野球部員、演劇の舞台に立つ!
劇場公開日:2018年2月24日
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解説・あらすじ
福岡県八女市で長年教師を務めた竹島由美子の10年間にわたる実践記録を原作にした青春映画。八女北高校野球部は甲子園出場を有力視されていたが、県大会予選の1回戦でまさかの逆転敗退を喫し、その責任をめぐりチーム内に不協和音が広がっていた。そんな折、男性部員がほとんどいない演劇部の顧問・三上先生から、野球部へ助っ人要請があり、「野球だけの人間になるな」という指導理念を持つ野球部の八幡監督はこれを快諾。ピッチャーのジュンら3人に演劇部行きの命令が下される。コンクールまで残り2カ月、反発する野球部員、助っ人に役を奪われた演劇部員、それぞれの部員たちが反発しあう中、演劇部OBの田川が演出家として参加し、彼らとともに舞台を作り上げていく。主人公のジュン役を「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」の渡辺佑太朗が演じるほか、林遣都、宇梶剛士、宮崎美子ら実力派俳優が脇を固める。監督は「新・あつい壁」などを手がけたベテランの中山節夫。
2018年製作/102分/G/日本
配給:パンドラ
劇場公開日:2018年2月24日
スタッフ・キャスト
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映画レビュー
4.0自主上映館を募集中
地元福岡で、2日間限定のリバイバル上映会がありました!
何とも美しい「青春映画」でしたし、上映後には、関係者の方々が手作り新聞を配布しておられ、それだけでも応援したくなる好感度抜群作品です。
原作は、高校教員の方が演劇部の顧問の時の実話を元に執筆。
”直球”の青春映画ですが、大人が観た方がグッとくると思います。特に「昭和」の方‼️
部活動を将来のキャリア形成として捉えたら、野球部の生徒は「1プレイヤー」として成功することが目標になるのは当然ですよね。だから自分のトレーニングに時間を費やし、試合で目立った活躍をすることで、いずれプロスカウトの目に留まるということが大きな目標になると思うんです。
でも部活動を通して「悩んだり」「苦しんだり」、友人に「支えられ」たり、友人を「励ましたり」、人との関係性を通じて培う経験は、その後の長い人生において貴重な経験となると思うんです。
だから、こういう貴重な環境を提供してくれる教員の存在はとても大きいですよね。
令和の時代に、このような作品を鑑賞できたことは、とても良い経験でした。
自主上映館を募集しているようなので、個人でも仲間を集めたら上映会を開けると思うので、関心ある方は検討してください。
本当に、
素敵な映画です!
4.5胸がスッとする爽快な映画
とにかく皆さんの演技が上手でした!方言もわざとらしくなく、かと言って現地の人特有の照れ隠しでの方言や感情を込めるときに強くなまる感じ、かしこまるときになまりが薄くなる感じなど、まさに九州の人っぽくてとても良かったです。山田杏奈さんがとても良かったです(ただのファンです)。
ストーリーの中にわざとらしい青春的な表現がチラチラあるのが気になりましたが、演劇部という雰囲気の中にうまく溶け込んでいたと思います。
とても失礼で傲慢な女の子がいたのがちょっと嫌でした。演劇への情熱と無礼さとはまた別ものとして表現していただきたかったです。基本的に詳しく何かを自分の言葉で説明しようとする登場人物がいなかったです。全部抽象的な答えで「あとは自分で考えて」と丸投げするスタイルで、ちょっと卑怯な会話だとも感じました。
流石に実話を元にしているだけあって、リアルで嘘のないストーリーです。野球部の彼らに思う存分感情移入してしまいました。ピッチャーとファーストとのわだかまりが、ピッチャーと野球部など彼の周り全体との問題にシフトして、最終的に彼が周りを思いやることを知る、いう手法で解消したのは大変感心させられました。スッキリと嘘のない、爽快な解決方法です。
3.5俺たちに足りんもんは、何なん?
清々しいご当地映画。高校生役の若者がみな、純真で健気でまぶしすぎた。
自分の世界がすべてと思い込んでいる野球部エースの望月には、他の部員のことなど構ってやるつもりは毛頭ない。それを当人は孤高と自らを律しているつもりだろうが、実はひとりでは何もできないことをあとで思い知ることになる。でもそれは失敗でもつまずきでもない。素晴らしい”気付き”だ。それを演劇部のみんなが教えてくれた。望月自身も、違うところから見ると景色が違うことを理解したからこその”気づき”だった。部活動は、その技能を高めるだけのものではなく、まさしく教育の場なんだなあ。それを知っている先生がしっかりと見極めてくれるからこそ、高校生たちも輝けるのだろう。
4.5青春映画のお手本
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