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2007年6月8日 12:00
映画製作において優れた活躍をしたプロデューサーに贈られる藤本賞の第26回授賞式が6月8日、東京・丸の内のパレスホテルにて行われ、濱名一哉プロデューサー、周防正行監督らが出席した。生涯を映画製作に捧げ、227本もの作品を世に送り出した東宝名プロデューサー、故藤本真澄の長年の功績を讃えて設けられた藤本賞。本年は、「日本沈没」「涙そうそう」「木更津キャッツアイ/ワールドシリーズ」など全10作品の“TBS映画”をプロデュースしたことが評価された濱名一哉プロデューサーに贈られた。濱名プロデューサーは、「20代の頃にはフリーのプロデューサーを気どって、借金で首が回らなくなったこともあった。その自分が、まさか藤本賞を受賞することになろうとは。昨年亡くなった父の墓前に報告したいと思う」と、受賞した驚きを素直にスピーチ。
また、「それでもボクはやってない」の脚本・監督が認められ、“藤本賞・特別賞”が贈られた周防正行監督は「第11回藤本賞で新人賞をいただいてから15年。こうしてまた受賞できたのは、映画監督として続けてきて(自分を選出してくださった)審査員の方々を裏切らずにいられたのだと思う。そう考えると受賞できてうれしい」と、笑顔で感謝の気持ちを述べていた。その他にも、「死者の書」の川本喜八郎監督、「明日の記憶」を製作した渡辺謙に“藤本賞・特別賞”、「赤い鯨と白い蛇」のせんぼんよしこ監督、「ヨコハマメリー」を製作した中村高寛監督に“藤本賞・新人賞”が贈られた。
昨年の藤本賞受賞者は、「有頂天ホテル」の三谷幸喜監督だった。
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