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バジーノイズ

劇場公開日:

解説・あらすじ

DTM(デスクトップミュージック)を題材に斬新な音楽表現とタイムリーなテーマ性でSNSを中心に話題となったむつき潤による同名コミックを、大ヒットテレビドラマ「silent」の風間太樹監督のメガホンで実写映画化。

マンションで住み込みの管理人をしながら、自分の頭の中に流れる音楽をPCで形にし、部屋でひとり奏でることに没頭する青年・清澄。人と関わることをせずシンプルな生活を送る彼に、上の階に住む女性・潮が挨拶をしてくる。失恋したばかりだという彼女は、毎日清澄の部屋から漏れ聞こえてきた彼の音楽を楽しみに聴いていたと話す。自分の音楽を誰かに聴かせようなどと思っていなかった清澄だったが、潮が何気なく投稿した演奏動画によって、彼の世界は大きく変わり始める。

人気ボーイズグループ「JO1」の川西拓実が清澄役、「交換ウソ日記」の桜田ひよりが潮役でれぞれ主演を務め、潮の幼なじみ・航太郎役で井之脇海、ベーシスト・陸役で柳俊太郎が共演。

2024年製作/119分/G/日本
配給:ギャガ
劇場公開日:2024年5月3日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
原作
むつき潤
脚本
谷口恒平
沖野浩孝
風間太樹
製作
依田巽
崔信化
沢辺伸政
潮田一
舛田淳
渡辺和則
エグゼクティブプロデューサー
松下剛
企画
山田実
プロデュース
山田実
プロデューサー
長汐祐人
協力プロデューサー
平林勉
撮影
片村文人
照明
太田宏幸
録音
石貝洋
美術
伊藤圭哉
装飾
宍戸美穂
スタイリスト
白石妙子
ヘアメイク
金山貴成
北山まりえ
編集
加藤ひとみ
音響効果
勝亦さくら
ミュージックコンセプトデザイン
Yaffle
音楽プロデュース
菊地智敦
音楽
坂本秀一
主題歌
清澄 by Takumi Kawanishi(JO1)
助監督
松下洋平
制作担当
久松壮太
ラインプロデューサー
高瀬博行
アシスタントプロデューサー
有馬里香
全てのスタッフ・キャストを見る

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(C)むつき潤・小学館/「バジーノイズ」製作委員会

映画レビュー

3.5青の映画

2024年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作は神戸が舞台だったが、映画では横浜を舞台に神戸出身の二人が惹かれ合うという展開にしている。ロケに行きやすいから、という理由もあると思うが、異郷の地で同郷の人間を見つけたということが、二人が惹かれ合う必然性を強くしていたので良い改変だと思う。
全体的に青が印象的な作品で、それは主人公たちのバンド名が青を意味する「AZUR」だからなのだが、映画全体のトーンを心地よく作っている。気持ちが晴れている時は青が画面を覆いつくし、心が濁った時には画面に黒が多くなる。夜の真っ黒な海を大きく画面に配置したり、主人公のバイトの掃除中の、バケツの中の汚れた水をアップにしたり。
DTMを題材にした映画は珍しい。1人で音楽を作ることで生きてきた主人公が誰かと一緒に夢を見るようになる。DTMはひとりで完結できるがゆえに、他の誰かと組む必然性が薄い。だからこそ、そこを破って他の人と音楽を作ることで主人公は成長していく。JO1の川西拓実がいいたたずまいをしていて、絵になる人だなと思った。

杉本穂高

3.02025 18本目

2025年3月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

桜田ひよりの魅力がつまった映画。
音楽✕青春
こういう映画を観ると、青春時代を思い出す
それだけ自分が年をとったなと笑
面白かったです

しゅん13

3.0潮の気持ちの「痛さ」

2025年3月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

最初はスマホで清澄を撮影していた潮は、いつの間にか(ちゃんとした?)デジカメで撮影する一方で、ただただ只管(ひたすら)「自分の音楽」を孤独に追い求める清澄ー。

そんな清澄にとって、潮が清澄に注ぐ「想い」が清澄には重くのしかかる…否、重くのしかかっていると潮は思い込んでしまう。

そして、そんな彼女の清澄に対する「想い」の空回りが、今度は反対に、潮自身にも重くのしかかるー。

彼女にとっては本当に切ない状況だったと思いますし、それだけに「急におらんようになって、ごめんなさい」という一片の置き手紙で清澄の前から姿を消した彼女の心痛も、画面を通してとは言え、それこそ「痛いように」伝わります。

本作のタイトルになっている「バジーノイズ」とは、本来は虫の羽音のような雑音ということで、音楽関係に絞って言えば、楽曲に変化を与えたりエッジをきかせたりするノイズということのようです。

本作では、潮は、清澄の生き方に大きな影響を与えた「バジーノイズ」だったのかも知れません(清澄が潮の生き方に影響を与えたであろうことも、もちろん)

そんなことにも思いをいたしてみると、充分な佳作と評して、間違いのない一本だったと、評論子は思います。

(追記)
清澄がひとりて創作するようになったのは、陸とのバンドがうまくいかなかったからなのでしょうか。
本作では、その解離の原因は、はっきりとは描かれていなかったと思いますけれども。

しかし、後にはアジュールとして陸との関係性を、いわば「再構築」した清澄―。
今日(きょうび)の音楽は独りで打ち込むこともできるのでしょうけれど、やっぱり他者(仲間)と奏でる音楽には、それ相応の価値があったということなのだろうと、評論子も思い直しました。

(追記)
<映画のことば>
「それで、こちらは?」
「清澄のファン第一号や。」

作中では、そうとハッキリとは描かれていないのですけれども。
しかし、清澄らの音楽を、いちばん最初に評価してくれたのは、案外、潮だったということでしょう。

そう考えると「次に鳴らしたら部屋を空けて出ていってもらう」とまで言われていたのに、清澄が潮の絶っての頼みで鳴らしたことにも合点がいきます。

そして、そこが(ミュージシャンとしての)清澄の「出発点」だったことにも疑いはなさそうです。

<映画のことば>
うちな、自分で何も見つけたことないねん。
好きなものも、やりたいこともない。
ずっと誰かにオススメされたものばっかりで生きてきた。
けど、清澄の音楽は、初めて自分からいいなって思った。
やから、大事にしたい。
清澄を応援したいんや。

(追記)
評論子の世代だと、音楽は、ピアノに向かって一音ずつ音を試しながら、一小節毎(ごと)に譜面を手書きで直していくイメージがあるのですけれども。

しかし、今の音楽は、パソコンのキーボードの前で創られていくのですね。
正に音楽は「打ち込むもの」となっているということなのでしょう。
話に聞くDTM(デスクトップミュージック)とは、きっとこういうものなのでしょう。
評論子には、そういう認識を新たにした一本にもなりました。

(追記)
<映画のことば>
「ほら、ジャングルとやらで買(こう)たらええ。」
「アマゾンですぅ。」

talkie

3.5主演の女優が魅力的

2025年3月1日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ!クリックして本文を読む

主演の女優が可愛くて、それだけでも見るの価値があったと思う。
結局ハッピーエンドになるだろうとは思っていたが、素直に納得できるエンディングだった。
彼女が一旦彼の元を去る理由がやや唐突すぎた感じはあったが、終わりよければ全て良しという感じかな。

ジョニーデブ

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