クリスティ、ウィリアム・フォークナー、F・スコット・フィッツジェラルドなど多くの文豪たちの作品の契約や著作権管理などを行ってきた。劇中では、本が生まれる現場の様子を垣間見ることができる。
映像は、作家を夢見てニューヨークにやってきたジョアンナが、老舗出版エージェンシーで働き始めるシーンから始まる。そして、エレガントなロングコートを身にまとった上司のマーガレットが颯爽と出社する姿や、新人アシスタントのジョアンナに厳しいダメ出しをする様子が映し出される。日課であるサリンジャー宛のファンレターに定型文を返信するジョアンナだが、情熱があふれる手紙に心を揺さぶられた彼女は「きちんと返事をすべき」とマーガレットに意見する。映像にはジョアンナを見守るマーガレットの姿や、ふたりが抱き合うシーンも映し出され、「文芸版『プラダを着た悪魔』!」という触れ込み通りの感動ドラマを予感させる。
「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」は、5月6日より新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開。
9232-2437 Quebec Inc - Parallel Films (Salinger) Dac (C) 2020 All rights reserved.
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