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2010年6月21日 16:28
[映画.com ニュース] ミラ・ジョボビッチ主演の人気アクションシリーズ最新作「バイオハザードIV アフターライフ」のポール・W・S・アンダーソン監督が、現在も製作が続く同作について語った。
日本の同名人気ゲームを映画化し、第1作「バイオハザード」は興行収入23億円を記録。その後も「バイオハザードII アポカリプス」が27億円、「バイオハザードIII」が28.5億円と成績は右肩上がり。2~3作目に脚本、プロデューサーとしてかかわってきたアンダーソン監督は、「4作目をさらに盛り上げたい、シリーズでベストのものを作りたいと思ったんだ。ミラともまた仕事がしたかったしね」と、シリーズでは1作目以来となるメガホンをとった。
ウィルス感染により人類が壊滅状態になった世界で、主人公アリス(ジョボビッチ)が、ひそかに生き延びていた人々を助けるため奮闘。シリーズ初の3D映画で、「アバター」で開発された3D専用カメラシステムを使って撮影された。アンダーソン監督は、初めての3D映画の撮影に「フレーミング、編集の仕方などすべてが変わる。物の配置をとっても、スクリーンの奥にくるのか手前にくるのかなど、監督の作業、考えなければいけないことは増える。でも、それがチャレンジングで面白いんだ。3Dでの撮影は大好きだね。クリエイティブの幅が広がるよ」と目を輝かせる。
予告編では、銃や手裏剣、投げられたサングラスが観客めがけて飛んでくるシーンが多い。それらは「予告編だから、特に飛び出すシーンを集めた」とアンダーソン監督。「全体的にはもっと奥行きを感じてもらえる撮り方をしてる。映画というのは、どれだけ観客がストーリーにのめりこんでくれるかが重要。たとえばサウンド面では、昔は左右2つしかなかったスピーカーの数がどんどん増え、音が観客を包み込んで世界に入りこませてる。3Dは視覚的に観客を映画の世界にのめりこませるためのものなんだ」
3D映画に対して懐疑的な声もあるが、アンダーソン監督の自信はゆるがない。
「『タイタンの戦い』が3週間で2Dを3Dに変換して公開したけど、あれは3D映画にとってマイナスだった。あれを見たことで、3Dを嫌う人が出てきてしまった。でも、『アバター』や『バイオハザードIV』は、3Dで撮るために時間とお金をかけているから、クオリティも高い。こういう映画が出れば、3Dもどんどん普及すると思うよ」
「バイオハザードIV アフターライフ」はソニー・ピクチャーズ配給で9月10日より全国で公開。
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