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2014年8月6日 08:00
[映画.com ニュース] 宮沢りえ主演で、直木賞作家・角田光代の同名ベストセラー小説を映画化した「紙の月」(吉田大八監督)の主題歌に、伝説の米ロックバンド「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ」の「宿命の女(Femme Fatale)」が起用されることが発表された。同バンドの楽曲が映画の主題歌に使用されるのは、日本では初めてとなる。
同バンドは、故ルー・リードさんとジョン・ケイルを中心に1965年に結成された「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」に、当時ニューヨークのアートシーンで異彩を放っていたアンディ・ウォーホルの提案で、ドイツ出身のモデルで女優のニコがボーカルとして加入し、スタートを切った。「宿命の女」は、ウォーホルによるバナナのイラストのジャケットでもおなじみの同名デビューアルバムに収録された名曲だ。
松竹の池田史嗣プロデューサーは、「日本映画での使用が認められたことを光栄に思うと同時に、古今東西あらゆる楽曲の中でこの作品に一番ふさわしい最高の曲を得たこと、吉田大八監督とともに狂喜しています」と喜びのコメント。「宮沢りえさんが圧巻の演技で憑依(ひょうい)した本作の主人公・梨花が迎える衝撃的なラストと完璧に合致し、単なる犯罪者であるはずの彼女が曲名の通り誰よりも美しい“宿命の女”に昇華する、映画ならではの刺激的なエンディング。是非、劇場で体感してください」とアピールした。
また、海外アーティストのオープニング・アクトやリミックスを手がけ、各方面で高い評価を得ている3人組ユニット「little moa」をはじめ、広告音楽・劇伴音楽など幅広く活躍している作曲家の小野雄紀と山口龍夫が、劇中音楽を担当している。
まっとうな人生を送っているはずだった平凡な主婦が、勤務先の銀行で顧客の預金に手をつけ横領犯へと落ちていくさまを描く。7年ぶりの映画主演となった宮沢が、清さと悪さの二面性を持ち合わせ堕落していく女性役で新境地を切り開いた。11月15日から全国で公開。
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