500ページの夢の束
劇場公開日:2018年9月7日
- 予告編を見る
- U-NEXTで
本編を見るPR

解説・あらすじ
ダコタ・ファニングが自閉症を抱える少女を演じ、ある思いを胸に500ページの脚本を届けるためハリウッドを目指す旅の中で、少しずつ変わっていく少女の姿を描いたハートフルストーリー。自閉症のウェンディは「スター・トレック」が大好きで、自分なりの「スター・トレック」の脚本を書くことが趣味だった。ある日、「スター・トレック」の脚本コンテストが開かれることを知った彼女は、渾身の一作を書き上げる。しかし、郵送では締め切りに間に合わないことに気づき、愛犬ビートとともにハリウッドを目指して旅に出る。ダコタ・ファニングが主人公ウェンディを演じ、ウェンディを支えるソーシャルワーカーのスコッティ役でトニ・コレット、ウェンディを案じながらも訳あって離れて暮らしている姉オードリー役でアリス・イブが共演。監督は「セッションズ」のベン・リューイン。
2017年製作/93分/G/アメリカ
原題または英題:Please Stand By
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2018年9月7日
スタッフ・キャスト
関連ニュース
ブサカワなチワワが旅の相棒!? D・ファニング主演「500ページの夢の束」本編映像入手
2018年8月28日自閉症少女が「500ページの夢の束」を抱えて旅に出る D・ファニング主演作予告編
2018年6月22日
映画評論
自閉症の主人公がスタトレ愛で突き進む!映画好きの心に響くロードムービー
天才子役姉妹がそれぞれのキャリアを順調に歩み、天才女優姉妹へと進化中のダコタ&エル・ファニング。姉のダコタ・ファニングが今回選んだ作品は、自閉症のウェンディが主人公のロードムービーだ。唯一の肉親である姉と離れ、サンフランシスコに近いベイエリアの自立支援ホ...
この映画評論・批評を読むフォトギャラリー
映画レビュー
4.0人が物語を欲する理由
「サピエンス全史」で著者のユヴァル・ノア・ハラリは、人類は「現実には存在しないものについて語り、信じられる」ようになったから進化したと語っている。国や宗教、経済システムなど全ては虚構であり、その虚構を皆が信じるから価値が本当に生まれる。これを認知革命と彼は呼ぶ。
人はフィクションを信じる力によって発展したのだ、とハラリは言っているわけだが、本作も、スケールは小さいが同じことを言っている。主人公のウェンディは「スター・トレック」マニアで脚本コンテストのためにベイエリアからLAまでの旅に出る。自閉症の彼女にとって一人での旅が不安がたくさんあったが、スター・トレックとその物語を自分が書くという物語を信じることで勇気を持って進み続ける。物語という虚構が彼女に力を与えているのだ。
そしてそんな彼女を助ける者も彼女と同じスター・トレックファンだったりする。ケースワーカーとその息子だったり、クリンゴン語を話せる警官だったり。人はなぜ物語を欲するのかについて鮮やかに描いた素晴らしい作品だ。
3.5スタートレック万能伝説が始まったな
スタートレックは映画を一本観たことあるくらいの知識しかないけど、それでも大丈夫だった。
もしかしたらスタートレックに詳しいともっと面白いのかもしれないけど、本作を観る前にまさかそんな知識が必要とは思わないもんな。
アメリカのスタートレック人気恐るべしだね。
この作品は妹ウェンディと姉オードリーの再生の物語で、自閉症の主人公というのは実はそんなに重要なテーマではないんだな。
わりとポップであたたかい気持ちになれるのも良かった。
主人公ウェンディは人との関係を構築するのが苦手だ。姉オードリーはそんな妹ウェンディとどのように接すればいいかわからずにいる。施設の院長スコッティもまた息子との関係がうまくいかずにいる。
しかし問題の本質は、どのように接するかではなく、相手の気持ちを見ること、知ること、知ろうとすることだ。
スタートレックが好き。その一点だけでも人はわかり合える。
スタートレックは院長スコッティと息子との距離を縮め、ウェンディと見知らぬ警官は心を通わせることもできた。
ウェンディは自分と姉を、スタートレックのスポックとカーク船長に置き換えて物語を紡ぐ。それはウェンディのから姉オードリーに伝えたい言葉、伝えたい物語。いわゆるウェンディなりの愛情表現なのだ。
大好きな姉オードリーを綴った大好きなスタートレックの脚本を届ける旅はウェンディにいくつもの初めてを与える光の旅だった。
その旅はウェンディにも大きな成長をあたえたと思う。
帰ってきたウェンディは毎日のルーティーンから外れるストライプのセーターを着て、職場の同僚との関係構築にも努力している。
映画会社からの手紙は姉オードリーからウェンディに向けた言葉。もしかしたらオードリーが書いた手紙なのかもしれない。
どこかへいった光の粒は二人の心の中に。
3.5シナボンが食べたくなります
4.0【”結果よりも自分が好きなモノ、書いたモノを見て貰いたいという、動機、プロセスが大切なんだよ。”自閉症の若き女性の自分の夢を紡ぐためのロードムービー。】
ー ロードムービーって、何で面白いんだろうと時折思う。
今まで数作観て来たが、ロードムービーで面白くないと思った作品は皆無である。
この作品では、その”解”の一つが描かれていると思う。
■自閉症のため、スコッティ(トニ・コレット)が運営する施設に入居しているウェンディ(ダコタ・ファニング)は、家に戻りたい気持ちを抱えつつ、大好きなスタートレック(特に好きなのは複雑な感情を持つ異星人、スポット)の脚本を執筆する日々。
そんな彼女が気付いた、スタートレックの脚本コンテストの広告。
今、2月14日だが、2月16日のPM17:00までに、ハリウッドに届けないとイケナイ。郵送では間に合わないと気づいた彼女は、数百キロの旅に出る決意をする。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・今作は、他人とのコミュニケーションがうまく取れない自閉症ながら、機知に富んだ独創的な作家の“魂”を宿す主人公・ウェンディを演じたダコタ・ファニングの演技に尽きると思う。
・彼女を心配し、探すスコッティや姉オードリー(アリス・イヴ)の善性溢れる姿もよい。
・道中、盗難に遭ったりしながらも自力でハリウッドの出版会社に辿り着いたウェンディ。編集者のツレナイ規則に従った態度にもめげず、無事脚本を投函する。
<今作のラストは清々しい。
落選通知を受けたウェンディだが、晴れやかな顔で姉オードリーの子に会いに行くのである。
人生は結果が全てではない。
目標を達成しようとする強い想いと、実行する過程が大切なのである。
きっと、ウェンディはこの旅を通じて、多くの人に出会い、世界観が広がったのであろう。
今作は佳き作品であると思います。>
映画.com注目特集
3月19日更新
【衝撃の問題作】なぜ世界は「ガンニバル」に熱狂するのか? “絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ
【あまりにオススメされるので、シリーズ未見だけど観てみた】結果は…ハマるまでのリアルドキュメント
提供:ツインエンジン【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI【感想投稿で豪華賞品が当たる】ちょっとでも観たことある人、今すぐ参加して!(提供:ディズニー)
注目作品ランキング
1
ウィキッド ふたりの魔女劇場公開日 2025年3月7日
2
35年目のラブレター劇場公開日 2025年3月7日
3
ファーストキス 1ST KISS劇場公開日 2025年2月7日
4
映画ドラえもん のび太の絵世界物語劇場公開日 2025年3月7日
5
ロングレッグス劇場公開日 2025年3月14日
映画ニュースアクセスランキング
- 昨日
- 先週
1
女優で歌手で潜入工作員…さらに射撃の名手! ガイ・リッチー新作「アンジェントルメン」本編映像2025年3月19日 08:00
2
アンディ・ラウ主演、香港映画史上最大級のディザスター大作「カウントダウン」緊急公開が決定【特報公開】2025年3月19日 08:00
3
【本日配信!】「ガンニバル」完結編、新宿にリアル出現した“人が喰われている村”に行ってきた2025年3月19日 15:00
4
橋本環奈が“赤い人”になった!? 「カラダ探し THE LAST NIGHT」9月公開、衝撃のビジュアル披露2025年3月19日 07:00
5
「47RONIN」監督がNetflixに対する詐欺容疑で起訴 16億円を不正流用2025年3月19日 14:00
1
ニコラス・ケイジの変貌ぶりがヤバすぎて主演女優の心拍数が「76→170」に跳ね上がる「一生忘れない」2025年3月11日 18:00
2
櫻井翔×北川景子「映画 謎解きはディナーのあとで」3月29日に放送2025年3月14日 16:00
3
「日曜アニメ劇場」3月16、23日に「宇宙戦艦ヤマト2199」劇場版2作を放送 30日は「ルパン三世VSキャッツ・アイ」2025年3月14日 18:00
4
【閲覧注意】台湾ホラー「ガラ」5月9日公開決定! 衝撃の日本版ビジュアル&予告編&場面写真を一挙公開2025年3月10日 08:00
5
【第48回日本アカデミー賞】最優秀作品賞は「侍タイムスリッパー」 安田淳一監督&山口馬木也が涙2025年3月14日 22:55