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2020年9月24日 19:30
[映画.com ニュース]「エイリアン」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」など、1970~1980年代のハリウッド映画でコンセプトデザイナーとして活躍したロン・コッブ氏が9月21日(現地時間)、死去した。ハリウッド・レポーターが報じている。死因はレビー小体型認知症による合併症で、命日となった9月21日は同氏の誕生日でもあった。83歳だった。
コッブ氏は、「スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望」の酒場に登場するクリーチャーや、「未知との遭遇」のマザーシップの内部、「エイリアン」のノストロモ号、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンなど、映画史に残るデザインを手がけた有名コンセプトデザイナーだ。
17歳の時にディズニーで「眠れる森の美女」(1959)のアニメーターとしてキャリアをスタートさせたコッブ氏は、その後、ロサンゼルス・フリー・プレス紙で風刺漫画家として活躍。最初に参加した映画作品はジョン・カーペンターの長編監督デビュー作「ダーク・スター」(74)で、同作の脚本家のダン・オバノンが執筆した「エイリアン」(79)にも参加。また、コッブ氏の風刺漫画のファンだったジョン・ミリウス監督から、「コナン・ザ・グレート」(82)のプロダクション・デザイナーに抜てきされる。同作の準備中にミリウス監督の友人スティーブン・スピルバーグ監督と知り合い、「未知との遭遇 特別編」(80)で砂漠で発見される巨大船やマザーシップの内部をはじめ、「レイダース 失われた聖櫃」(81)のドイツ軍の飛行機、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(85)のデロリアン、テレビシリーズ「世にも不思議なアメージング・ストーリー」(85~87)のオープニングタイトルなどを手がけることになる。
ほかにも、「スター・ファイター」(84)、「エイリアン2」(86)、「アビス」(89)、「トータル・リコール」(90)、「トゥルー・ライズ」(94)などのコンセプトデザインを担当している。
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