の方へ、流れる
劇場公開日:2022年11月26日
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解説・あらすじ
「蜃気楼の舟」「ふたつのシルエット」などで注目される新鋭・竹馬靖具監督が、出会ったばかりの男女が流れるように街をさまよい、あいまいな会話のなかに真実を探り合う姿を描いた恋愛映画。
会社を辞めた里美は、姉の営む雑貨店で店番をしている。彼女が店番をしている時、店に恋人を待つ智徳という男がやってくる。2人はふとしたきっかけで、店を出て東京の街を歩きながら語り合うことになる。よく知らない相手だからこそ、言えることもある2人。互いに話していることが事実なのか分からないまま、2人は徐々にひかれあっていくのだが……。
思ったことを素直に口にしているようで、どこか本音がつかめない里美を「寝ても覚めても」の唐田えりかが演じ、ミステリアスな里美に戸惑いながらもひかれていく智徳役を「ONODA 一万夜を越えて」の遠藤雄弥が務めた。
2021年製作/62分/G/日本
配給:chiyuwfilm
劇場公開日:2022年11月26日
スタッフ・キャスト
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映画レビュー
3.0【しっかりとした生きる軸をもたない生き方をしている男女の、お互いに腹を探り合うような会話劇。】
ー 姉の雑貨店で店番をしている里美(唐田えりか)
そこに現れた恋人を待つ男・智徳(遠藤雄弥)。
店を出て、東京の街を歩きながら相手の腹を探り合うように語りあう2人。
街を彷徨う彼らは、互いに話していることが事実なのかわからないまま、惹かれあっていく。ー
◆感想
・里美を演じる唐田えりかさんの、殆ど感情を表に出さない、何を考えているのか分からない表情が、能面のようで怖い。
・智徳を演じる遠藤雄弥さんも、恋人が居ながら里美と会話しながら、ふらつく。
<そして、智徳は待っていた恋人と再び歩き始め、里美は一人で歩く。恋の重みが感じられない不可思議な男女の会話劇。
この監督が、この作品で何をメッセージとしているかは、何となくは分かるが・・。
唐沢えりかさんは、「寝ても覚めても」では、東出昌大が二役で演じる男に翻弄される女性を演じたが、今作では彼女が演じた里美が何を考えているのか分からない。
唐沢えりかと言う女優も、本当に良く分からないが、不可思議な存在感は凄いと思った作品である。>
3.5そっちの方へ、流れたんかいっ(ビシッ)
思わず、声に出してツッコミを入れてしまいました。
唐田えりかびいきということもあるけれど、ファーストカットからとても好みで、環境音を大事にして余計な音を足さないところも気に入って、ラスト近くまではとても楽しく観ていたんですよ。
辛辣なことをバシバシ言うのに、付かず離れずの距離でついてくる唐田えりか。その彼女を自分のお気に入りの公園に誘う遠藤雄弥。
拾ったボールを投げ合い、そのあとは、空想のボールでキャッチボールまでする2人。
それはまるで、口から語られる内容がどこまで真実かわからないこのやりとりを象徴しているかのよう。
そんな、出会って互いに惹かれていくまでの、ちょっとぎこちないやりとりを、ちゃんと、陽の傾き具合とかにもリアリティを持たせて描いていくところも好感が持てました。
クライマックスは、物語も終盤に差し掛かった夜の川べり。
「もし、その子が店の前で待ってたとしてもキスしようとした?」
「君とあの場所を離れた時点で、終わりにしたつもりだよ」
いやぁ、いいセリフでしびれました。
ここからどんなエンディングに向かうのか、期待していたのですが…。
人間のしょうもなさを描きたかったのでしょうか。
なんか、エスプリ香る、上質なお芝居が、ラストに来て、急に泥臭いベタなコントになってしまった印象です。
でも、ちょっとしたロードムービーになっているところや、コントラストを大切にした映像は、どの場面もめっちゃ好きでした。
ということで、この点数です。
Huluにて。
4.0イメージは変わったが存在感あり
3月17日『死体の人』公開を前に、本作のコメントを鑑賞時シネマサロンに投稿していたのでそれの焼き直しです。
不祥事前に唐田えりかさんのこと少し気になってた(ソニー損保のCMしか見たことなかったが)ので鑑賞。不純な関係を持つ女性がほかの男に対して、やや作為的に近づくのは現実味はない。ただライトな会話劇として楽しめるし、それも移動しながらなのでスケールは小さいがちょっとしたロードムービー的な面白さがある。唐田さん目当てだったが、遠藤雄弥さんの表情の豊かさに目がいった。ラストの描写は劇中、智徳が里美が純真だと思い込んでいたので不純な交際を驚いたのと同様に、本作を観る観客も里美が再び純真だと思い込んでいたのをひっくり返すというレトリックだと思った。唐田さんは以前のイメージから時を経て大分変わっていたが、確かに声質の硬さは感じるが少し気味悪いくらいの存在感。時代が違うのかもしれないが、かつて不倫で騒がれた女優も活躍したし、かなりの周回遅れかもしれないけど事務所を辞めなかったからには図太く頑張って欲しい。
上映後の竹馬靖具監督の舞台挨拶ではシナリオの原型は5年前の3つの作品を織り交ぜて創ったもので、際どいセリフもそのとき書かれたと。タイトルの意味は、“の方へ”は本作に出てくる文庫本のマルセル・プルースト『失われた時を求もて』の第1篇『スワン家の方へ』から、“流れる”は隅田川で撮影したのと、幸田文の映画化もされた『流れる』から、本作の広がりや連続しているイメージをタイトル化したという。文学好きの監督のようで、次回作にも期待したい。上映館では『天上の花』で東出昌大さんの翌日舞台挨拶の告知が掲げてあり、なんか因縁を感じました。
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