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2019年10月18日 14:30
[映画.com ニュース]大ヒットホラーの完結編「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」のメガホンをとったアンディ・ムスキエティ監督と、姉でプロデューサーのバルバラ・ムスキエティが本作の撮影を振り返り、原作者のスティーブン・キングの反応や、こだわった点などを語った。
前作「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」から27年後を舞台に、ビル(ジェームズ・マカボイ)、ベバリー(ジェシカ・チャステイン)ら大人になった“ルーザーズ・クラブ”の面々が、再びペニーワイズと対峙するさまを描く。
完結編の製作は、前作が公開されるまで決まっていなかったそうで、バルバラは「前作が公開された日、スタジオが私たちに電話をしてきて、『あなたたちは2作目をやるんだ』と言ったのよ」と当時の様子を伝える。ムスキエティ監督は、原作者のキングにも完結編の脚本を読んでもらったことを明かし、「彼にもっと関わってほしかったんだ。前作の時は完全に僕らに任せてくれたからね。完結編では彼からのフィードバックがほしくて、僕らは脚本のドラフトを送ったんだ」と述懐する。
キングの反応については「スーパークールだったよ。今回もスティーブンは僕らの好きにさせてくれたんだ。彼にとって脚色は別のアーティストによって作り出されたもので、原作とは別ものだと認めてくれていた。でも、僕が意見を求めたから『たぶん、このシーンやこのシーンを入れられるんじゃない』と案を出してくれたんだ。『僕は配水塔を見たい』とかね。結局、配水塔のシーンは入れられなかったけれど、ポール・バニヤンというアメリカの伝説上の巨人のシーンは追加したよ」と、キングの口調を真似しながら再現してくれた。
前作のように多くの人々から支持されるホラー映画に仕上げるため、ムスキエティ監督はあることを重視したといい、「ホラー映画で観客を怖がらせるということは、実は簡単なんだ。難しいのは、観客をキャラクターに夢中にさせること。誰かに夢中になると、その人に危険な目に遭ってほしくないから、観客もすべてのシーンに集中するんだ。キャラクターのことが気にかからなければ、怖くない。ほとんどのホラー映画でも同じことが言えるんだよ」と解説する。バルバラも「もしキャラクターを気に入らなければ、家に帰ったら映画のことが何も残っていないの」と重要性を強調し、完結編でのルーザーズ・クラブの描き方については「みんな共感できるはず」と自信をにじませていた。
「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」は、11月1日から全国公開。
(C)2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
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