TOCKA タスカー
劇場公開日:2023年2月18日
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解説・あらすじ
実際に起きた嘱託殺人未遂事件をモチーフに、死を決意した男が自分を殺してくれる人を探す旅を描いた人間ドラマ。
北海道オホーツク海沿岸の国境の町・根室でロシア人相手の中古電器店を営む章二は、ある理由から死を望んでいた。自死ではなく誰かに殺されたいと願う彼は、歌手の夢に破れ生きる意味をなくした女・早紀と、先の見えない生活に疲れ果てた廃品回収業の青年・幸人と出会う。章二の事情を知った2人は彼の願いをかなえるため、ある計画を立てるが……。
「深夜食堂」の金子清文が章二、「ヘヴンズ ストーリー」の菜葉菜が早紀、「浜の朝日の嘘つきどもと」の佐野弘樹が幸人を演じた。監督は「YUMENO ユメノ」の鎌田義孝。タイトルの「TOCKA(タスカー)」はロシア語で「憂鬱」「憂愁」「絶望」を意味し、その反意として「憧れ」「未だ見ぬものへの魂の探求」などの解釈がある。
2022年製作/119分/G/日本
配給:鎌田フィルム
劇場公開日:2023年2月18日
スタッフ・キャスト
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フォトギャラリー
映画レビュー
3.5人を殺す
3.5「死ぬ理由はある」
希死念慮とずっと二人三脚で生きてきた身とすると、なんで誰かに殺して貰わないといけないのかと訝しんだのだが、確かに保険金では自殺は該当外になってしまうという、当たり前の前提を忘れてしまった恥ずかしさに、今作品のレビューなど埋められるのかと自信が無い・・・
3人の登場人物がほぼ群像劇的に描かれる構成である 冒頭は女のパート 但し一体どこに向かっているのか分らないフェリーの甲板で、観客さえも寄る辺のない不穏に連れて行かれる そして目を惹くのはカナダグース 赤の衣装 ハイブランド着用と言うことはどこかで金が絡む話と読んだのだが、やはり正解であった
そして、初老の長髪の男 長髪の意味はあまり無かったようだが、兎に角死の匂いしかしない佇まいである
最後は若い男 傍若無人で、社会性が乏しく、粗野だがしかし妹を気遣う優しさも兼ね備える 多分、社会に恨みしかない気持を頂き続けているのだろう
そんな3人が運命と偶然という目に見えない力で邂逅する まぁそこまではロマンティックではないのだがw
初老の男を起点とした『嘱託殺人』のイグニションが回り始める 中盤にビックリする妻の死体の件はストーリーのエッセンスとして充分スパイスが利いている それだけでなく細かいネタもきちんと推進に華を添えていて、スリリングさが加速度的に進むのだが、成功したかに見えた計画も、結局は死に切れなかった事で未遂に終わる あぁこれが制作陣のテーマなのかなと思いきや、いきなり事故を装うトラックへの飛び込みで、あっさり完遂されるという意外性も興味深い とにかくどこに連れて行かれるのかわからない構図なのである 人が死ぬという現実を受け止められない二人は取り敢ずセックスをするのだが途中男の嘔吐で中途半端になる件はこれも変なリアリティがあって面白い
とはいえ、ここから実は長い後日談を用意したことは物語の推進力を落としてしまった残念なベクトルなのである ネタとすれば保険金から支払われる事で約束されていた筈の借用書も、確かに支払う義務は無い バカ田大学法学部卒なのにそれも分らないのかとお叱りを受けそうだが(苦笑 取りっぱぐれた2人だが、未遂に終わった翌日の娘へのプレゼントである白いスケート靴(作品序盤のスケート場での父親パートのオチ)で下手なりに一生懸命滑る姿にあの二人は何を思ったのか 他人が何と言おうと、あの初老の男の願いを認める あの想いを肯定する 間違っているか正しいかなど、ここまで繋がった濃厚な共有する時間は、奇跡とも言える轢いたトラック運転手のドラッグ常習という理由でのザル的捜査でスンナリ保険金が下り、二人はお咎め無しという幸運を呼び起こすプレゼントだったのだろう でも丁寧さが災いしたのか、そこがクライマックス後のカタルシスに上手く辿り着けなかったというのが勿体ないと感じたのである
決して倫理的には間違った選択であろう世界観に、それでも一人の人間がそれを唯一の活路だと思うのならばそれを認めるという思考も又真理で有って欲しいと願う自分である エンドロール前に映像は消え、唯々黒いスクリーンに女が滑る、氷上とブレードのアンサンブル 深いタスカー(苦諦(くたい))を表現した最良の演出であろう
5.0特Aの七つ星!
こりゃ一本ヌカれた!
じゃなくて一本取られた!(´>∀<`)ゝ
プロットの嘱託殺人はありがちだなぁとあまり期待せずに行きましたがとっても面白かったです。良くもまあこんな低予算(失礼)で面白い映画作りましたよ。一見悲惨な話ではあるんですが、観終わってから隠れた名店見付けた気分で飲めない私もいそいそルンルンと飲みに行きました♪
まあ普通に考えたら4つ星くらいですけど、コスパ考慮すると特Aななつぼしをあげたいくらいです(北海道のおコメね^_^;)。
三人の主演俳優さんも良かったし、特に菜葉菜さんはとってもセクシーキュート、第二の田中裕子ですね♪
私も是非とも菜葉菜さんに依頼したい!一本!
とにかく、この感動の特A作品、まだ観てない人が羨ましい!
生きる意味を問いかける
鎌田監督の次回作に期待です♪
3.0人間って
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