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2020年1月9日 10:00
[映画.com ニュース] アメリカン・スナイパー」「ミリオンダラー・ベイビー」などで知られるクリント・イーストウッド監督の最新作「リチャード・ジュエル」の本編映像が公開された。「ミザリー」でオスカーを獲得したキャシー・ベイツが、圧巻の演技を披露している。
1996年に起きた、アトランタ爆破事件。警備員のリチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)は、第一発見者として数多く人々を救った英雄として報道されるが、事件からわずか3日後、第一容疑者として実名報道されたことで状況は一転。爆弾犯の汚名を着せられる。情報は瞬く間に拡散し、メディアによる連日の報道によって、名誉だけではなくプライバシーまでをも奪われてしまう。そんな時、リチャードの窮地に無謀な弁護士ワトソン(サム・ロックウェル)が立ち上がる。
ベイツは、リチャードの潔白を信じる母ボビ役で出演。公開された本編映像は、状況打開を願い、ボビがリチャードの無実を訴える会見に臨むさまを収めている。
爆破事件の被害者に対する哀悼の意を表した後、集まった記者たちを見つめたボビは「つらくてたまりません。皆さんは私たちの日々を想像できないでしょう。メディアは私の息子について、事件の犯人だと表現しました。平和を踏みにじりました」と言葉を続けていく。
会見場にはリチャードが容疑者だと実名報道した記者キャシーの姿もあり、ボビは「我々からプライバシーを奪い、FBIも息子のすべてを追い、私の家を絶えず監視しています。なぜですか? 息子は……、息子は無実です」「大統領、息子の名誉を挽回させて下さい」と切実な思いを訴える。涙を誘う注目のシーンであり、ベイツがさすがの演技力を発揮している。
「リチャード・ジュエル」は1月17日から全国公開。
(C)2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
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