ロッキーVSドラゴ ROCKY IV
劇場公開日:2022年8月19日
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解説・あらすじ
1985年に製作されたシルベスター・スタローン監督・脚本・主演のヒット作で、「クリード 炎の宿敵」の前日譚としても人気の「ロッキー4 炎の友情」を、スタローンが自ら再構築した再編集特別版。
アポロ・クリードとの戦いを経てチャンピオンとなったロッキー・バルボアの前に、ソ連から“殺人マシーン”イワン・ドラゴが現れる。ドラゴとの激戦によって、ライバルであり親友のアポロを失ったロッキーは、対ドラゴ戦のためソ連へ乗り込む。
「ロッキー」シリーズ最大のヒット作となった「ロッキー4」を、理想とする作品に作り直したいという思いを持っていたスタローンが、コロナ禍でできた時間を使って徹底的に見直し、ロッキー、アポロ、ドラゴの戦いまでの道のりや各人物の心に注目したドラマに重点を置いて再構築。オリジナル版の半分近くとなる42分の未公開シーンへの差し替え、4Kデジタルリマスター、5.1chサラウンド、ビスタからシネスコへのアスペクト比変更と、36年の時を経てまったく新しい「ロッキー4」を作り上げた。
2021年製作/94分/G/アメリカ
原題または英題:Rocky IV: Rocky Vs. Drago
配給:カルチャヴィル、ガイエ
劇場公開日:2022年8月19日
スタッフ・キャスト
- 監督
- シルベスター・スタローン
- 脚本
- シルベスター・スタローン
- 撮影
- ビル・バトラー
- 編集
- ジョン・W・ウィーラー
- ドン・ジマーマン
- 音楽
- ビンス・ディコーラ
- テーマ曲
- ビル・コンティ
- 主題歌
- サバイバー
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「ロッキーVSドラゴ ROCKY IV」が、8月19日から公開される。監督・製作・主演したシルベスター・スタローン自らが再編集し、36年の時を経てまったく新しい「ロッキー4」を作り上げている。
提供:カルチャヴィル、ガイエこの特集を読むロッキーVSドラゴ ROCKY IV の関連作を観る
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映画評論
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「ロッキー」(76)はシルベスター・スタローンが、わずか3日で書いた脚本から始まった。一時はホームレスになり飼い犬まで売った(後に買い戻した)極貧時代の彼が作り上げた物語は、ニューシネマと娯楽性が両立した味わいで、早速映画会社が興味を示した。だが、スタロ...
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映画レビュー
4.0よりストレートで骨太なドラマへ
ロッキーシリーズは1しか観たことがなかったので、今回1から3までを配信でイッキ見して臨んだ。途中、シリーズ1から3の回想シーンが結構長めの尺だったので、観ておいたことできちんと感慨に浸れてよかった。その後再編集前の4を観た。
2020年に本作の進捗についてインスタグラムで触れたスタローンは、「ロボットは永遠に廃品投棄場に送られます」「ロボットのことが好きではなくなった」と答えている。正直あの80年代感もなかなか好きなのだが、ロボットを削り政治色を減らし、人間描写を掘り下げた本作は、よりストレートで骨太なドラマになった印象だ。配信予定がないのがもったいない。
4作全体の話になるが、スタローンとその作品「ロッキー」は特別なオーラをまとっている。演技の上手下手や作劇の巧拙を超えて、挫折や苦難を乗り越えたロッキーが後半でトレーニングに打ち込み、人生を賭けて試合に臨む姿とその肉体が見られればそれだけで見応えがあるし、感動してしまう。
ロッキーの生き様がどこかスタローンの人生哲学に重なって見えて、そこから本シリーズ独特の味わいや説得力が生まれるのだと思う。彼が「ロッキー」を形にするまでの経緯自体が既に映画のようだ。また彼の鍛え上げられた肉体は、その生き方を雄弁に語り、物語の力強い裏付けになっている。
ロッキーの性格も魅力的だ。飄々としていて、型にはまった聖人君子ではないが折々に垣間見せる優しさがあり、時に不思議な気高ささえ感じる。女性の扱いは絶品。本作序盤で、席を外したエイドリアンを追ってキッチンに行ったロッキーの、彼女に言いたいことを吐き出させてパン袋を殴らせるという細やかなケアに妙に感動した。「ロッキー4」にはなかったとてもよいシーン。イタリアの血筋は伊達じゃない。
自分の力が認められない悔しさ、挫折からの再起、成功後に忘れかけたチャレンジ精神、地道な努力の日々など、どれも言ってしまえばベタなエピソードだが、主人公が魅力的で説得力ある存在だとベタが王道に変わり、心を強く揺さぶってくる。
旧ソ連側の描写は典型的なものだが、ドラゴのかっこよさでお釣りがくる。本作の出演を勝ち取るためにほぼ筋肉だけで10kg以上増やした肉体が、戦闘マシーン感満載で素晴らしい。ブリジット・ニールセンと組むことで更にキャラが立っていた。
奇しくも現在の世界情勢においてもロシアはアメリカと相容れない存在で、本作での旧ソ連の描写に残念ながらさほど違和感を覚えない。妙に時流に合ってしまったのは皮肉なことだ。むしろ今はこんなエキシビションマッチさえ出来ないだろう。
それにしても、半分近くの映像を入れ替えて違うテイストのバージョンを作れるほどのバリエーションとクオリティの映像を当時撮っていて、それをちゃんと世に出してくれたスタローンには本当に頭が下がる。ひとたび完成作品を世に出して、あまつさえそれが大ヒットしたら、そこから更にここまで手間をかける情熱を持てる人間はなかなかいない。一般的なディレクターズカット版とは手直しのレベルが違う。
そして、これだけ観客に勇気を与え続けるシリーズを生み出しておきながら、本作のPR動画で「メッセージは二の次さ。純粋に現実逃避してくれればいい」と言ってのけるスタローン。かっこよすぎやしませんか。
3.0改善と改悪が同居する、再編集の功罪を抱えた新バージョン
スタローンが『ロッキー4』を大幅に再編集。37年ぶりのディレクターズカットになるわけだが、ロッキーシリーズでも飛び抜けてライトな(そして良くも悪くもダサい)エンタメだった「4」を人間ドラマに昇華させようとした意図はわかる。アポロとの試合に望む直前のドラゴの姿など、『クリード2』に繋がるようなドラゴの人間味が感じられる場面も足されていて、なるほどと膝を打つ変更も多い。
ただ全体的には、もともとの軽さと、足そうとした重さがバッティングしているように思える箇所が多く、いじくりまわしたことで編集がうまくいってないように見えるのも残念。得られるものもあるが、一方でやはり一度完成した映画は(公開されて観客に観られることも含めて)固有の生命を得るのではないか。それを弄くるのはひとつのイキモノを切り貼りするような行為ではないかと、再編集の功罪を考えて複雑な気分にさせらる罪作りなバージョンだと思う。
4.0もう一つのロッキー4‼️
スタローンは「ロッキー4 炎の友情」が気に入らなかったのかな⁉️今更編集し直すとは‼️確かにラジー賞を受賞してるし、世間的には駄作だと言う評価も多い‼️でも私はオリジナルが大好き‼️サントラも大好き‼️オリジナルのレビューで書いてるので割愛しますが‼️それで今作「ロッキーVSドラゴ」なんですが、大きく分けて今作は試合前までと、試合後からに分けられると思う‼️試合前まではロッキーとアポロ、そしてエイドリアンの人間ドラマがヒジョーに充実してる‼️はっきり言ってオリジナルとは密度が違いすぎる‼️なぜアポロはドラゴと戦うのか⁉️そんなアポロを心配するロッキーとエイドリアン‼️アポロの仇討ちのためドラゴと戦うロッキーの信念とエイドリアンの不安‼️なぜこのドラマ部分をカットし、ロボットの出演シーンを大幅に増やしたのか⁉️当時のスタローンは何を考えていたのか⁉️まぁ、ロボットも好きなんですけど‼️そして試合後からは、オリジナルの方が優れてると思う‼️やっぱりカタルシス度はオリジナルの方が圧倒的に上‼️試合後の「家で眠っている息子に一言言いたい。メリークリスマス!!愛してるぞー!!」も無いし、エンディングが「ハーツ・オン・ファイヤー」じゃなく「バーニング・ハート」だし、何か違う‼️まぁ、スタローンの判断だから文句は言いませんけど‼️私としては今作「ロッキーVSドラゴ」の試合前までと、オリジナル「ロッキー4 炎の友情」の試合後からのバージョンが理想‼️スタローン、作ってくれないかな⁉️
4.0ロッキーは人柄がいいですね
この作品は8月くらいに公開されていたらしいのですが、最寄りの映画館ではしばらく扱いがなくて
諦めていました。ですが先週から上映されて、本当は別の作品を観るつもりでしたが、臨機応変に予定変更です。
今年はトップガンの続編もあったし、このロッキーだったり、自分のような高齢の映画ファンにとっては嬉しくて
忘れられない年になります。
オリジナルの作品はどうだったかもう覚えてないので、
ワクワクドキドキして観れました。
とても良かったです。
劇場の大きなスクリーンで観れて幸せでした。
余談ですが、
ロッキーシリーズはそれぞれとても好きです。
第一作目がとても好きで、
エイドリアンとロッキーが初めてデートするシーンがとてもいいです。
2作目以降も良いのですが、
あの二人のシャイで初々しい感じは一作目しか観れないのですよね。
試合の描き方は後の作品のが臨場感とかは増していきますが
ヒューマンドラマとかラブストーリーとかでは一作目が好きです。
もちろん、今作品も素晴らしいものでした。
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