映画はアリスから始まった
劇場公開日:2022年7月22日
- 予告編を見る
- 配信動画検索

解説・あらすじ
ハリウッドの映画製作システムの原型を作った世界初の女性映画監督アリス・ギイの生涯に迫るドキュメンタリー。世界初の劇映画「キャベツ畑の妖精」など監督・脚本家・プロデューサーとして1000以上もの作品を手がけ、クローズアップ、特殊効果、カラー映画、音の同期といった現在の標準的な映画製作技法を数多く生み出したアリス・ギイ。リュミエール兄弟やジョルジュ・メリエスと並ぶ映画黎明期のパイオニアでありながら、これまで映画史から忘れ去られてきた。ベン・キングズレー、ジュリー・デルピー、アニエス・バルダ、マーティン・スコセッシといった映画人や、生前のアリス自身へのインタビューや、彼女の親族へのインタビュー、フッテージ映像などを通し、その功績と人生をひも解いていく。ジョディ・フォスターがナレーションを担当。
2018年製作/103分/アメリカ
原題または英題:Be Natural: The Untold Story of Alice Guy-Blache
配給:パンドラ
劇場公開日:2022年7月22日
スタッフ・キャスト
映画はアリスから始まった の関連作を観る
関連ニュース
【「映画はアリスから始まった」評論】世界初の物語映画は女性監督が生み出したという黎明期の功績が明らかに
2022年7月24日世界初の物語映画の監督にして女性監督のアリス・ギイ短編13作をスクリーン上映 「映画はアリスから始まった」公開記念
2022年7月12日映画の“物語る力”に注目した世界初の女性監督は、なぜ映画史から忘れ去られたのか ジョディ・フォスターが語りかける予告
2022年6月14日1000作以上を手掛けた世界初の女性監督アリス・ギイの生涯に迫る「映画はアリスから始まった」7月22日公開
2022年5月23日
映画評論
世界初の物語映画は女性監督が生み出したという黎明期の功績が明らかに
フランスの映画発明者で"映画の父"と呼ばれるリュミエール兄弟(兄オーギュスト、弟ルイ)が手掛けた世界最初の実写映画「工場の出口」「列車の到着」(1895)を筆者が大学生の時に初めて見た時の感動は今も覚えている。それから映画の黎明期の歴史についても勉強して...
この映画評論・批評を読むフォトギャラリー
映画レビュー
3.5なぜ映画史から忘れ去られてきたのか。
リュミエール兄弟や映画の魔術師と言われたジョルジュ・メリエスと並ぶ映画黎明期のパイオニアでありながら、これまで映画史から忘れ去られてきたのはなぜなのか。
インタビューに答える現在の著名な俳優や監督たちも大半が口々にアリスについて「知らなかった」と言う。ジョディ・フォスターのナレーションで、生前のアリス・ギイ自身や彼女の親族、さらにベン・キングズレー、アニエス・バルダ、マーティン・スコセッシらへのインタビュー、フッテージ映像などを通し、その功績と人生をひも解いていくとともに、忘れ去られてきた理由が明かされ、映画史的に非常に貴重なドキュメンタリーとなっている。
アリスが自ら演じているシーンや監督している姿は感動的。その時代や社会的背景も影響していると思われるが、さらに緻密なリサーチを続ければ、彼女が忘れ去られた理由がより明確になることだろう。
3.5みんな知るべき
1873年パリ生まれのアリス・ギイは、1895年リュミエール兄弟の上映会に会社社長秘書として立ち会う。以後映画製作に関わり、世界初の物語「キャベツ畑の妖精」を監督。その後も数多くの作品を発表していたが、現代では忘れ去られていた。生前のアリスの映像を交えた、彼女のドキュメンタリー。
脚本、演出、演技指導、カメラ効果まで監督したアリス・ギイの「キャベツ畑の妖精」により、記録映像から映画に発展させた功績は偉大。しかし彼女を誰も知らない。その足跡をたどる、発掘作業のような行程に驚き。さらに、なぜ誰も知らないか、も明らかになっていきます。映画史が、女性であることから軽視無視はたまた捏造までとは呆れます。映画の創成期に女性監督が多かったのも意外でした。
3.5むかーし、むかーし
はるか昔、まだアメリカにハリウッドが名を馳せる前のフランスで「記録」でしかなかったシネマに「物語」を創った最初の人物。
アリスは「ポーズをとる事が演技だった時代に、映画は自然でいい」と説いた監督・製作・脚本・演出家。(はたして?)
アリス・ギイ( Alice Guy)またはアリス・ギイ=ブラシェ(Alice Guy-Blaché)1873年7月1日 〜 1968年3月24日。
ちなみにイギリス出身のチャールズ・チャップリン(1889年4月16日 〜 1977年12月25日)の16歳年上のフランス女性。
映画作品に物語を創った最初の人物と紹介されているがジョルジュ・メリエス(1861年生まれ)は有名な『月世界旅行』(1902)の前に『悪魔の館』を1896年に作っている。まぁ細かい事はいいや。
本人のインタビューや娘シモーヌ・ブラシェ(たしか1908年生まれ)のインタビューや映画製作会社であるゴーモン社の事など中々興味深い[資料的ドキュメンタリー]である。リュミエール兄弟は聞くのに彼女の事をこの映画まで全く知らなかったのはアリス・ギイが女性だったからなのだろう。つまり男性陣から記録を残されなかった不運の努力家だったからで 他にも映画界で活躍した女性達も出てくる。ハリウッドの映画人でさえ知ってる人は少ないので日本にアリスの事が届かないのは当たり前で、このドキュメンタリー監督のパメラ・B・グリーンの着眼点が斬新。
『キャベツ畑』『森番の息子』『マダムの欲望』『大酒飲みのマットレス』『分割された家』『海の漂流物』『女帝』等観てみたい。
映画.com注目特集
3月14日更新
【衝撃の問題作】この村は、人を喰ってる――なぜ世界は本作にハマる? “絶対支持”の理由を解説!
提供:ディズニー
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ
【あまりにオススメされるので、シリーズ未見だけど観てみた】結果は…ハマるまでのリアルドキュメント
提供:ツインエンジン【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI【感想投稿で豪華賞品が当たる】ちょっとでも観たことある人、今すぐ参加して!(提供:ディズニー)
注目作品ランキング
1
ウィキッド ふたりの魔女劇場公開日 2025年3月7日
2
35年目のラブレター劇場公開日 2025年3月7日
3
ファーストキス 1ST KISS劇場公開日 2025年2月7日
4
映画ドラえもん のび太の絵世界物語劇場公開日 2025年3月7日
5
知らないカノジョ劇場公開日 2025年2月28日
映画ニュースアクセスランキング
- 昨日
- 先週
1
「夜明けのすべて」藤沢さんと山添くんの物語を“映画”にするための試み 三宅唱監督、松村北斗&上白石萌音の“声”にも言及2025年3月16日 08:00
2
Snow Man渡辺翔太が映画単独初主演! 大ヒットホラーシリーズ最新作「事故物件ゾク 恐い間取り」7月25日公開2025年3月16日 11:00
3
聖地巡礼ツアーも話題「アイの歌声を聴かせて」舞台が佐渡になった理由、AIの表現について吉浦康裕監督らがトーク2025年3月16日 09:30
4
「エレファント・マン」を新たな視点で描く伝記映画 ジャック・ヒューストンが監督2025年3月16日 09:00
5
「この恋で鼻血を止めて」に杉田智和と日笠陽子が出演、本PVとキービジュアル公開 4月2日から放送開始2025年3月16日 07:00
1
ニコラス・ケイジの変貌ぶりがヤバすぎて主演女優の心拍数が「76→170」に跳ね上がる「一生忘れない」2025年3月11日 18:00
2
櫻井翔×北川景子「映画 謎解きはディナーのあとで」3月29日に放送2025年3月14日 16:00
3
「日曜アニメ劇場」3月16、23日に「宇宙戦艦ヤマト2199」劇場版2作を放送 30日は「ルパン三世VSキャッツ・アイ」2025年3月14日 18:00
4
【閲覧注意】台湾ホラー「ガラ」5月9日公開決定! 衝撃の日本版ビジュアル&予告編&場面写真を一挙公開2025年3月10日 08:00
5
【第48回日本アカデミー賞】最優秀作品賞は「侍タイムスリッパー」 安田淳一監督&山口馬木也が涙2025年3月14日 22:55