消えない罪
劇場公開日:2021年11月26日
解説・あらすじ
「しあわせの隠れ場所」「ゼロ・グラビティ」のサンドラ・ブロックが、許されぬ罪を背負って生きる元受刑者を演じたヒューマンサスペンス。過去に犯してしまった殺人の罪で服役し、20年の刑期を終えて刑務所から出所したルース・スレイター。しかし、罪を償って社会に出たはずの彼女を待ち受けていたのは、過去の罪が許されない世界だった。社会に溶け込むことができずに孤立し、安息を求めて訪れた故郷の地でも厳しい批判にさらされ、行き場をなくしていくルース。そんな彼女が罪を償うことができる唯一の手段は、昔、とある理由で置き去りにしてしまい、離れ離れになってしまった妹を捜すことだった。サンドラ・ブロックが主演のほか製作も務め、2019年・第69回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(アルフレッド・バウアー賞)を受賞した「システム・クラッシャー 家に帰りたい」で注目されたドイツの新鋭ノラ・フィングシャイトがメガホンをとった。共演にビンセント・ドノフリオ、ビオラ・デイビス。Netflixで2021年12月10日から配信。それに先立つ11月26日から一部劇場で公開。
2021年製作/114分/G/アメリカ
原題または英題:The Unforgivable
劇場公開日:2021年11月26日
スタッフ・キャスト
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映画レビュー
3.5四面楚歌の孤独な闘い
四面楚歌の孤独な闘い
ルースがずっと孤独でかわいそう。味方が居なくて心が痛い。そんな彼女に協力してくれる人が徐々に増えていくのに感動。絶望してる主人公を応援したくなる映画。
元殺人犯というだけで、目の色変えて冷たく接するのは酷い。特に印象的だったのは、「ブレイクに振られる」「ジョンが電話を無視する」2つのシーン。
職場の同僚ブレイクがルースの過去を聞いて「君とは付き合えない」と言われるシーンは、一番グサッと効てもらい泣きしそうになった。ようやく心を開いた初めての男性だったのに、過去を聞いてサヨナラは相当ショックなはず。その後、ブレイクがルースに謝って仲直りできたから良かったけど。
弁護士のジョンは最初はめっちゃ良い人だと思った。正体の知らないルースに親身に接してくれて好感度アップ。が、途中でやはりルースの正体を知ると、ルースからの電話をガン無視。これはショックだったなぁ。ジョンなら過去を気にせず話してくれると思ってたから。良い人の本性を見るのは映画だろうと辛い。
もし妹のケイティが殺ったことにしていたら?
仮に5歳の妹(ケイティ)が保安官を撃ったことにしていたら(事実そのまま)どうなってたんだろう。ルースの罪は軽くなるかもしれないけど、ケイティが一生罪に苦しむことになっちゃうか。そんな事ルースが許すはずない。けれど、もし自分だったら人生を犠牲にしてまで兄弟をかばえないわ。あのまま妹が殺ったことにして自分は罪から逃れたい。
ケイティが最後のピアノ演奏会で記憶を取り戻してから、ルースと無言で抱き合うシーンはじーんときた。台詞は無いのに今作1の感動シーン。ルースがケイティをかばったからこそ生まれた名シーンだ。
4.0長い道のり
サンドラブロック熱演やった。切ない。
妹を守るためとはいえ、あそこまで人生を犠牲にできるものなのか。妹と最後に抱き合うシーンはグッときた。ルースに好意を抱いていたあの男の人も悪い人ではないんやろうけど、お互い犯罪者やと難しいよね。確かに。
3.5パッションが足りない
最近の映画の傾向だろうか、ラストがさり気なくあっさり終わる物足りなさ。
20年間、誰にも言えずに抱え込んでいた辛い気持ちが弁護士の奥さんに伝わった時のルースの表情が欲しかった。
昔の映画なら、ここでルースがこみ上げる感情を抑えきれずに涙して、それに誘われた観客がもらい泣きしただろうに、涙の一滴も出なかった。
2.0どんでん返しの瞬間に自己犠牲もヒロインも作品も薄っぺらくなる
殺人罪で20年も服役した中年女性が仮出所後に社会の厳しい目に晒されつつ、いかに新たな人生を発見していくかを描いた作品かと思ったが、全然違ったので驚くとともに、その違い方がいかにもネトフリらしく、結果的に浅薄な映画となってしまって残念な気がする。
出だしからしばらくは、刑務所暮らしの中で人間的な温かみや思慮深さを喪失したヒロインのきつい生活が描かれる。大工の技術はあるのに、前科者なので全然雇ってもらえない。やむなく魚加工工場で働き始め、そこで優しい男性とめぐり会って付き合うものの、前科者だとわかるとやはりアウト。他方、彼女に殺された保安官遺族の兄弟が彼女を付け狙う…こういう現実のザラザラした感触は嫌いじゃない。
ところが、このヒロインの年の離れた妹への執着が尋常ではなく、話は彼女の再生というより、妹との再会が出来るかどうかに流れていくと、やや鼻白んでしまう。そりゃあ、会いたいのはわかるけどね。妹はもう優しい養父母の下で幸せに暮らしているんだし、別々に暮らすしかないじゃないか、と思って見ていると、かなり強引に妹と会う算段をするし、いざ養父母と面談すると乱暴な態度で自分の要求を主張するばかりなので、ちょっと同情できないなあと感じざるを得ない。
その後、被害者遺族による勘違い誘拐を挟んで、最後に実は殺人を犯したのはヒロインではなく妹だったというどんでん返しになる。仮にそうだとしても、自分が罪を引き受けたのなら、真相は死ぬまで話すなよ…でも彼女は話してしまうので、その瞬間から自己犠牲が薄っぺらいものとなり、ヒロインが軽薄な人間となり、作品そのものも白々しくなるのである。
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