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劇場公開日:

天国でまた会おう

解説・あらすじ

第1次世界大戦後のフランスを舞台に2人の帰還兵が企てた大胆な詐欺事件を描くクライムドラマ。第1次世界大戦の終結目前。仏軍のプラデル中尉からの不条理な攻撃命令に従ったエドゥアールは、小心者の簿記係・アルベールの命を助け、顔に重傷を負ってしまう。良家の御曹司で才能あるアーティストであるエドゥアールは家族にも会いたくないと戦死を偽装。そんな彼をアルベールは手伝うことに。戦後、パリに戻った2人は貧しい共同生活をスタートさせる。そんな折、かつて彼らの上官だったプラデルが財を築いていたことを知った2人はある壮大な詐欺計画を企てる。エドゥアール役を「BPM ビート・パー・ミニット」のナウエル・ペレーズ・ビスカヤートが演じ、本作の監督を務めたアルベール・デュポンテルが相棒のアルベール役で出演。

2017年製作/117分/PG12/フランス
原題または英題:Au revoir la-haut
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2019年3月1日

スタッフ・キャスト

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映画評論

戦争への怒りを代弁するアウトローとして、死んだはずの主人公は確かに存在する

ピエール・ルメートルが描く復讐者は、哀しい。心に癒しがたい傷を負っている。「その女アレックス」のアレックスも、「死のドレスを花婿に」のソフィーも、「天国でまた会おう」のエドゥアールも。とくに戦場の爆撃で顔の下半分を失ったエドゥアールの場合は、肉体に受けた...

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(C)2017 STADENN PROD. – MANCHESTER FILMS – GAUMONT – France 2 CINEMA (C)Jerome Prebois / ADCB Films

映画レビュー

5.0やるせない物語に心揺さぶられる

2019年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

楽しい

ピエール・ルメートルの小説に関連して、ルイ・レテリエ監督(「グランド・イリュージョン」)による「その女アレックス」の映画化を心待ちにしているのだが、アレックスより後に刊行された「天国でまた会おう」の映画化が先に実現した。クライムサスペンスと戦争物(正確には戦中より戦後の話が主体とはいえ)でジャンルは違えど、予測のつかない展開、心を揺さぶりつづけるストーリーテリングの巧みさは、さすがルメートルといった味わいだ(本作では脚本にも携わっている)。アルベール役で主演を兼ねたデュポンテル監督の映像による語り口も、流れるようなカメラワークも相まって流暢で鮮やか。アルベールによる回想の形式で進むのだが、もう一人の主人公エドゥアールの視点による回想も交わるなど構成も凝っている。

話せないエドゥアールの“通訳”になる少女役のエロイーズ・バルステールの愛らしいこと!映画初出演ながら自然な演技で魅せる。

高森 郁哉

5.0戦後モラトリアムを寓話仕立てで

2024年11月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

幸せ

もっとハスに構えた物語かと思うも、ド直球だった。
親子の確執が物語の芯にあるものの、
ホームズに対するワトソンのような狂言回しの回想視点で物語が進むため、
芯の物語こそおとぎ話のようで、その不思議な雰囲気に惹かれる。

他にも幾つかのスジが同時に進行し、全てが巧みと絡まりひとつ作品と仕上がっている脚本がうまい。が、詐欺を働き始めたあたりからラストが読めてくる展開である所だけが、おしい。

ただ、自身を認めさせる、復讐を果たしたことで悔いはなし、
と主人公が思いつめているという事なのだとすれば、
主人公の全存在をかけても余りある絶望感が「戦争体験」となり、
もしかすると本作全体が暗にいわんとしていることは、
「父性=戦争」が貶める「若者」
その罪について、ということなのではなかろうか、とかなんとか。

まあ考え過ぎ、だろうな。

悪役の上官がまったくもってずるく愚かで憎たらしい限りで、パンチが効いていたなぁ。

N.river

4.0悲劇を覆いつくす力

2024年3月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

本作「天国でまた会おう」は紙一重で反戦映画ではないと私は思うが、内包された戦争に対するメッセージは確かにあった。
今までの戦争映画や戦争の傷痕を扱った作品の中で主に反戦を謳っている、いわゆる反戦映画の多くは、だだ漠然と戦争は良くないとだけ表現していたのに対して、本作では具体的に、戦争を始めた者、戦争で利益を得た者、戦争で傷付いた人を冒涜する者、を悪としている。
その全てをプラデル一人に背負わせ、戦争の悪を擬人化したような悪役を誕生させたのは斬新だ。

そして戦争の権化プラデルに対抗するのは、仕事や恋人を失ったアルベール、体を失ったエドゥアール、親を失ったポリーヌ、という、正に戦争によって傷付いた三人。
分かりやすすぎる対決の構図に応援せずにはいられなくなる。

しかし、冒頭からアルベールが取り調べを受けている場面からもわかるように、主人公チームは犯罪者だ。本来ならば勧善懲悪とは程遠い後味の悪さが残りそうなものだが、そうはならない理由は、プラデルの徹底的なゲスさ、作品の雰囲気が持つ明るさとコミカルさ、そしてエドゥアールの仮面に代表される芸術にある。

仮面の美しさ、ピエロのような動き、演劇のような場面、エドゥアールの絵、これら芸術と呼べるものは心の豊かさだ。
悲劇的な出来事を心の豊かさで覆いつくすことで、どこか明るくポジティブなものに見えてくる。
その決定的なシーンが、鳥の仮面をかぶったエドゥアールのラストシーンだろう。
起こっている出来事とは全く違う感覚、とてもとても美しいものを見た気がした。
美しさは芸術、芸術は心の豊かさ、心の豊かさは悲劇を乗り越える。これがこの映画の力。

一番最初に本作は反戦映画ではないと書いたが、そういったものを含んでいないという意味ではない。
主人公チーム三人のエンディングは万事解決の万々歳ではないにもかかわらず、明るくポジティブな印象を残す。
悲しみや虚しさのような気持ちが全く残らない反戦映画なんてあるのかい?
反戦なんて狭い範囲でカテゴライズされない、家族の愛と絆の芸術映画だ。

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共感した!0件)
つとみ

3.5良作フランス映画

2021年10月22日
iPhoneアプリから投稿

幸せ

フランス映画の好きなところが詰め込まれてて良かった。ストーリーも分かりやすい。

見所はハイセンスなマスク。

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