MAD CATS
劇場公開日:2023年9月1日
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解説・あらすじ
新鋭監督の津野励木が手がけ、日本を舞台にしながらも無国籍な世界観で、オフビートでシュールな笑いや本格殺陣バトルなど、さまざまな要素を詰め込んで描いた異色コメディ。
2年前に兄が失踪し、自堕落な生活を送るタカのもとに1本のカセットテープが届き、テープから「兄を助けにいけ」「“ある木箱”も盗み出せ」という2つの指令が流れる。指令に従い木箱を盗むことに成功したタカだったが、武装した謎の女化け猫軍団「MAD CATS」の出現によって兄の救出には失敗。どさくさに紛れて一緒に行動するハメになったホームレスのたけぞうと2人で、MAD CATSから逃げ惑うことに。そんな彼らを無口でクールな少女が助けるが、彼女がタカたちを助けた背景には、彼女自身のある過去が関係していた。
静岡、宮城、鳥取など全国9県にまたがり1年半をかけて撮影。「PARALLEL パラレル」「ラストラブレター」などインディーズ映画に多く出演するミネオショウがタカ役で主演を務めた。たけぞう役に「岬の兄妹」の松浦祐也、彼らを助ける謎の少女に「ミスiD2021」で「戦うヒロイン賞」「辻愛沙子賞」を受賞し、アクションを得意とする若手女優の絢寧。
2023年製作/88分/PG12/日本
配給:ノアド
劇場公開日:2023年9月1日
スタッフ・キャスト
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映画レビュー
3.5超A級!のB級アクションに拍手!
4.0この作品が創れるのはスゴイ
「ホントに面白い?」と聞かれると「いや、どうなんだろ?」と思うところもあるけど、面白いね。なんか面白いの。
《MAD CATS》は化猫のことなんだね。禁じられたマタタビだったけ? それを口にして化猫になって、猫をひどい目にあわせた人間に復讐してるっていう。
銃もバンバン撃ってきて恐いんだけど、猫だから、ちょっと抜けたところがあるっていう設定がいいね。長刀振り回すのは完全にそのキャラだもんね。
話の展開はところどころ「ん?」と思うところもあるの。
『お前その子に惚れてんだろ』とか、『女房と娘は何度も笑ってくれたんだよ』とか事情のぶっこみ方に無理があるんだよね。
でも閉じこめられていた牢の格子が大きくて実はすり抜けられたところなんか「そんなわけねえだろ!」と「いや案外そうかもな」っていう線を突いてきて面白いしね。
アクションも「早送りやめて」と思うところはあるけどキレがあって良かった。
オープニングがドローン撮影で「この人たちは新興宗教にハマった人か世界を救うヒーローのどっちかだな」って感じでMAD CATS出てくるの良かった。その後の英語と日本語で会話を成立させてるのもいいね。そこからの「4日後」「2週間後」で「すごい遠い距離を自転車で移動してますよ」ってやるのは別に面白くない。
普通では思いつかなさそうなところを感覚でつないでる感じで、この作品が創れるのはすごいと思ったよ。また、この監督の作品観よう。
2.5猫に九生あり
新旧の特撮技術が配置され、日本語と英語の台詞の掛け合い、そして近年のアクション映画に用いられる『ガン・フー』的要素、最後に"猫"を組み込んだ、まぁ、正統B級映画、ジャンル映画の作りである
冒頭ドローン撮影は、まるでMVを思い起こすようなアングルであり、猫屋敷のセットは仮面ライダー的セット、車内のドアガラスはリアプロジェクション、何だか懐古趣味的なイメージでこれも又海外では受けるのかも知れない
ストーリーは現在のタイムリーな『○ー&○ク」顧客トラブル』だけでない根深いペット問題である『生体販売』に対する皮肉を練り込んだアクションスリラーであろう 化け猫が戦闘マシーン化した人間に化け、動物で商売している会社社長の首を狩る犯行を繰り返す中で、偶々エジプトで特別なマタタビを発掘した男を拉致監禁、そのマタタビのお陰で益々パワーアップした化け猫たちの巣に、男の弟が助けに向かうという筋書きである 途中で、元化け猫一味の1人の女が味方に加わり、以前可愛がっていたその男への恩返しで立ち向かうというクライマックスになるのだが、兎に角アクションの数々が圧巻であろう よくもこれだけの人数のアクションがこなせる女優をキャスティングできたのが凄い 女性ならではのしなやかさだけでない、鞭のような鋭い強かさは現代のアクションシーンでは必須なのではないだろうか?
それに比べての男達の配役の情けない事を、これも又今風の対比としての落とし処であろう そんな中での細かいギャグの応酬は、ゲラゲラ笑える類ではないが、一服の清涼剤的役割かも知れない それでもしつこい位に差込む中国剣舞の面白さは"天丼"を多用した演出として海外でどこまで受けるのか興味津々である
日本のアクション俳優の見本市的要素も纏っている今作は、勿論海外向けの作品であろうことは明快であり、一つの日本映画の可能性と未来を願った作品であることに、その意義を強く感じさせる造りであった
4.0今までの邦画にない撮り方
兄のムネが行方不明になっており、家賃も払えないタカ。ある日タカにあるテープが届いた。その内容は、昔兄弟で猫を拾った場所で兄が監禁されており、兄を救い出し、そこに祀られている“ある木箱”を盗み出せ。という指示文だった。訪ねたところ、兄は助けられなかったが、木箱を持ち出し逃げていくタカだが、武器を持った謎の女性たちが追ってくる。そこでホームレスのたけぞうと出会う。偶々出会い巻き込まれたたけぞうとタカの前に謎の少女アヤネが現れる。一方でペットショップの社長が相次いで殺されていく事件が発生した。
🐱:始めの大家さんとのやり取りシーンで一瞬今見てるの海外映画だっけと思いました。日本の様々な場所をロケ地に活用し、背景がよかったです。
🐱:シリアスな笑いが多く、ブラックコメディやダークファンタジー感もありました。
🐱:ムネの自立脱獄のシーンがベストカットです。
🐱:謎な女性たちはなぜムネを監禁していたのかは不明
🐱:車での長距離移動シーンのCGは昔のCG感があっていいですが、作品のほかの背景とは合わないと感じました。
次回作も楽しみにしています。
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