光復
劇場公開日:2022年12月9日
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解説・あらすじ
「神様のカルテ」「白夜行」の深川栄洋監督が俳優で妻の宮澤美保を主演に迎え、自主制作映画として撮りあげた人間ドラマ。
両親の介護をするため、15年前に東京から長野の実家に帰ってきた42歳の大島圭子。生活保護を受けながら父を看取り、認知症で意思の疎通が取れなくなった母を世話しながら慎ましい生活を送っている。ある日、圭子は高校の同級生だった横山賢治と再会する。母の介護に彼の助けを借りることで、先の見えなかった圭子の日常に少しだけ光が差し込んでくる。そんな矢先、圭子の母が急死。検死の結果、病死ではなくインシュリンの過剰投与による殺人事件と断定され、圭子の人生はどん底へと向かう。
深川監督が2つの異なる自主制作映画を「sideA」「sideB」と称して連続公開する「return to mYselF プロジェクト」の「side B」にあたる作品。
2021年製作/129分/R18+/日本
配給:スタンダードフィルム
劇場公開日:2022年12月9日
スタッフ・キャスト
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映画レビュー
3.0確変
上映後の監督及び主演俳優(お二人は夫婦)の舞台挨拶にて、監督自ら"希死念慮"を抱えていて、それを宥める方法が、不条理映画の観賞だということ なので、アメリカンニューシネマ、又はATGの様な匂いを感じさせる、いやそれ以上の激辛なプロットに仕上がっている内容である
レビューの表題のように、元々詰んでいる人生から、不幸の確変を引いてしまったプロットは、凄惨な実際の事件一つ一つを連鎖のように繫ぎ合せて作ったという構成力に感服する そしてその極北がクライマックスでの、僧侶に依る顔の上下半分のナタでの切断だろう 色々な予想はしてみたが、あのカットは全く思いつかない事に、果して悔しいのかどうかさえ分らないショッキングなオチである
さぞかし、奥さんの精神状態は如何ばかりかと想像したが、本人曰わく、自主映画故、奥さんもスタッフとして忙しく、そこまで配役の心理描写を深く推考しなかったから精神汚染はされなかったと言うことで一安心である
その後の質疑応答で、自分としては寺に居た小さい女の子は一体誰の子なのかを訊こうとしたのだが、これも野暮であると思い、スルーした それ程、この主人公は真面目で素直、そして儚くも生への執着の強さ故、周囲の人間達の毒牙に懸かり過ぎた だからこそ、『知らぬが仏』に到達した彼女こそ、光が復活したのかもしれない
母親役の俳優の力量をもう少し頑張ってくれたら、今作品の深みが増したのかなと思うのだが、それも蛇足だろう
これを商業作品に出来ない邦画界の狭さに辟易する
4.0誰もが人生を諦めそうな凄絶な無間地獄の先には何があるのか、そもそも何ゆえその地獄に落ちたのか... それでも"生きてこそ"と言えるかを問う映画
若い頃にUターンした中年に差し掛かったとある女性が、生活保護を受けながら認知症の進む母親の介護をして一目を避けてひっそりと暮らす。先の見えない日々に静かに追い詰められていく主人公に幼馴染みの学生時代のボーイフレンドが甲斐甲斐しくサポートしてくれるが果たして・・・というお話。
物語の滑り出しは地方で其処彼処で発生して働く世代を底辺へ追い詰める"介護カプセル"の厳しい現実を切り取った社会派作品かと思いましたが、そこからは"眼を背けたくなる"という言葉も陳腐に思えるほどの現世のあらゆる地獄が展開され、主人公が世間のあらゆる悪意に食い物にされていきます。
それでも生きることを止めなかった先に何があるのか、何故そのような受難に見舞われるに到ったのか…否応無しに観る者に人間存在の根源を問うような、自主映画の極北を往く激烈な一本です。
普段、ビジネスの分野に於いては自分の側の利益しか考えないクライアントに辟易することが間々有りますが、こと私生活の分野に於いては特に、周囲と対立してでも自分の身の安全と直感を最優先にする本能的防衛本能を忘れてはいけないのかもしれません。
"自分にとって真に何が害で何が善か"を自分自身がわかっていなければ善意の他人からも手を差し伸べられず、況や悪人からは・・・。
5.0良い意味で史上最悪
4.0ケアラー・イン・ザ・ダーク/要注意
1. なかなか凄いものをみせて貰った。真面目な長野県民にご免なさいしたか?と聞きたいような内容どした。
2. 認知症全開の母親役のクランシー京子さんの方が実際は若いのでは疑惑。汚ね~BBA。マジ恐ろしや。ちょっとやり過ぎ。
3. 和尚の説法に心を無にして、ありがたいなぁと思わせてからのまさかのスプラッターw
4. 山寺寺男こわ~い。悪い和尚に舌を切られたっぽい。どうせなら、ヒロインと山寺寺男と和尚の3P的交わりまで見せる展開をちょっと期待した。
5. あの小さな女の子は?圭子が和尚の子を宿し、寺で産んだ子?長野の山寺は池袋より怖いね。
6. この映画の出演者はみんなはじめましてだったので、新鮮ではあったが、寺山修司的アングラ劇場の匂いがかなりキツかった。とても恐い、禍々しい家内製手工業的演劇集団。
7. 民生委員のおばちゃんも充分クセモノだった。
8. ボックスカー拉致&ゴーカン集団(オジサンカツアゲ集団を見逃したからバチが当たった?)が法廷見学してた?圭子は警察にゴーカンのくだりはなぜ言わなかったのか?言っても相手にされなかったのか?そこのところははっきりさせて欲しかった。
9. スーパーの割引券30枚でクレーンゲーム3回とは。ちょっとケチ過ぎるね。
10. イケメンの薬剤師さん役は戦隊畑出身。圭子のドラッグストアでの変な行動。同窓会には行かない元恋人の二人。卒業アルバムを虫眼鏡で見る極貧ミドルエイジのヒロイン。単調な毎日でかなりボケてきている描写は痛々しかった。親切過ぎるイケメンにオイラはよくできた男だなぁと好感を持ったけど。ベッドに整った姿勢で寝てるのがもう不自然だから、わかってたよ。 インシュリンも薬剤師だから確信犯。あんなにボケてる徘徊しちゃう老婆が死にたいなんて絶対言わない。法廷で横山健二君をわざとかばう証言をするのか?しないのか?ハラハラ。
11. 今年のゆく年くる年の108の鐘の音は特別に感じられるかもね。それでも煩悩の炎は消えない自信ならちょっとアリマス。
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