ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス
劇場公開日:2022年5月4日
解説・あらすじ
元天才外科医で最強の魔術師ドクター・ストレンジの活躍を描くマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の「ドクター・ストレンジ」シリーズ第2作。2016年に公開されたシリーズ第1作以降も、「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」(18)、「アベンジャーズ エンドゲーム」(19)、そして「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」(21)など一連のMCU作品で活躍してきたドクター・ストレンジが、禁断の呪文によって時空を歪ませてしまったことによって直面する、かつてない危機を描く。マルチバースの扉を開いたことで変わりつつある世界を元に戻すため、アベンジャーズ屈指の強大な力を誇るスカーレット・ウィッチに助けを求めるストレンジ。しかし、もはや彼らの力だけではどうすることもできない恐るべき脅威が人類に迫っていた。その脅威の存在は、ドクター・ストレンジと全く同じ姿をした、もう一人の自分だった。ドクター・ストレンジを演じるベネディクト・カンバーバッチをはじめ、ストレンジの盟友ウォン役のベネディクト・ウォン、元恋人クリスティーン役のレイチェル・マクアダムス、兄弟子モルド役のキウェテル・イジョフォーら前作のキャストが再結集。物語の鍵を握る新キャラクターのアメリカ・チャベス役でソーチー・ゴメス、ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ役でエリザベス・オルセンも出演。「スパイダーマン」3部作(02、04、07)を大ヒットさせたサム・ライミが監督を務め、「オズ はじまりの戦い」(13)以来となる長編映画のメガホンをとった。
2022年製作/126分/G/アメリカ
原題または英題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness
配給:ディズニー
劇場公開日:2022年5月4日
スタッフ・キャスト
ドクター・ストレンジベネディクト・カンバーバッチ
ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチエリザベス・オルセン
モルドキウェテル・イジョフォー
ウォンベネディクト・ウォン
アメリカ・チャベスソーチー・ゴメス
トミー・マキシモフジェット・クライン
ビリー・マキシモフジュリアン・ヒリアード
サラシーラ・アティム
リントラアダム・ヒューギル
ニコデマス・ウエストマイケル・スタールバーグ
クリスティーン・パーマーレイチェル・マクアダムス
キャプテン・カーターヘイリー・アトウェル
ブラックボルトアンソン・マウント
キャプテン・マーベルラシャーナ・リンチ
リード・リチャーズジョン・クラシンスキー
チェールズ・エグゼビアパトリック・スチュワート
クレアシャーリーズ・セロン
ウルトロン(声)ロス・マーカンド
ブルース・キャンベル
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映画評論
巨匠の魔術的采配、炸裂。芸術性と娯楽性に満ちた暴走が止まらない!
心躍るとはこのことだ。14年に及ぶMCUの歴史において、これほど芸術性と娯楽性を兼ね備え、なおかつダークな狂気をはらんだ作品はない。マルチバースという無限にも等しい領域をキャンバスに、我らがストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)が縦横無尽に駆け巡る本...
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映画レビュー
4.5軽く予習することをおすすめします
前作のドクター・ストレンジ、ワンダヴィジョン、ワットイフを見た上で劇場へ行きました。
サム・ライミ監督がホラー出身のためか、前作と比べるとホラー要素が強く、恐怖を感じるシーンが多かったです。私の中では、トビー版スパイダーマンの監督をイメージしていましたが、今回はかなりダークな作品となっている印象を持ちました。
マルチバースの世界は、グラデーションのような明暗で表現しており、同じニューヨークでもそれぞれで異なる雰囲気があったので、その映像を眺めているだけでも満足できました。
また、今作で初登場した少女アメリカ・チャベスが活躍する場面も多く、物語を通して彼女の成長も描かれていたのもよかったです。
ここで一つ注意しますが、この映画はディズニープラスで配信されているドラマ「ワンダヴィジョン」と関連しています。このシリーズを見ていなくても楽しめますが、私としては最低限の知識を身に付けておかないと、内容を理解するのが厳しいと思います。そのため、予習する余裕がなくても、事前にネットなどで簡単なあらすじや登場人物を軽く確認しておくことをおすすめします。
それと余談ですが、今回池袋のIMAX3Dで見ました。通常上映よりも画角が広くなったことで、マルチバースの世界やストレンジ達のアクションシーンが3D映像の奥行き感と相まってことで、まるで自分がその場にいるかのような迫力がありました。
追加料金はかかりますが、最高の映像体験ができるので、気になった方は是非IMAXで見てください。
3.5High-Budget Horror Spectacle from Sam Raimi
No Way Home was a detour from the Marvel Universe that brought us the much adored Maguire's Spider-Man. Multiverse ups the game by including the superhero era's mastermind Sam Raimi into a dimension-hopping sequel. Multiverse is to horror as Ragnarok was to comedy. With Raimi's occult imagery and genuinely terrifying scenes, it's no doubt the most dark and gothic of the all ages Marvel films.
3.5「ワンダヴィジョン」完結編
『ドクター・ストレンジ』の続編でありつつ、ディズニープラス配信の『ワンダヴィジョン』の続編でもあり、ストレンジ以上にワンダのドラマが大きくクローズアップされている。ワンダのポジションはかつてのメロドラマ映画のようだなと思った。家庭のことで悲劇を被り、涙を流すのは女性というハリウッド黄金時代のメロドラマの面影がワンダの辿る道にはある。『ワンダビジョン』では昔のシットコムのパロディを披露してそのジャンルに対するアイロニカルな態度を示していたが、今度は普通にメロドラマ的だった。
サム・ライミのセンスが今のMCUの体制でどこまで発揮できるのかと少し心配していたが、監督本人の個性という点では近年のマーベル作品では最も強くでていたのではないか。これは、サム・ライミだから特別なのか、MCUシリーズ全体の方針の転換なのか。去年の『エターナルズ』もクロエ・ジャオのセンスが全面にでていたし、これからは作家性も重視していくということなのかもしれない。
4.0遂にMCUが「連ドラの映画化」のような様相に。「マルチバース」という禁断の扉は、使い方に気を付けないと作品の明暗を分けると実感。
本作は、「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」においてドクター・ストレンジが開いた「マルチバース」(多次元宇宙)の世界が舞台です。
「スパイダーマン NWH」のオマケ映像(本作の予告)でドクター・ストレンジが「マルチバース」に詳しそうなワンダ(別名スカーレット・ウィッチ)に助けを求める、という展開が出ていました。
ただ、私は「なぜワンダなのか?」が正直ピンと来ていませんでした。
そこで「ひょっとして『ワンダヴィジョン』というワンダが主役のDisney+のオリジナルドラマが関係している?」という仮説を持っていました。
私はこれまでMCUを映画でしか追いかけていませんでしたが本作では幾つか「?」があったので、やはりワンダに関してはドラマの知識が前提となっていたようです。
そこで、未見の人用に「ワンダヴィジョン」の公式文章を抜粋引用すると【ワンダとヴィジョンは郊外で暮らしているが何かがおかしい。妊娠したワンダはあっという間に双子の男の子を出産。たちまち10歳に成長する】という事などがドラマで描かれています。
「映画」は「映画だけで完結している仕組み」にするのが理想と考えていましたが、本作で初めての変化が起きたのです。
とは言え、先ほどの抜粋を押さえておく程度でも世界観に入り込む事は可能なので、そこは割り切っていいのかもしれません。
さて、本作でメガホンをとったのは、ホラー映画と「スパイダーマン」3部作(02、04、07)で有名なサム・ライミ監督です。
得意とする撮り方があるのか、「スパイダーマン」3部作のようなアクションシーンや、ホラー映画のようなシーン等、端々にサム・ライミ監督を感じ、まさに「サム・ライミ映画」でした。
本作の評点は非常に難しいですが、「スパイダーマン NWH」の❝その後❞を描いているので、この2作を比べて考えます。
「マルチバース」の世界観は、「スパイダーマン NWH」では「完璧」と言っても過言ではない程にハマっていました。
ただ、「マルチバース」という禁断の扉は「何でもアリな世界」なので、本作で、その危うさのようなものを感じました。要は、如何に納得できる物語を構築できるのかによって作品の面白さが格段に変わってくるわけです。
ようやく「新たなアベンジャーズが始まっていきそうな作品」で、やや難易度は高いのかもしれませんが、見ておいて損はないと思います。
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