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2014年2月14日 19:10
[映画.com ニュース]昨年カンヌ映画祭の序盤でセンセーショナルな話題をさらった新鋭が、フランス人女優のマリーヌ・バクトだ。2月15日公開するフランソワ・オゾンの新作「17歳」で、インターネットで相手を見つけては自ら身体を売る高校生に扮し、鮮烈な印象を残した。カメラに愛される女優とはまさに彼女のような人を指すのだろう。そのもろさと妖艶さの混じったミステリアスな表情に、観客の視線は磁石のように吸い寄せられずにはいられない。現在23歳。モデル出身でイヴ・サン=ローランの香水「パリジェンヌ」のミューズを務めたことでも知られるバクトの素顔に迫った。(佐藤久理子)
「たしかに注目を浴びたかもしれないけれど、自分ではあまり気にしていないわ。あまり人から注目されて、自由がなくなるのも好きじゃない(笑)」
「もちろんあったわ。まずこの役を自分が演じることができるか不安だった。自ら売春をするヒロインのストーリーやヌードシーンもデリケートだった。それでフランソワ(・オゾン)とよく話し合ったの。結果的に納得できたし、彼のことを信頼することができた。彼なら絶対倒錯した内容にはならないという確信が持てたわ。フランソワはひたすら彼女を見つめ、彼女のことをフォローしたかったのだと思う。これは社会学的な映画ではないし、彼はヒロインのことをジャッジしなかったから、わたしもジャッジすることなく演じた」
「彼女はとてもミステリアスな存在。わたしと彼女はずいぶん異なるけれど、たぶん他人との距離の取り方や、自分だけの世界をキープしようとする方法はわたしと近いところがあるかもしれない」
「アートフィルム系の作品にひかれる。最近アレクサンドル・ソクーロフの『マザー、サン』を見て、とても感動したわ。どんなプロジェクトをやりたいか? それは監督との出会い次第ね。フィーリングが合うと感じられる監督と仕事をしていきたい。とくにハリウッドに行きたいとは思っていないの(笑)」
(C)MANDARIN CINEMA - MARS FILMS - FRANCE 2. CINEMA - FOZ
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