激怒
劇場公開日:2022年8月26日
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解説・あらすじ
アートディレクター、映画ライターの高橋ヨシキが企画・脚本・監督を務めたバイオレンス映画。
激怒すると見境なく暴力を振るってしまう悪癖を持つ刑事・深間は、度重なる不祥事により、海外の医療機関で怒りを抑える治療を受けることに。数年後、治療半ばで日本に呼び戻された彼は、街の雰囲気が以前とは一変していることに気づく。行きつけだった猥雑な店はなくなり、飲み仲間や面倒を見ていた不良たちの姿もない。そして町内会の自警団が「安全・安心」のスローガンを掲げて高圧的なパトロールを繰り返していた。やがて、深間の中にずっと眠っていた怒りの感情がよみがえる。
「ローリング」の川瀬陽太が主演を務め、「横須賀奇譚」の小林竜樹、「SR サイタマノラッパー」シリーズの奥野瑛太が共演。
2022年製作/100分/R15+/日本
配給:インターフィルム
劇場公開日:2022年8月26日
スタッフ・キャスト
深間川瀬陽太
吉原小林竜樹
杏奈彩木あや
二宮奥野瑛太
松嵜翔平
木村知貴
安藤ヒロキオ
影山祐子
松浦祐也
水澤紳吾
笹野鈴々音
吉岡睦雄
足立智充
木口健太
中山求一郎
大西信満
山本宗介
山本ロザ
礒部泰宏
和田光沙
阿見201
満利江
前原麻希
しじみ
柳英里紗
速水今日子
北岡龍貴
渋川清彦
井浦新
リカヤ・スプナー
中子真治
西山真来
須森隆文
二ノ宮隆太郎
石川瑠華
中野未穂
倖田李梨
島津健太郎
佐藤宏
ヴィヴィアン佐藤
スーパー猛毒ちんどん
永井ちひろ
大善沙紀
神取孝全
柘榴
原博章
石川雄也
いまおかしんじ
翁華栄
佐野和宏
福居ショウジン
渡辺トミオ
牛丸亮
久田松真耶
小林節彦
エリック・シッケタンツ
守屋文雄
木村文洋
菊地健雄
金子昌宏
木村和幹
小川康弘
小川麻子
下社敦郎
坂口一直
朝倉大介
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映画レビュー
3.0楽しめました。
1.0この映画をもし劇場鑑賞してたなら、見た私が激怒。
劇場鑑賞を見逃して、配信が今回無料になったので鑑賞。しかし鑑賞中はかなりの苦痛を強いられた。正直、一つ星をつけることはほとんどない。地雷を踏みたくないから見る作品はなるべく厳選していたからだ。ただ高橋ヨシキの作品ということで本作はいずれは見ないといけないと思っていた。
やりたいことはわかる、今の日本にまかり通るマスク警察、自粛警察などの同調圧力、監視社会、社会的弱者への不寛容、家父長制的保守思想等々を風刺した一種の寓話的物語をジャンル物としてやりたかったのだろう。ただ、それを描くには表現が甚だチープで想像力も貧困すぎではないか.。
映画ライター、デザイナーの高橋ヨシキ第一回監督作品。普段好き放題映画評論をしてるだけに、自分の映画がどのように評論されるか覚悟して臨んだものと思われる。だから正直に思ったことを書かせてもらう。
正直、デザイナーだけあってビジュアル的にアーティスティックなものを見せてくれるだろうと期待はしていた。
暴力的な主人公が矯正プログラムを受けるため渡米するシーン、星条旗の映像が主人公の顔に被る、これには正直ひっくり返った。まさにダサいのだ、彼が人の作品を評論する言葉通りダサい。昭和かよと思ってしまった。
そしてその矯正プログラムのシーン、正直なにをやってるのかわからない。ただ薬を与え、時間が過ぎ去ってるような描写のみ。ルドヴィコ療法のように映像的インパクトあるものもない。あれは別にお金はかからない。製作費が少ないからなどという言い訳は通用しないだろう。
そもそもストーリー的にアメリカに行く必然性はない。国内の矯正施設でもいいわけであって、逆にニューヨークの資料映像みたいなのを差し込んでより作品がチープな印象に。
あのおもちゃのような青い鳥は意図的にそうしたのか?ラストに町から煙が上がるVFXもひどい。
脚本も粗が目立つ、というかまともな部分の方が少ない。セリフもすべてがチープ。気にかけていた女の子のことを店のマスターと再会したときになぜすぐに聞かない、なぜ二度目で聞く?そもそも、隠れてた若者たちは反政府運動かなんかやってたのか、ただ見た目が不良っぽいから自警団に狙われてたのか?なぜ警察組織の人間が見る内部文書が黒塗り?探れば探るほど粗が出てくる。よくこの脚本で映画撮ろうなんて思ったな。
主人公の刑事と若者たちとの絆らしいものも一切描かれてないから、感情移入もできない。
これはほんとひどい。いくら素人とはいえ、高橋氏は冷たい熱帯魚で製作にかかわっているし、ただの素人ではない。それなりの作品を提供できると思っていた。しかし脚本はまるで中学生が描いたような稚拙なもの。演出も一切光るものはない。デビュー作品にはその監督のすべてが詰まっているとは映画評論家町山氏の言葉だが、これではっきりした。高橋氏には才能ないことが。おそらく次回作のオファーは来ないのでは。
正直言うと、どうせ口ばかりの批評家なんて大したもの作れないだろう、くさしてやろうと思ってバイアスがかかっていた。しかしここまでひどいとは思わなかった。これはどう贔屓目に見ても褒められるものが何もない。もし自分がこの程度の映画しか作れないなら監督は辞退するだろう。
脚本、演出、音楽と褒められるところが一つもない映画を見たのは久しぶりだった。
まごうことなき駄作。
2.5主役に怖さがない
4.0面白い!グロい!面白い!グロい!
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