ハリエット
劇場公開日:2020年6月5日
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解説・あらすじ
アフリカ系アメリカ人女性として初めて新20ドル紙幣に採用された奴隷解放運動家ハリエット・タブマンの激動の人生を映画化。「プレイヤー 死の祈り」の女性監督ケイシー・レモンズがメガホンをとり、「ホテル・エルロワイヤル」など映画でも活躍するミュージカル女優シンシア・エリボが主演を務め、主題歌も担当。第92回アカデミー賞では主演女優賞と主題歌賞にノミネートされた。1849年、メリーランド州。ブローダス家が所有する農園の奴隷として幼い頃から過酷な生活を強いられてきたミンティは、いつか自由の身となって家族と一緒に人間らしい生活を送ることを願っていた。ある日、奴隷主エドワードが急死し、借金の返済に迫られたブローダス家はミンティを売ることに。家族との永遠の別れを察知したミンティは脱走を決意し、奴隷制が廃止されたペンシルベニア州を目指して旅立つが……。共演は「女王陛下のお気に入り」のジョー・アルウィン、「ドリーム」のジャネール・モネイ。
2019年製作/125分/G/アメリカ
原題または英題:Harriet
配給:パルコ
劇場公開日:2020年6月5日
スタッフ・キャスト
受賞歴
第92回 アカデミー賞(2020年)
ノミネート
主演女優賞 | シンシア・エリボ |
---|---|
主題歌賞 |
第77回 ゴールデングローブ賞(2020年)
ノミネート
最優秀主演女優賞(ドラマ) | シンシア・エリボ |
---|---|
最優秀主題歌賞 |
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「圧巻の演技が見たい」「胸を打つ歌が聞きたい」ならこのシンシア・エリボ主演映画! アカデミー賞・主演女優賞&歌曲賞ノミネート作
第92回アカデミー賞授賞式でシンシア・エリボが披露した、圧巻のパフォーマンスに目を奪われた読者も多いのではないだろうか。魂の歌声は会場のみならず、中継を見守る世界中の観客の心すらも震わせた。
提供:パルコこの特集を読むハリエット の関連作を観る
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フォトギャラリー
映画レビュー
4.0シンシア・エリボをもっとスクリーンで見たい
ミュージカルスターであるシンシア・エリボが米国史の実在の英雄を演じたわけだが、これが本当に素晴らしかった。彼女の属した奴隷解放組織「地下鉄道」では、黒人霊歌が暗号のような役割を果たしたとされている。歌詞に避難経路や約束事を混ぜて、分かる人にだけわかるようにして秘密裏に活動したのだそうだ。そんな歌の重要性を考えると、歌唱力のあるミュージカル俳優の起用は必然だったと言える。
主人公のナルコレプシー設定は実際のハリエットを反映したものだが、物語上でそれが重要なポイントになっているのが面白い。おそらくあのエピソード自体はフィクションだろうが、多くの奴隷を解放し一度も捕まることがなかった彼女の強運に説得力を与えていた。
この映画の主人公ハリエット・タブマンは数年前にアメリカの新20ドル札のデザインに決まったのだが、トランプ政権でそれがペンディングになっていた。バイデン政権になって再び動き出したようだ。実際に発行されたら一枚欲しい。
4.0この映画の知識(歴史)は知っておきたいエンターテインメント
本作は「ハリエット・タブマン」という人物に焦点を当て、彼女の人物像、そして彼女を取り囲んでいたアメリカの人種差別の実態などを照らし出していく。
私は、ハリエットが「奴隷解放運動家、女性解放運動家」ということのみ薄っすら知っていたが、活動の裏側などは全く知らなかったので素直に勉強になった。しかも、本作が魅力的な作品であるおかげで、作中では詳しく描かれていない部分にまで興味を持たせてもくれた。
もちろん予備知識がなくとも彼女の人物像や偉業はすんなりと伝わってくる。特筆すべきは主人公ハリエットを演じた女優シンシア・エリボの演技、そして歌声。ストーリーに親近感と深み(感情)を与えた彼女の演技がアカデミー主演女優賞にノミネートされたのは当然であろう。しかも、演技と同様に強烈なインパクトを与えた劇中歌「スタンド・アップ」でもアカデミー歌曲賞にノミネートされ、彼女のパワフルな歌声も本作の格式を大きく上げたほど素晴らしい出来栄えであった。
本作は、見る者を飽きさせない骨組と肉付けのバランスの良い優れた脚本が功を奏し、ハリエットの生涯を軸に、奴隷解放運動がどのような組織として成り立っていたのかも分かりやすく解説されている。
キーワードとなるのが「秘密組織」。「秘密組織」と言っても怪しい感じのものではなく、「地下鉄道(Underground Railroad)」という素敵なネーミングの組織で、ハリエット自身は、その秘密組織の「車掌」として任務を全うする。
彼女の歴史がエンターテイメント作品としても成立しているのは、「彼女の志の強さと天性の行動力が融合されているドラマティックな人生の証」なのだと思う。
なおハリエットは、2020年に発行される予定だった20ドル札(紙幣偽造問題で当面延期に)で、アフリカ系アメリカ人で初のアメリカドル紙幣にデザインされる事が決まっていたなど、現在も彼女のスピリットは生き続けている。
4.0悲しい奴隷政策
................................................................................................
主人公の黒人女性は奴隷で農園勤務だったが、売られることになった。
それがイヤで脱走、夫もついて来ると言ったが、迷惑かけたくなくて断った。
夫は「自由黒人」であり奴隷ではなかったため。
当時は奴隷の脱走に対して奴隷主は厳しかったようで、大勢で追ってきた。
そして橋の上で挟み撃ちされたが、川へ飛び込んだ。
つかまればアキレス腱を切られるらしいので必死だった。
そこから死ぬ思いをして、地元の神父の紹介者を介してフィラデルフィアへ。
そこで奴隷解放運動の組織に保護され、黒人の金持ちの家の使用人になる。
そして1年が経ち、夫や兄弟たちのことが気になり、何と自ら農園へ戻る。
しかし夫は主人公が川に飛び込んで死んだと聞かされており、再婚してた。
失意に陥ったが、今度は兄弟たちが売られると知り、救出して戻る。
こうして奴隷(という乗客)を救って駅に届ける者を「車掌」というみたい。
主人公は有名な車掌となり、奴隷主達から賞金をかけられ狙われる身となった。
そんな中でも暗躍し、最終的には両親も含めて70人もの奴隷を救出したみたい。
さらに南北戦争でも兵を率いて参戦し、社会貢献して90いくつまで生きたとか。
................................................................................................
このハリエットという人は全く知らなかったが、偉大な人だと思う。
そして人を人とも思わない奴隷政策なんてつくづく最低だなと思った。
ただ主人公の最初の逃亡シーン、見知らぬ黒人が助けてくれたりもするのだが、
白人も割と力を貸してくれる。白人全員が黒人を差別してたわけではないらしい。
今もアメリカでは黒人差別が根強いみたいだが、日本人の私には分からない。
何故肌の色が違うだけで人間扱いしない気持ちになれるのだろうか?
おれらが家でゴキブリ見たら即殺すようなものかも知れない。
命は尊いと知りながらも、ゴキブリは殺してもいいと思い込んでる。
幼い頃からそう教わったから。黒人差別もそれと似たようなものなのかも知れない。
4.0主人公俳優
重い内容である為、躊躇したが、冒頭からずっと引き込まれて観終わった。せっかく安全な場所にたどり着き自由になったのに、また危険な農場に戻る、何度も。何度目かでやっと両親も救えた。短くても160km以上の道のりを走り続け同胞を助け出す。何が彼女をそこまで行動させたのか。苦しい生活と人を人と見ない白人に対しての義憤と仲間への強い気持ち。または、
あなたが皆を救いなさい、という神のお告げがあったのだろうか。
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