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コーポ・ア・コーポ

劇場公開日:

解説・あらすじ

コミックサイト「COMIC MeDu」連載の岩浪れんじによる漫画「コーポ・ア・コーポ」を実写映画化し、安アパートの訳あり住人たちと彼らを取り巻く人間模様をつづった群像劇。

大阪の下町にある安アパート「コーポ」には、家族のしがらみから逃げてきたフリーターの辰巳ユリ、複雑な過去を背負い女性に貢がせて生計を立てている中条紘、女性への愛情表現が不器用な日雇い労働者の石田鉄平、人当たりは良いが部屋で怪しげな商売を営んでいる初老の宮地友三ら、さまざまな事情を抱える人たちが暮らしている。ある日、同じくコーポの住人である山口が首を吊って死んでいるのを宮地が発見する。似たような境遇で暮らす人間の死を目の当たりにした住人たちは、それぞれの人生を思い返していく。

主人公ユリを馬場ふみか、中条を東出昌大、石田を倉悠貴、宮地を笹野高史が演じる。

2023年製作/97分/G/日本
配給:ギグリーボックス
劇場公開日:2023年11月17日

スタッフ・キャスト

監督
原作
岩浪れんじ
脚本
近藤一彦
エグゼクティブプロデューサー
吉永敦仁
企画
小岩学
浅井春人
プロデューサー
鈴木剛
協力プロデューサー
森谷雄
ラインプロデューサー
ワダシンスケ
撮影
山本英夫
照明
小野晃
録音
丹雄二
音響効果
丹雄二
美術
小林慎典
衣装メイク
松延沙織
メイク
升水彩香
森麻美子
編集
渡辺直樹
音楽
加藤賢二
音楽プロデューサー
菊地智敦
助監督
小山亮太
VFXプロデューサー
平興史
VFXディレクター
小林敬裕
キャスティング協力
森本友里恵
演技指導
益山貴司
スチール
若本良仁
メイキング
耳井啓明
制作担当
若山直樹
全てのスタッフ・キャストを見る

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(C)ジーオーティー/岩浪れんじ

映画レビュー

3.5四谷さん

2024年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

馬場ふみか主演。
少し前にグラビアで注目を浴びた彼女は、いつの間にか女優になっていた。
それに気付いたのは昨年見た『恋は光』。
そして今年見た『ひとりぼっちじゃない』。
両方とも彼女、良かったんですよね。
気になる女優さんだったので見に行ってみた。

風呂無しのボロアパートに住む変な人達の話。
住人一人一人の話が描かれながら映画は進んで行った。
なんか中途半端な感じがしましたね。
特徴ある住人たちの身の上話を聞いて終わった感じでした。
もっと不思議感なんかを出せていれば違う映画になったと思うんだけどね。

注目してる馬場ふみかのいろんな演技をもっと見たかった。
猫を抱いて佇んでいるシーンが多すぎ。
せっかく主演なのに、この役では馬場ふみかも真価を発揮出来なかったんじゃないかな。。

東出昌大の役が、めぞん一刻の四谷さんに見えたのは私だけでしょうか?
それと最後に気付いたんだけど、ブルゾンちえみ(今は藤原しおり)が出ていた。
しっかり女優してましたね。

はりー・ばーんず

3.0脱力系人生いろいろ十人十色

2024年1月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

アパートに住む人たち、それぞれの人生にスポットがあたり、
過去を振り返りながらも今を生きていく群像劇ですね。

馬場ふみかのヤサグレ感というか、めっちゃ脱力した感じがすごく良くて
彼女が軸になっているのは間違いなく、彼女のエピソードが最終的に
少し明るくてホッとしましたね。

東出昌大は、プライベートのやらかしと類似している役をやっていると思うのですが、
よく引き受けたなと思いますし、最近の東出昌大の演技は深みが増しているというか、
すごいなと思う次第です。

笹野高史の飄々とした演技や、倉悠貴の苛立ちなど含め、
本作に出てくる登場人物は、すごく人間っぽくてそして力が抜けていて良いと思いました。

あまり期待していなかったのですが、実に人間の深いところに視点を当てた面白い作品だと思います。

ひでちゃぴん

3.5関西版めぞん一刻な感じの良質な作品です♪

2023年12月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

ネタバレ!クリックして本文を読む

出張先でたまたま空いた時間に鑑賞しました。
なので前段階での期待も予備知識も全く無し。大阪は西成近くの下町のお話と言うところでなんとなく意欲をそそられたぐらいw

で、感想はと言うと…面白い♪
ちょっと緩い感じのドラマがなんとなく心地好くて、個人的には好きな感じで結構当たりな作品ではないかと。

住人のいきなりの首吊り自殺から始まるスタートはパンチが効いていて先制点としてはバッチリ。
でもそこから何か大きな事件が起こるでもなく、淡々と各々の日常が進んでいく。それがなんか心地好いんですよね。
住人それぞれも一癖も二癖もありそうだけど、別に悪人では無い。何処かいろんな過去に少し振り回されてここにきてはいるがそれに特に悲観も達観もしていない。
なんとなく「それはそれ。コレはコレ」的に日常を受け入れている。
その緩さとなんとなくの温かさに小ネタとテンポの良いセリフが効いている。良いっすね♪

登場人物の住人も良い感じ。
善人ではないけど、悪人ではない。何処か不器用なだけ。でも時折何処か脱線しそうであるけどとりあえず真っ直ぐに生きているw
馬場ふみかさん演じる辰巳ユリと笹野高史さん演じるお爺ちゃんの宮地が個人的に好き。
馬場ふみかさんの辰巳ユリがホントに大阪に居そうなちょっとヤンキー気質の姉ちゃんで会話のテンポが良いんですよね。
マイセンとかショートホープとかにこだわりがありそうでそれでいて行きつけの喫茶店ではオムライスとミックスジュースが好きそうw
不器用だけど真っ直ぐ日雇い労働の倉悠貴さん演じる石田鉄平はホント良い奴♪しんみりと部屋で貧乏酒を飲んだら楽しそうw
ただ、東出昌大さん演じる中条と藤原しおりさん演じるタバコを交換したがるおばちゃんはちょっと脱線感があって、作品の伝えたいことが若干濁るようにも感じなくはない。またこの辺りが何処か「めぞん一刻」感があるんですよね。言うならば大阪西成版めぞん一刻w

また、大阪の西成を舞台にしていても作品的には何処か西成感が薄い。
近年は西成も以前ほどのダーティなイメージは無いけどw、それでもまだまだ治安はそんなによろしくはない。至るところに「覚醒剤売るな!」の看板や「トイレに注射器を流すな」と言った貼り紙が張られていて、初めて行くとかなり面食らうし、正直「ここは日本か?」と思ってしまうくらいにアンダーグラウンド感が強いw
もちろんそんなイメージばかりではなく、一歩抜けると普通の下町の住宅街が広がるし、激安でも抜群に美味くて新鮮なホルモン焼きなどのお店も多数ある。
呑兵衛には愛すべき街ではあるけど、西成を舞台にするのであればもっと外部から感じる西成感を作中に出しても良かったのではないかと。

小ネタも効いていて、セリフ回しのテンポも良い。ユリの何処かスカした様で結局は面倒を見る良い奴感も好きだし、宮地の善人ではない小悪党感も好き♪
上映時間の97分も観やすくて良い。
群像劇ではあるけど固くはないし、最初の首吊り自殺から始まっても死生観を問うような固さもない。
テーマが有るようで無い感じなのが心地好い。
ただ、そこに好みが分かれそうかなと思いますが個人的には好きですね。

終始心地好いほんわさが良くて、なんとなく「晩年は西成に住んでも良いなぁ…」と思ってしまう。
でも、風呂無しトイレ共同(多分)のコーポは…個人的にちょっと嫌かもw

大阪の下町に親近感があって、めぞん一刻が好きな人ならハマるかもw
機会があればちょっと観てほしい作品です♪

松王○

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