エタニティ 永遠の花たちへ
劇場公開日:2017年9月30日
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解説・あらすじ
「青いパパイヤの香り」「夏至」のトラン・アン・ユン監督が「ノルウェイの森」以来6年ぶりに手がけた監督作で、オドレイ・トトゥ、メラニー・ロラン、ベレニス・ベジョという人気実力派女優たちを主演に迎え、運命に翻弄されながらも世代を超えて命をつないでいく女性たちの姿を描いたドラマ。19世紀末のフランス。婚約を破棄したにもかかわらず、あきらめないジュールに心を動かされたヴァランティーヌは、やがてジュールと結婚。年月とともに夫婦としての絆も深まっていく。戦争や病で子どもたちを失うという悲しみを乗り越え、無事に成長した息子のアンリが幼なじみのマチルドと結婚したことに喜ぶヴァランティーヌ。息子夫婦に加え、マチルドの従姉妹のガブリエラらもヴァランティーヌのもとを訪れるようになり、大家族のような賑やかで幸せな日々が続くのだが……。
2016年製作/115分/G/フランス・ベルギー合作
原題または英題:Eternite
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2017年9月30日
スタッフ・キャスト
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映画レビュー
4.0【19世紀フランスの三世代大家族の、生と死に対面する歓喜の時、哀しき時を季節の花が咲き誇る庭、当時の調度品,美しき衣装と共に描き出した作品。人生賛歌を謳いあげた作品でもある。】
ー 今作は、人生賛歌を謳いあげた作品である。ー
<Caution 内容に触れています。>
・ヴァランティーヌ(オドレイ・トトゥ)は、親の決めたジュールとの結婚を一度は拒否するが、ジュールの想いを知り、結婚。
8人の子供に恵まれる。
だが、男子の双子は、童貞のまま戦場に散り、娘エリザベートも病に倒れる。
”人生は死者を見送る事・・”と悲嘆にくれるヴァランティーヌ。
更に、もう一人の娘マリゴは、修道院へ行ってしまう。
ー 波乱万丈な人生であるが、この物語はこんな程度では終わらない。ー
・ヴァランティーヌの息子アンリは幼馴染の美しき女性マチルド(メラニー・ロラン:「イングロリア・バスターズ」のあの女性ですね。)と恋に落ち、娘に恵まれるが、40歳で産んだマリーの命と引き換えに自分は命を落とす・・。
ー 末期のシーンで子供達に、マチルドが遺した崇高な言葉。ー
・マチルドの従従妹で親友のガブリエル(ベレニス・ベジョ:「アーティスト」のあの大スターになって行く女性ですね。)は、不器用なシャルルと親が決めた結婚をする。
当初は、ギクシャクしていたが、マチルドはシャルルの深い愛と情を知り、二人は幸せな家庭を築いて行く。シャルルに起こったある事件までは・・。
ー だが、彼女の哀しみを癒す周囲の優しき人々の姿。ー
・大きな食卓に集まった、ヴァランティーヌとジュールの子や、孫のシーンが今作が言わんとしている事を象徴している。
ー 私たちは、哀しき事を乗り越えて、繁殖していくのだ!輝かしい未来のために。その一方、天寿を全うする、ヴァランティーヌもキチンと描かれている。ー
<とにかく、登場する三世代の登場人物の数が凄い。
だが、キチンと観ていれば違和感なく鑑賞できる。
結婚や、子供の誕生の歓喜の時と、死や別れの哀しき時。
そのすべてが、人生であり、世代から世代へ生が受け継がれていく事を表した、ラストのシーンは素晴らしい。
当時の美しき衣装や、調度品。庭に咲き誇る花々も印象的な作品である。>
3.5あとに残る映画かもしれない
この監督は「ノルウェイの森」を手掛けた人なのですね。「あぁ、なるほど〜」という感じ。
「ノルウェイの森」鑑賞時は、少々退屈で独りよがりの作品、という感想をもった。それでいて、映像や台詞の一部が強烈でいつまでも忘れられず、 結果的にはインパクト大で、何が言いたかったのかと時々印象に残るシーンを思い出しては考えさせられてきた。
この映画にも同じようなものを感じた。これも後々忘れられない映画となっていくのかもしれない。
焼き付けられた印象って、なかなか消えないから…。
それにしても、結婚、出産、子育て、死別、で終わる女性の人生って地味だ。観ていて眠くなってきた。
それが最後の方ではだんだん重みを帯びて感じられてくるのだから、その点、上手くできた映画なのかもしれない。
ただ、女性の生にも現実的にはもっといろんな要素がある。そういうものを感じさせない美化された内容に、観ていて少しイライラ感というか、仮想空間にいるような閉塞感を感じる。
女性の生のある面だけをピックアップしている作品だから、と割りきればよいのでしょうけど。
3.0ゆっくりと音楽に包まれて
4.0美しい映像の中の静かな時の流れ、優しく人生を語りかけてくれる。見終...
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