鯉のはなシアター
劇場公開日:2018年12月8日

解説・あらすじ
広島東洋カープと広島にまつわる知られざるエピソードを紹介し、放送作家・桝本壮志によって小説にもなった同名広島のローカルテレビ番組を映画化。6年ぶりに東京から故郷の広島に戻ってきた奥崎愛実。彼女の祖父は映画館を経営しているが、資金難のため閉館を考えているという。万策が尽きて、諦めかけている中、徳澤と名乗る男が不思議な現れる。東京からやって来たという徳澤はかつてのカープの話をしながら「昔のカープはお金がなくても知恵を絞って生き残ってきた」と、映画館復活のためのさまざまなアイデアを提案していく。自身もカープファンで知られる「チュートリアル」の徳井義実、大林宣彦監督の「花筐 HANAGATAMI」でヒロインを務めた矢作穂香のほか広島にゆかりのある出演者が多数出演。全編広島市ロケを敢行し、広島を舞台にした「シネマの天使」「ラジオの恋」を手がけた広島県出身の時川英之がメガホンを取った。「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」(2018年4月19~22日)の「地域発信型映画」上映作品。2018年9月に広島のイオンシネマで劇場公開。12月から東京公開。
2018年製作/94分/G/日本
劇場公開日:2018年12月8日
スタッフ・キャスト
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2018年12月8日
フォトギャラリー
映画レビュー
4.0カープ県人ボロ泣き。他県の皆様、御免なさい。
「広島の調子はいかがですか?」
広島市で「広島」って言えば、そりゃぁ、あなた。カープの事ですもんねw
カープの歴史にホロホロリン、時に号泣。寂れて行く映画館再建のメインストリーは、もはや客観視不可能。21億の年俸を袖に広島へ戻って来てくれた黒田さん!で早くも涙目。北別府だよ、渡辺さん、やっぱり出たよ、木下さんですやん、にニヤニヤ。
諦めの悪さと、ニッチ戦略は広島のDNAで御座います。天下は取ろうなんて大それたことは考えてませんが、世界を変えてやる!と言う意気込みだけで生きてるみたいな県民性は感じます。ちなみに、わたくしは、生まれは長崎ですw
本筋の映画館再建が、ちょっとこさ話が薄く、東京から都落ちして来た俳優志望女子が、自分の生きる道を見つける件も、完全に「カープの泣ける歴史」に埋もれてしまってはいるけれど。
トータルでの満足度は、ものすごく高いです。が。その満足度は、カープ県人であるが故じゃね、ってのは、自信を持って断言しておきます。
以下、Localネタ。
◆サロンシネマさん
舞台となった映画館「ピジョン」は、広島市の鷹野橋商店街にあった「サロンシネマ」さん。未だ、建屋は残ってるんですね。劇中、愛美と高尾六平さん演じる祖父が、屋上で映画館の名前の由来を話すシーンで、ビルの谷間にそびえ立つ高層マンションが見えます。
このマンションが立てられているのは、広島大学の跡地。広島大学は、敷地の不足や学生の生活費高騰などを理由に、東広島市に移転(1982~1995)。学生・職員・関連業者も徐々に引っ越し。おそらく、これが鷹野橋商店街にとってもサロンシネマさんにとっても痛かったのだと思います。その後、サロンシネマさんは八丁堀 の東急ハンズの8階に移転し、今も館名は存続しています。と言うか、個人的には、鷹野橋から引っ越してくれて助かってます。鷹野橋、遠かったからw
◆広島を舞台にした映画と言えば「橋」
ほんとに「橋」が撮影現場になる事が多いです。ほとんどの映画のほぼすべての場面で、その風景から、どこかは判ります。愛美が最初のシーンで渡っている橋と最後に徳田と別れたのは「猿猴橋」。祖父と愛美が夜に散歩してたのは「元安橋」。「明治橋」も登場しましたよね、確か。
一度で良いので、何でも良いので、「撮影現場に出くわしたい!」www
ーーーーーーーー
2021/2/14 広島市映像文化ライブラリーで、時川監督のたっぷりのトークショー付き鑑賞。
時川監督のトークショーは2回目ですが、今回は饒舌でしたw
映像の独特な美しさの秘密の種明かしがありました。時川監督は明大卒業後、トロントの映像アカデミーに留学。その後、シンガポールのDiscovery Channelなどでドキュメンタリーの仕事などをしていたそうで。その後、岩井裕二さんとの仕事を経て監督業へ。どおりで時川監督作品の撮影は、アイバン・コバック等日本人じゃない訳です。フレームの感覚や映像に対する感性が日本人と違うそうです。
この映画でも、愛美が徳沢を探してお好み焼き屋に入った場面などは、カメラが少しだけ高い位置からの長回しで、大混雑の店内でありながらも、状況がツブサに把握できるフレーム、動きなどは技術点の高さが伺われるし、その他の場面での光の使い方には感心させられます。
で、やはり「光」の使い方にはこだわりがあるそうで。「彼女は夢で踊る」も、そうでした。サラの踊りのシーンの全てが美しいのですが、基本的には光だけの演出。夜明けの海岸線の朝焼けの中のシーンは最高でした。
で。NHKの仕事でシルクロードを逆行した際には「朝焼け」と「夕焼け」だけを3週間追いかけたそうですw
映画の中で使われていた「カープ優勝の夜の街」の映像は、カープ優勝ドキュメンタリーを作るつもりで、友達とカメラを抱えて街に出て撮影していた映像だそうで。結局ドキュメンタリーは作らなかったそうですが、その映像が「鯉シアター」で役に立って良かった、だそうです。
その他にも、広島超ローカル話あり、映画界の裏話ありで、あっという間に時間が過ぎました。
一番印象的だったのは。
東京を離れる時、周囲からは「都落ち」だと言われたが、自分では全くそう思わなかった。
東京で仕事をすると、企画10に対して映画化が実現するのは1 の比率だとか。それを考えれば、自分で企画し脚本を書き、撮って編集して、が出来る広島の方がいいし、何故か広島に居ると、ネタにぶつかるのだとか。
消え去っていくもの、を連続して題材に選んでいる感のある時川監督。消え去っていくものを知ることは、それは何だったのかを考えることであり、そこから将来を眺める事を意味する。
なるほどです。ちなみに第一劇場は、リアルに尚も粘ってますようw
4.0徳井と八嶋が良かった
3.5初めは
4.0広島が元気である
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