Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


映画のことなら映画.com
ホーム >作品情報 >映画「シークレット・ヴォイス」

シークレット・ヴォイス

劇場公開日:

解説・あらすじ

「マジカル・ガール」で世界的注目を集めたスペインの新鋭カルロス・ベルムト監督が描くミステリードラマ。10年前に突如として表舞台から姿を消した国民的歌手リラ・カッセンの復帰ツアーが発表される。しかしコンサートを目前に控えたある日、リラは原因不明の発作で倒れて記憶を失い、歌うことすらできなくなってしまう。リラに人生をささげてきたマネージャーのブランカは、バーでリラの曲を本人のように歌いこなすシングルマザーのビオレタと出会い、「リラにリラの歌を教えてほしい」と依頼。精神的に不安定な娘と2人で貧しい暮らしを送りながら、リラの曲だけを心の支えに生きてきたビオレタは、喜んでその依頼を引き受けるが……。リラ役に「アナとオットー」のナイワ・ニムリ。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2019」上映作品。

2018年製作/125分/スペイン・フランス合作
原題または英題:Quien te cantara
配給:「シークレット・ヴォイス」上映委員会
劇場公開日:2019年1月4日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

画像1
画像2
画像3
画像4
画像5
  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5

(C)2018/ Apache Films, S.L. / Las Peliculas del Apache S.L. / Aralan Films S.L. / Les Films du Worso All rights reserved

映画レビュー

4.0今までに体感した事のない感覚、心が釘付けになる映画。不思議な世界に...

2019年6月13日
iPhoneアプリから投稿

今までに体感した事のない感覚、心が釘付けになる映画。不思議な世界に引き込まれていった。

コメントする(0件)
共感した!0件)
tsumumiki

3.0母と娘のラヴソング

2019年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

ネタバレ!クリックして本文を読む

未体験ゾーンの映画たち2019の作品群の中の一作。
青山シアターにてネット鑑賞。
『マジカルガール』の監督の作品。“カラオケ”が出たりと相変わらず日本贔屓で、親近感が湧く監督である。
自分は、『ペルソナ 仮面』を観ていないので比較はできないが、あの作品ほどは難しい精神分析論でもない話だと思う。
親子の関係性を一方では母、そして娘の視点で重ね合わせる構造になっている。オープニングからかなりの冗長さがあって、後半迄は退屈感もあるのだが、しっかりとそこは気持をキープする努力も観客は必要なのではないだろうか。
国民的シンガーの記憶喪失により復活コンサートが危うくなったことで秘密裏に歌真似が上手なカラオケ店員が、そのシンガーのマネを本人に指導するという、確かにパラドックス的な面白さがアイデアとしてストーリーのトリガーを際立たせている。
かなり気持が滅入ったシーンは、娘の我儘ぶり。自ら首にカッターを押しつけ、脅迫し、尚且つ母親の大事にしていたシンガーのアナログ盤をへし折るという、母親の尊厳を踏みにじる行為はかなりの観客の憤懣を演出させる。その関係性の詳細も描いてくれたらと思うのだが、あくまで娘への憎悪を固定させるためには不必要なのかもしれない。でも、屋外のダンスパーティの際の娘の苛立ちは、きちんと向き合ってくれない母への怒りと申し訳なさが同居した複雑な心情なのであろう。
そして明かされるシンガーの秘密は、明かされてみれば、きっかけ自体はそれ程深刻ではないが、しかしその親への仕打ちを、自分の名声と秤に掛け、過剰摂取すると分っててヘロインのプレゼントをするという親殺しをしでかしてしまった良心の呵責故の10年間の活動休止だった。要は、そのシンガーも又、母親の真似事以外の何ものでもない、多層的なパラドックスのプロットもよく練られている。カラオケ店員の件も、秘密にしていたシンガーとの関わりを弄ぼうとした娘への最初で最後の抵抗は、娘の自爆で終わってしまい、結局後を追うように入水自殺をすることで償いをする大変悲しいエンディングである。
そう、今作品、実は誰も救われていない悲壮な展開なのである。思い切った展開の中で、運命への呪いと懺悔、そして悔恨と後始末をドラマティックさを抑えつつ、しかし朗々と訴えるような演出は素晴らしいと感銘した。母親の気持を考えると本当にやるせない、唯々居たたまれないを感じさせる秀逸な作品であった。
只、フリオ・イグレシアス的メロディの楽曲は、日本で言うところの演歌的土着メロディなんだろうね。自分は馴染めなかったけど・・・

いぱねま

4.5怪作にして大傑作!幾重にも繰り返す模倣の先は…

2019年1月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ!クリックして本文を読む

映画館にどうしても行けず、オンライン上映で何とか拝見できたことを本当に幸せに思った。
新年ですがこれは…今年のベストにして凄まじい怪作にして大傑作が爆誕!というイメージ。

簡単に言えば、
本物/偽物
母/娘
と鏡合わせのような、番のような女たち数組の物語と私は捉えたんですが、
(冒頭でリラがiPadに写る自分の顔をぼんやり眺めている・病院から出てくるシーンでは車窓にヴィオレタが写っている・最後は鏡の前でリラに扮するヴィオレタの様子が、ぼやけたピントのまま物語が閉じられる時点で、明確にして素晴らしい演出…)
一方で何かを推して生きてる自分も含め、いつかそうなり得てもおかしくない自分を鏡のように見てしまったことが何より怖かった…銀幕はいつだって我々を映す鏡なのだと…

終始画面は冷たい色調と不穏な雰囲気で満ち満ちて居て、最後の最後にそれが弾け散るような印象が堪らなかったのですが、『マジカル・ガール』すら未見だけれどもおそらく監督の個性なのかなあと。
特にリラが海で意識を失ったシーンから映画が始まり、ヴィオレタも中盤と最後で海に対峙するわけで、海がこんなに生々しく恐ろしく捉えられている映画も少ないような…エンドロールも波の音だけだもんね…
中盤でリラが発声練習しているうちに叫び出すシーンから海のショットに切り替わり、リラの持ち歌であるエレクトロなサウンドがガンガンに鳴るところとか、もう監督のセンスというかさじ加減が最高です。

さて、核心に迫っていきたいのですが、この作品の結末は解釈分かれそうだけど、これって100%悲劇なんだろうか?と思うわけです。

ずっと歌手を夢見ていた母親の幻影に囚われ、「リリ・カッセン」をコピーして成り代わっていたリラは、自分のせいで母を死なせた(ほぼ殺したようなもの)ことで、同時に「リラ・カッセン」も殺めたようなもの。
そこから10年の空白を経てヴィオレタを見つけ出し、結果的には
母親→コピーした自分→更にそれをコピーするヴィオレタ
という、幾重にも繰り返す模倣を逆方向へと辿っている。
面白いのはラストで、母親のコピーに過ぎないと告白したリラは、結局「リラ・カッセン」という存在を続けていくことをやめる。
その代わり、新しく「ヴィオレタ・カッセン」として、元々自分のコピーだった存在を、自らの"原本"とする。
つまり、先程挙げた三重の矢印は、ラストにしてリラ←ヴィオレタと逆向きへと転じるわけです。

一方で、ヴィオレタの視点で考えると、人生の全ての拠り所だった(言い方は悪いけど)「推し」に見出されるわけじゃないですか。
初めてリラと会った時に、いつか自分のカラオケバー(店名が"ユニーク"=唯一無二という皮肉…!)にリラが来て出会うんじゃないかという妄想を、ご本人の前で話せない!と恥ずかしがる姿などもう、物凄くわかるー!!!と思ってしまったのですが。

それくらい大切だった人と、まぁ紆余曲折経て結局コピーに過ぎなかった自分が、今度は「コピーされる」側になること。
そして、諸々の秘密を守るため、同時に娘のこと等含め「ヴィオレタ」としての人生に行き詰まりを感じたため、自らは大好きだった「リラ」の扮装をして、リラとして死んでいく覚悟。
「リラ・カッセン」を、彼女が自分で葬るんですよ。当人は「ヴィオレタ・カッセン」として自分の人生の続きを生きて貰う。

この映画、もう本当に凄すぎませんか?人間関係というか構造が。
ある意味"本物"になったヴィオレタの結末は、何かを推すことで生きてる人間としては、度が過ぎた故の悲劇でもあり、
「推す」という行為の最上級の果て=わたしはあなたになる、あなたはわたしになる、という突き上げた絶頂みたいな瞬間で終わるような、何とも言えない人生の深みと悦びすら感じてしまいました。

まぁどちらの人生もハードモードだけど、「それでも、生きていく」業を背負ってるリラの方が生き残った故しんどいかも、とも思った次第です。

ちなみに、1つだけ疑問だったのはリラの記憶喪失に関して。
自分の名前や曲のことを忘れていたのに、最後に母とのことをいきなり饒舌に話し出すもんだから、えっ?ってなったんですけど私だけでしょうか。
本当に突然記憶が蘇ったのではなく、もしや最初から自分の偽りの歌手人生に自ら幕引きするための壮大な嘘をついていたとしたら…と一瞬頭をよぎり、ゾッとした。

あと、聞き間違えかもしれないけど、冒頭でブランカからiPadで自分の写真見せられた時、一瞬「リリ」って言ってから「リラ・カッセン」って言い直してるみたいに聞こえるんですよね…スペイン語わからないんですけど。
もしブランカにもリリの存在を言おうとしてたなら、やっぱり全部嘘だったのかなあとも思うし、
でもヴィオレタのことは検索でたまたま見つけたみたいな感じではあったし、何とも言えないのでこの辺りどういう解釈があるのか聞いてみたいです。

それから、リラのマネージャーさんであるブランカとの関係性も忘れてはいけません。
彼女は子を持たず、リラを娘のように大切にしていたけれど、ラストに来てその「愛情」は歌手としてのリラ・カッセンにしか向けられてなかったし、
リラも母との秘密を彼女には言わなかったわけで…擬似的な母娘の関係だけれど、血縁のないこの二人には秘密を介することはなかった。
そこがリラと母、ヴィオレタと娘との関係と違うのだと思います。だからこそ、最後に彼女は去ることしかできなかった。
とは言え、「守るものが何かわからないまま10年もあなたを守ってきた」と溢すブランカの姿もかなり見ててしんどいし同情はする…

演出に関しては、音楽と映像のセンスが『ネオン・デーモン』のレフン監督みたいな、シンプルで格好良くて好き。
折り紙や乱歩とか琳派みたいな金色とか細やかな日本趣味も美しい。

特に折り紙に関しては、リラとヴィオレタの運命を上手く無言の内に語っていて素晴らしかったです。
上手く折れない折り紙は、一度平らに戻してから折り直せば良いという、冒頭のブランカの言葉。
その「舟」はカラオケバーのお酒の中で沈みかけながら、歌詞に出てくる通りの「新たな客」を乗せ、やがてその客が舟を「鶴」に折り直す…

長くなってしまったけれど、最後にひとつ。
ヴィオレタは「在ったかもしれないわたし」だった。
わたしのペンネームが「ありきたりな女」なんて名乗ってる時点で察してほしい。

思えばヴィオレタが「人生最良の日」だと思ったあの日…娘を生み、リラを知った日…その日から、この運命の歯車は回り始めていた。
娘のために夢を諦め、新しく得た希望がリラだった。破滅の予感は既に訪れていたのだから、人生は皮肉に溢れている。

彼女が中盤で話していた台詞がすごく刺さったので、引用して締めたいと思います。
その後でお人形さんに「頑張れば君は輝ける」なんて言わせるこの映画、とてつもない。

「あなたは たぶん平凡でありきたりな人間だろう
特別になろうと 無駄な努力をしないで
現実を受け入れなさい
そのほうが たとえ完全に満たされなくても
少なくとも 惨めな人生を送らずに済む」

ありきたりな女

4.0仮面 ペルソナ

2019年1月19日
Androidアプリから投稿

9.未体験ゾーンの映画たち2019。カルロス・ベルムト監督の前作、マジカルガールと同様、日本文化が随所にフィーチャーされる。「仮面 ペルソナ」へのオマージュ作品ながら、映像美は独特

movie

さんのブロックを解除しますか?

さんをブロック

ブロックすると下記の制限がかかります。

  • ・お互いのアカウントをフォロー出来なくなります。
  • ・お互いのレビュー、コメント、共感した!、Check-in情報を見ることが出来なくなります。
  • ・過去のあなたのレビューに対するさんのコメント、共感した!が表示されなくなります。
  • ※あなたがブロックしたことは相手側に通知されません。

映画.com注目特集

3月17日更新
ガンニバルの注目特集
注目特集ガンニバル

【衝撃の問題作】この村は、人を喰ってる――なぜ世界は本作にハマる? “絶対支持”の理由を解説!

提供:ディズニー

【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――

提供:東和ピクチャーズ

【あまりにオススメされるので、シリーズ未見だけど観てみた】結果は…ハマるまでのリアルドキュメント

提供:ツインエンジン

【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます

提供:KDDI

【感想投稿で豪華賞品が当たる】ちょっとでも観たことある人、今すぐ参加して!(提供:ディズニー)

注目作品ランキング

  1. 1

    ウィキッド ふたりの魔女劇場公開日 2025年3月7日

    ウィキッド ふたりの魔女
  2. 2

    35年目のラブレター劇場公開日 2025年3月7日

    35年目のラブレター
  3. 3

    ファーストキス 1ST KISS劇場公開日 2025年2月7日

    ファーストキス 1ST KISS
  4. 4

    映画ドラえもん のび太の絵世界物語劇場公開日 2025年3月7日

    映画ドラえもん のび太の絵世界物語
  5. 5

    知らないカノジョ劇場公開日 2025年2月28日

    知らないカノジョ
注目作品ランキングの続きを見る

映画ニュースアクセスランキング

  • 昨日
  • 先週
  1. 1

    塚原あゆ子監督の“過去作”に出演するとしたら? ディーン・フジオカは「アンナチュラル」、岡田将生は「MIU404」と「最愛」で心が揺れる2025年3月17日 09:00

    塚原あゆ子監督の“過去作”に出演するとしたら? ディーン・フジオカは「アンナチュラル」、岡田将生は「MIU404」と「最愛」で心が揺れる
  2. 2

    「不適切にもほどがある!」SPドラマ、来春放送! 連続ドラマのその後を描く 阿部サダヲ「やっぱり宮藤さん、流石です!」2025年3月17日 04:00

    「不適切にもほどがある!」SPドラマ、来春放送! 連続ドラマのその後を描く 阿部サダヲ「やっぱり宮藤さん、流石です!」
  3. 3

    「俺の話は長い」安田顕、小池栄子、清原果耶、原田美枝子、杉野遥亮 お馴染みの面々の5年ぶり新ビジュアル披露2025年3月17日 06:00

    「俺の話は長い」安田顕、小池栄子、清原果耶、原田美枝子、杉野遥亮 お馴染みの面々の5年ぶり新ビジュアル披露
  4. 4

    竹野内豊&玉木宏が初共演 「雪風 YUKIKAZE」奥平大兼、當真あみら共演陣発表2025年3月17日 07:00

    竹野内豊&玉木宏が初共演 「雪風 YUKIKAZE」奥平大兼、當真あみら共演陣発表
  5. 5

    野沢雅子が「119エマージェンシーコール」第9話に“声”でサプライズ出演! 田中秀幸、宝亀克寿、桑島法子も登場2025年3月17日 21:52

    野沢雅子が「119エマージェンシーコール」第9話に“声”でサプライズ出演! 田中秀幸、宝亀克寿、桑島法子も登場
  1. 1

    ニコラス・ケイジの変貌ぶりがヤバすぎて主演女優の心拍数が「76→170」に跳ね上がる「一生忘れない」2025年3月11日 18:00

    ニコラス・ケイジの変貌ぶりがヤバすぎて主演女優の心拍数が「76→170」に跳ね上がる「一生忘れない」
  2. 2

    櫻井翔×北川景子「映画 謎解きはディナーのあとで」3月29日に放送2025年3月14日 16:00

    櫻井翔×北川景子「映画 謎解きはディナーのあとで」3月29日に放送
  3. 3

    「日曜アニメ劇場」3月16、23日に「宇宙戦艦ヤマト2199」劇場版2作を放送 30日は「ルパン三世VSキャッツ・アイ」2025年3月14日 18:00

    「日曜アニメ劇場」3月16、23日に「宇宙戦艦ヤマト2199」劇場版2作を放送 30日は「ルパン三世VSキャッツ・アイ」
  4. 4

    【閲覧注意】台湾ホラー「ガラ」5月9日公開決定! 衝撃の日本版ビジュアル&予告編&場面写真を一挙公開2025年3月10日 08:00

    【閲覧注意】台湾ホラー「ガラ」5月9日公開決定! 衝撃の日本版ビジュアル&予告編&場面写真を一挙公開
  5. 5

    【第48回日本アカデミー賞】最優秀作品賞は「侍タイムスリッパー」 安田淳一監督&山口馬木也が涙2025年3月14日 22:55

    【第48回日本アカデミー賞】最優秀作品賞は「侍タイムスリッパー」 安田淳一監督&山口馬木也が涙
映画ニュースアクセスランキングをもっと見る
スクリーニングマスター誘導枠

他のユーザーは「シークレット・ヴォイス」以外にこんな作品をCheck-inしています。


[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp