ザ・クリエイター 創造者
劇場公開日:2023年10月20日
解説・あらすじ
「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」のギャレス・エドワーズが監督・脚本を手がけた近未来SFアクション。
2075年、人間を守るために開発されたはずのAIが、ロサンゼルスで核爆発を引き起こした。人類とAIの存亡をかけた戦争が激化する中、元特殊部隊のジョシュアは、人類を滅亡させる兵器を創り出した「クリエイター」の潜伏先を突き止め、暗殺に向かう。しかしそこにいたのは、超進化型AIの幼い少女アルフィーだった。ジョシュアはある理由から、暗殺対象であるはずのアルフィーを守り抜くことを決意するが……。
「TENET テネット」のジョン・デビッド・ワシントンが主人公ジョシュアを演じ、「インセプション」の渡辺謙、「エターナルズ」のジェンマ・チャン、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のアリソン・ジャネイが共演。
2023年製作/133分/G/アメリカ
原題または英題:The Creator
配給:ディズニー
劇場公開日:2023年10月20日
スタッフ・キャスト
受賞歴
第96回 アカデミー賞(2024年)
ノミネート
視覚効果賞 | |
---|---|
音響賞 |
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解説・見どころ/映画.com編集長も大注目!「ローグ・ワン」監督の新作は“AI映画の新たなトレンド”
時を重ねるごとに、その存在感を増し続けている人工知能(AI)。映画の世界でも数多くのAIが描かれてきたが、そこに新たな"観点"が加わることになった。
提供:ディズニーこの特集を読むインタビュー
理想のフィルムメイキングを目指したひとつの結果――ギャレス・エドワーズ監督が語る“オリジナル脚本での映画製作”
「GODZILLA ゴジラ」(2014)で日本が誇る怪獣映画のハリウッド版リブートを見事に発進させ、「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」(16)では「スター・ウォーズ」シリーズ初のスピンオフをファンの間でも"シリーズ屈指の傑...
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映画評論
ギャレスが描く独創的なA.I.大戦は、フランチャイズ由来のスケールが活きる!!
ジェームズ・キャメロンやクリストファー・ノーランのように、市場性を担保に想像力豊かなオリジナルSFに着手できる者は一握りだ。意識的にオリジナルを攻めるニール・ブロムカンプのような野心家もいるが、「エリジウム」(2013)も「チャッピー」(2015)も興行...
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映画レビュー
4.0死はどこへと繋がっているのだろうか?
人間が「死」の存在に気づいて以来の未解決問題である。
人類が誕生して以来、この問いに答えを得た者がいるのだろうか。
AIと人間の戦いを描いた本作ではあるが、ここに登場するAIは、もはやターミネーターのようなものではなく愛という複雑な感情ですら搭載され文化をも築いている。そして、そのAIもがたどり着いた「死」のその先はどこなのか。
彼らも「オフ」のその先が未解決問題なのだ。
人間もAIも孤独であれば「死」や「オフ」のその先など気にしなくてもいい。愛する世界や愛する者があればこそ、別れがたいものがあればこそ「その先」が気になるのだ。
おもしろいと思ったのは、クリエイター創造者であるマヤが運び込まれていたのはチベット仏教寺院のような場所だった。仏教では人の創造を語っていないのに。
そして母なるマヤの元で「誕生」した救世主アルフィー。ある意味無原罪のお宿りよね。
ここで「なんのために生まれ、なんのために生きていくのか」という生命体全てへの問いかけも出てくる。まさに「死」を考えると「生」を考えることになる。メビウスの輪のようだ。
人はいつか死ぬことを理解して生きていく。
でももし、死なないとわかったらどう生きて行くのだろうか。
4.5「記憶の中にある大好きなSFアニメ」の最高の実写化
ギャレス・エドワーズが、大好きな映画『モンスターズ/地球外生命体』のゲリラ撮影スタイルに立ち返り、中二感あふれる青臭いSFを全力で撮った。既視感のある物語ではあるけれど、ギャレス自身が筋金入りのオタクであり、「記憶の中にある大好きなSFアニメ」を実写化するような気持ちで作ったんじゃないだろうか。
AIが自我を持つシンギュラリティ以降を描いた近未来SF、という体裁だが、この映画のAIたちは、わりと慌てた動きをすることからも、ほぼ人間と同じだと考えていい。ギャレスのインタビュー記事を読んでいたら「AIがまだ自我や感情を持ってないといいな。人類はAIを奴隷扱いしてるから」みたいなことを言っていて、ああ、これこそがギャレスという映画作家の本質ではないか、と思った。
つまり、イギリスの特権的な白人男性である事実はさておいて、どうしてもマイノリティである他者に感情移入してしまうような。それが人間のマイノリティだけでなく、『モンスターズ』の宇宙生物や本作のAIにも適用されてしまうような。
その意味では、科学的SFではまったくない。イメージとエモーションとノスタルジーを駆使して、とことん弱いものに肩入れしたい!という無邪気さは、「この話は主人公は黒人男性でも白人救世主と同じ構図ではないか」という批判にも繋がると思うのだが、それでもなお、やっぱりギャレスの無邪気な判官贔屓に好感を持たずにはいられないのである。
4.0壮大かつ緻密にデザインされた近未来の神話
ギャレス・エドワーズは我々が触れたことのない静かなる驚きの映像世界を展開させる人なのだと改めて思い知った。とりわけ本作は舞台となる近未来を断片的に垣間見せるのではなく、地球規模で壮大かつ緻密にデザインし、今すでにAI技術の転換期の隣り合わせにある我々に「手の届きそうな距離のリアリティ」として実感させてくれる。それでいて悲観的なビジョンばかりを提示するのではなく、深い感情や体温で満たされたエモーショナルな物語を根付かせていることが極めて尊い。数々の名作映画の影響を感じる一方、それ以上にエドワーズの過去作を思い起こす瞬間も多かった。実写と特殊効果を生々しく融合させた『モンスターズ』、人間の理解や常識を超えて”生命体”を広く見つめた『GODZILLA』、一つの使命を繋ぐため身を捧げる『ローグ・ワン』という旅路を辿ってきたからこそ、この作品は今、まさにキャリアの集約地のごとく産声を上げたのだろう。
2.5説明が下手
「エイリアン2」+「AKIRA」+「ロボコップ」+「子連れ狼」みたいな感じの話。あと「スターウォーズ」のデススターか。
最大の問題は「兵器」の能力がはっきりしないこと。何ができて何ができないのかよくわからん。少なくとも対象のどの位近くまで行かないと能力が使えないくらいのことは説明しといてくれないと。
能力の性能&限界が曖昧なのでせっかく最終盤の感動的なシーンでも「あれ、そんな扉くらい開けられないの?」と思ってしまう。
他にも「あの子が「兵器」だとなぜわかるの?」とか「撃たれたのにどうやって復活したの?」とかツッコミどころ多数。
子連れ狼的な展開も納得できない。連れて行く必然性がない。
説明過多なのもダメだけど、肝となるところを説明してないのもダメ。過去の名作からいいとこを切り貼りしたような映像、これ自体は嫌いじゃないけどね。
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3月17日更新
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