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2013年9月21日 20:00
[映画.com ニュース] 9月21日から23日まで広島県尾道市、福山市で開催される「お蔵出し映画祭2013」の参加ゲストが、新たに決まった。コンペティション部門で上映される「朽ちた手押し車」の長山藍子、特別招待作品「ゲンセンカン主人」の佐野史郎、オープニング作品「冬の日」「火の魚」の尾野真千子。
また、3回目を迎える今回、映画の街・尾道で、映画監督や俳優を目指す若者のために、“おのみちヌーボー”が開催されることになった。これは、尾道市立大学芸術学部美術学科の学生が、地元・尾道の街を中心に市内各所で撮影を行い、大学の実技授業の一環として製作された短編映画15本を上映するもの。22日、23日のともに午後4時から尾道産業会議所記念館で開催される。
なお、コンペティション作品は、今年は多数の応募作品のなから厳正に選ばれた6本が出品された。「朽ちた手押し車」(監督・島宏、1984年)、「ソクラティック・ラブ」(監督・早坂亮輔、12年)、「正しく忘れる」(監督・井上真行、11年)、「地球のヘソ」(監督・東郷一重、08年)、「ナンバーテン・ブルース さらばサイゴン」(監督・長田紀生、75年)、「果てぬ村のミナ」(監督・瀬木直貴、12年)となった。
「朽ちた手押し車」と「ナンバーテン・ブルース さらばサイゴン」が、特に映画ファンには知られた作品。「朽ちた手押し車」は三國連太郎、田村高廣、長山藍子、初井言栄といったベテラン俳優総出演。「ナンバーテン・ブルース」は、川津祐介が主演。貴重なお蔵入り作品の登場に、これまで以上に期待が寄せられている。ちなみに、コンペ部門のグランプリ作品は、劇場公開の“特典”が与えられ、昨年のグランプリ作品である「いのちの林檎」は、7月13日から新宿武蔵野館、シネマモード福山、8月24日からテアトル梅田で公開されている。
今年が、3回目となる「お蔵出し映画祭」。参加ゲストも多彩になり、地元参加の短編映画の上映も始まるなど、ユニークな存在感を一段と発揮してきた。劇場未公開作品にスポットをあてることの重要性と、地域と映画の結びつき、さらに人材育成と、この映画祭の果たす役割は、ますます大きくなっている。(文化通信)
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