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2019年1月22日 18:00
[映画.com ニュース]「タクシードライバー」「レイジング・ブル」「ザ・ヤクザ」などの脚本家として知られ、監督としても「アメリカン・ジゴロ」などを発表しているポール・シュレイダーが、イーサン・ホーク主演で撮り上げた「First Reformed」が、邦題「魂のゆくえ」として、4月12日公開されることが決定した。
構想50年の末に完成させた本作は、戦争で失った息子への罪悪感を背負って暮らす牧師トラーが、自分の所属する教会が社会的な問題を抱えていることに気づき、徐々に信仰心が揺らぎはじめ、諦念と怒りで満ちていく姿を描く。トラーを頼るメアリー役をアマンダ・セイフライドが演じる。
トロント映画祭でお披露目された本作は、ポール・シュレイダー最高傑作と評され、批評家からの絶賛に次ぐ絶賛を浴び、アメリカでは気鋭の配給会社A24による公開でスマッシュヒット。本年度の賞レースでも再び大きな話題を集めており、ゴッサム賞では脚本賞と男優賞を受賞。ナショナル・ボード・オブ・レビューでは脚本賞受賞、ベスト10選出、インディペンデント・スピリット賞でも作品賞、監督賞、主演男優賞の3部門にノミネートを果たし、1月21日の時点で、のべ103の映画賞ノミネート、59の賞を獲得している。
トラーは、ニューヨーク州北部の小さな教会の牧師。ある日、トラーはミサに来た妊婦メアリーから、環境活動家の夫マイケルが思い悩んでいるので相談に乗ってほしいと頼まれる。マイケルと話したトラーは、彼が地球の未来に思い悩むあまり、メアリーの出産に反対していることを知る。必死に説得を始めるトラーだが、心の底ではマイケルに共感し自分の説明に納得ができない。その一方で、所属する教会が、環境汚染の原因を作る大企業から巨額の支援を受けていることを知る。本当の正義とは一体何なのか。トラーの信仰心は徐々に揺らぎはじめ、やがて怒りにも似た感情が彼を蝕んでいく。
「魂のゆくえ」は、4月12日から、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国順次公開。
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