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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ

劇場公開日:

解説・あらすじ

猫をモチーフにしたイラストで人気を集めたイギリスの画家ルイス・ウェインの生涯を、ベネディクト・カンバーバッチ主演で描いた伝記映画。

イギリスの上流階級に生まれたルイスは早くに父を亡くし、一家を支えるためイラストレーターとして働くように。やがて妹の家庭教師エミリーと恋に落ちた彼は、周囲から身分違いと猛反対されながらも彼女と結婚。しかしエミリーは、末期ガンを宣告されてしまう。そんな中、ルイスは庭に迷い込んできた子猫にピーターと名づけ、エミリーのために子猫の絵を描き始める。

「ファースト・マン」のクレア・フォイが妻エミリーを演じ、「女王陛下のお気に入り」のオリビア・コールマンがナレーションを担当。俳優・監督として活躍するウィル・シャープがメガホンをとり、「ある公爵夫人の生涯」のマイケル・オコナーが衣装を手がけた。

2021年製作/111分/G/イギリス
原題または英題:The Electrical Life of Louis Wain
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2022年12月1日

スタッフ・キャスト

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(C)2021 STUDIOCANAL SAS - CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION

映画レビュー

4.0カンバーバッチの名演と大正義・猫

2022年12月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ!クリックして本文を読む

 初めて見たルイス・ウェインの作品は、心の病の進行を示すネットミームのようになった例の8枚の絵だ。「フェイマス・シリーズ」と呼ばれるこの絵は、実は時系列で描かれた証拠がないことから、画風の変化の理由については別の説もあるらしい。
 ただ、売れっ子画家だった彼が精神のバランスを崩していったことは事実であり、他に彼を詳しく知らなかった私は、ただ漠然と悲劇的な印象だけを持っていた。
 今回、悲しいだけでなくあたたかく美しい愛情の物語で彼の印象を上書きしてもらい、有名なあの絵のこともようやく正しく理解できた気がする。
 正直、猫とカンバーバッチしか勝たん!くらいのノリで観にいったのだが、期待を超える感動があった。

 頭がよくて繊細であるがゆえに、当時としては変わり者と見られていたであろうルイス。家庭環境はなかなかシビア。家庭教師のエミリーとの交際は、身分の違いを理由に周囲から白い目で見られ、家族からは猛反対される。今なら天才肌の画家と教職の知的な妻なんてむしろかっこいい部類だ。時代の違いは恐ろしい。
 反対を振り切って結ばれた二人だが、数年後にエミリーを病魔が襲う。新婚時代の場面が短いながら多幸感にあふれていただけに、余計にこの展開がつらい。その頃に飼い始めた猫のピーターが、病の悲しみを抱えた二人を癒してゆく。当時、愛玩動物としては一般的ではなかった猫に魅力を見出し、親しみを感じさせる絵を生み出していったルイスの感覚の純粋さ、新しさに感じ入る。
 ルイスはもともと猫好きだったわけではないようだが、エミリーの笑顔を見たい思いからあれだけ猫を描き、やがて自身も猫に魅入られていったのではないだろうか。

 エミリー亡き後はルイスに不幸が続き、見ていてしんどかった。猫の言葉に字幕が付く場面、あれは彼が精神に異常をきたし始めた兆しとしての表現なのだろう。猫もその言葉もかわいいのに、うっすら怖さを感じた。
 彼が精神のバランスを崩しつつ年老いてゆくさまを体現したカンバーバッチの演技は見事としか言いようがない。映像は結構駆け足だったが、見ていて置いていかれることがなかった。その才能に不釣り合いな、胸が苦しくなるほど不遇な後半生だったが、エミリーがスケッチブックにしのばせた愛情に、観客の私もどうにか救われた。

 ピーターラビットを生んだビアトリクス・ポターのことが思い浮かんだ。彼女は39歳にしてプロポーズを受けた相手を身分の違いから家族に猛反対され、条件付きで了承を取り付けたものの、プロポーズの1ヶ月後に病で彼を失っている。
 つらい経験が画家に電気のようなイマジネーションをもたらすのだろうか? 凡人の私には分からないが、そのつらさが切実であるほど、彼らはそれに見合う癒しの力を絵に求めて筆を走らせるのかもしれない。

 妹のキャロラインが顔を下から蝋燭で照らしてすごんで(?)くる場面や、1999年の猫の妄想など、くすっと笑える場面も点在する。イギリスの風景や当時の風俗が美しい。4:3の画角のレトロ感も奏功して、全体的な雰囲気がルイスの絵のほっこり感とどこか地続きになっている気がした。

ニコ

4.0愛と繊細さと奇想天外さのバランスが秀逸

2022年11月29日
PCから投稿

もしウェインの名を知らなくとも、彼が描いた猫たちには多くの人が触れたことがあるかもしれない。猫といえばウェイン。時代の激変期たる20世紀初頭、彼のイラストはイギリス社会に大きな猫ブームを巻き起こした。もちろん本作における猫たちも格別に可愛らしいが、しかしこの画家が不器用ながら懸命に愛を温める姿は、輪をかけて観る者を優しく惹き込んでやまない。変わり者の異能者を演じれば右に出る者がいないカンバーバッチが、温もりや喜びに加えて悲しみや傷つき易さやひたむきささえ滲ませながら、階級の垣根を超えた愛がいかに主人公の人生に潤いと輝きをもたらしたかを繊細に伝える。同じモチーフを生涯描きつつ、精神の不調や老いも相まって、その画調が奇想天外に変遷を遂げていく過程にも目を見張るものがある。この特殊な愛の物語において、常に遊び心を散りばめ、登場人物の心象を丁寧に構築した若き監督ウィル・シャープの手腕を称賛したい。

コメントする(0件)
共感した!8件)
牛津厚信

3.5Biopic on Seldom Mentioned, Influential Artist

2022年11月2日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

単純

Louis Wain has a pleasantly misleading title, it's not about one of Tesla or Edison's scientific contemporaries, but rather that of one of their generation's eccentrist artists. Credited with creating psychedelic art before psychedelia, his charicatures of walking and talking cats perhaps instilled the creature's status in human life. Cumberbatch shows once again his affinity for singular roles.

Dan Knighton

3.5つらい

2024年12月9日
iPhoneアプリから投稿

この映画で初めて画家ルイス・ウェインを知った

猫の絵を描くようになった経緯とかは観ててほっこりしたけど、後半のルイスの人生がなかなかに悲惨で観てるこっちが辛くなってしまった、、、

精神疾患が悪くなるにつれ絵がどんどんサイケデリックになっていくのがちょっと恐怖、、、

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