劇場公開日:2017年6月24日
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解説・あらすじ
メル・ギブソンが「アポカリプト」以来10年ぶりにメガホンをとり、第2次世界大戦の沖縄戦で75人の命を救った米軍衛生兵デズモンド・ドスの実話を映画化した戦争ドラマ。人を殺してはならないという宗教的信念を持つデズモンドは、軍隊でもその意志を貫こうとして上官や同僚たちから疎まれ、ついには軍法会議にかけられることに。妻や父に助けられ、武器を持たずに戦場へ行くことを許可された彼は、激戦地・沖縄の断崖絶壁(ハクソー・リッジ)での戦闘に衛生兵として参加。敵兵たちの捨て身の攻撃に味方は一時撤退を余儀なくされるが、負傷した仲間たちが取り残されるのを見たデズモンドは、たったひとりで戦場に留まり、敵味方の分け隔てなく治療を施していく。「沈黙 サイレンス」「アメイジング・スパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールドが主演を務め、「アバター」のサム・ワーシントン、「X-ミッション」のルーク・ブレイシーらが共演。第89回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞など6部門でノミネートされ、編集賞と録音賞の2部門を受賞した。
2016年製作/139分/PG12/アメリカ・オーストラリア合作
原題または英題:Hacksaw Ridge
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2017年6月24日
スタッフ・キャスト
- 監督
- メル・ギブソン
- 製作
- デビッド・パーマット
- ビル・メカニック
- ブライアン・オリバー
- ウィリアム・D・ジョンソン
- ブルース・デイビ
- ポール・カリー
- テリー・ベネディクト
- 製作総指揮
- デビッド・グレートハウス
- スチュアート・フォード
- タイラー・トンプソン
- エリック・グリーンフェルド
- リック・ニシータ
- レン・ブラバトニック
- クリストファー・ウッドロウ
- マイケル・バシック
- バディ・パトリック
- スザンヌ・ウォーレン
- レニー・コーンバーグ
- マーク・C・マニュエル
- テッド・オニール
- 脚本
- ロバート・シェンカン
- アンドリュー・ナイト
- 撮影
- サイモン・ダガン
- 美術
- バリー・ロビンソン
- 衣装
- リジー・ガーディナー
- 編集
- ジョン・ギルバート
- 音楽
- ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ
- 視覚効果監修
- クリス・ゴッドフリー
受賞歴
第74回 ゴールデングローブ賞(2017年)
ノミネート
最優秀作品賞(ドラマ) | |
---|---|
最優秀主演男優賞(ドラマ) | アンドリュー・ガーフィールド |
最優秀監督賞 | メル・ギブソン |
“観る楽しさ”倍増する特集をチェック!
アカデミー賞も認定《メル・ギブソン監督作》は傑作の証“武器を持てない”臆病者が戦場で75人を救出……一体どうやって?「殺す」ではなく「救う」──あなたの戦争映画イメージを覆す《希望の実話》
今年のアカデミー賞で2部門(編集賞、録音賞)を受賞した「ハクソー・リッジ」が、6月24日より全国公開。第2次世界大戦の激戦地で、武器も持たずに75人の命を救った実在の衛生兵を、「沈黙 サイレンス」のアンドリュー・ガーフィールドが熱演。...
提供:キノフィルムズこの特集を読むハクソー・リッジ の関連作を観る
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映画評論
信仰とは、信念とは。そしてそれを描くべき舞台が、日本だったということの意味
ヴァージニアでの少年時代、誤って兄を煉瓦で殴打してしまった少年は、その時、自宅の壁に貼られた"汝、殺すなかれ"という神の教えを幼心に刻みつける。後に第2次世界大戦の沖縄戦線に衛生兵として従軍し、武器を持たずに人命救助に徹した実在の兵士、デスモンド・ドスの...
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映画レビュー
3.0やはりギブソンは裏切らない!ドメスティック・バイオレンス監督の待ちかねた10年ぶりの本作をおっさんはこう見た!!
メル・ギブソン。
変態監督という大変「名誉」な称号で、次々に傑作を生みだしてきた漢。
ドメスティック・バイオレントな漢であるとともに、真摯なカトリックだという、最高の漢。
トモダチにはなりたくないが、アコガレの存在。
彼の作品は常に彼の理想と、ぬぐい切れないドメスティック・バイオレントな本性が浮き彫りとなる。この本音と建て前が表裏一体化した、「あざとさ」と「かわいさ」が「正直に」にじみ出たスタイルが大好きだ。
その彼が変態作「アポカリプト」から10年ぶりに新作を撮ったという。沖縄を舞台にした戦争映画。主人公は銃を持たず、衛生兵として戦場を駆けずり回るという。
おいおい、いいのか?あまりにこんな「らしい」設定の作品で?あまりに魚に水を与えるような設定で。
去年の全米公開からオスカーの話題を経て、今年最も観たい映画として、ニヤニヤしながら(ワクワクではない)心待ちにしていた。
世間は感動作という。バカじゃね?ギブソンだぜ?
渋谷の劇場への道中、妊娠検査薬の結果の画像を送り込んできた奥さんをほったらかしにして、鑑賞前にはすっかりギブソンになりきり、ドメスティックバイオレントな面持ちで渋谷へ。
「ハクソー・リッジ」
・
・
・
序盤のオリバー・ストーンの「7月4日に生まれて」のような甘い青春の1ページの描写から今更な「フルメタルジャケット」な訓練シーン。そこからの軍法会議までおおよそギブソンらしくない、娯楽作品の教科書のような展開が続く。
このあたりのガーフィールドとウィービングがとてもいい。
特に「頼りないオトコNO1俳優」ガーフィールドがニヤけるたび、だんだんギブソンに似てくるから恐ろしい、というか笑える。
そして言うまでもなく、この登場人物二人はギブソンそのもの。
二人は、ギブソンの理想であり、そして現実。
本作を贖罪と評する方もいるが、そうではない。ギブソンはいつだって、「ありのまま」を正直に描きつづけている。
ほぼほぼ1時間経過して、いよいよ戦場。戦争シーンが凄惨なのは想定内。だが相変わらずのヘンタイっぷりを随所で発揮。
やたら近い、あまりに近すぎる銃撃戦や手に持つ銃をPV視点からの地面に転がった死体の山。特に監督ずいぶんお気に入りだったのだろうか、火炎放射器の描写が妙にえげつない。
後半に至っても、テンションはさらに増し、神への問いかけを、我々観客に向かってさせるという、爆笑演出。
ここまで開き直られるとは、なんてアタマがおかしいのか。
やはりメル・ギブソン信頼できる漢だ。
まったく頭の先からお尻まで想像通りの映画で、「パッション」「アポカリプト」となんら全く変わらない。
感動とは程遠い「ザ・オレ様映画」。全く素晴らしい!!
いや、本当に途中「エクスペンダブルズ3」なんかのクソを監督しなくてよかったよ。
ヘンタイのみんな、よかったね!10年待ったかいがあったよ!!
追記
本作、それでも評価を他の監督作品より微妙にする点として、CGがやばいほどにガッカリレベル。いやCGなんてホントはどうでもいいのよ。だけどホンモノをつかっての誰にも到達できないヘンタイれべるにまで達してほしいと思う。
4.5信仰の狂気が勝利する瞬間。
信仰における信念から誰一人殺さない。武器も絶対に持たないが、ひとりの国民として戦争には役に立ちたい。それも苛酷な最前線で。
劇中で困惑する上官たちならずとも、ちょっとおかしいんじゃねえかと思うだろう。誰一人傷つけたくないのに、戦争の大義は否定しない。そこには大きな矛盾がある。その矛盾を埋めようという努力を主人公はしない。ただ、現実を自分の信仰の基準に強引にハメ込もうとしている気すらする。
だから衛生兵になって、傷ついた兵士を助けたい。そう固く決意して、本当に実践してしまった男の実話なわけだが、クライマックスで男の信念に捻じ伏せられた。
「神様、あと一人助けさせて」と祈りながら、米兵も日本兵も治療し、救出して回る。偽善、と言えば偽善だと思う。が、偽善であってもここまでやれば善なのだ、と本作を観ていると納得せざるを得ない。まさに結果がものを言う。正しいかどうかはわからないが、正直感動した。
4.0ガーフィールド、“日本”と“信仰”との奇縁
ハリウッドスターが日本を舞台にした映画に主演するなど、そうたびたび起きることではない。ところが何の巡り合わせか、アンドリュー・ガーフィールドは時をほぼ同じくして、マーティン・スコセッシ監督の「沈黙 サイレンス」では江戸時代に来日する宣教師、本作では沖縄戦に従軍する衛生兵として主役を張ることになった。
両作品のもう一つの重要な共通点は、どちらの主人公も敬虔なキリスト教者であり、その信仰心が試される受難が描かれていること。メル・ギブソンは監督作「パッション」でキリストが拷問される凄惨な描写で物議を醸したが、本作でも訓練時のいじめや地獄絵図な戦場での命懸けの救助活動が執拗に提示される。キリスト教圏においてあるいは自明なのかもしれないが、受難に耐え克服する熱情こそが信仰の本質である、より端的に言えば「受難は熱情と同義である」ということを、メルギブは諸作を通じて語っているように思える。
4.0メル・ギブソンの執念が成し遂げた、誰も観たことのない種類の戦争映画
メル・ギブソンの執念を見た。溜まっていたものを全てぶちまけるように、観る側が恐れおののくほどの圧倒的な戦場を描き尽くしている。確かに激戦地で銃弾が、肉片が飛び散る様には凄まじいものを感じた。が、秀逸なのは「人命を奪い合うこと」以上に「人命を助けること」をここまでの壮絶さで描き切った点だろう。奇しくもガーフィールドがロープを駆使して崖から負傷者を下ろす様には『アメイジング・スパイダーマン』、あるいは信仰に生きる『沈黙』の役柄すら彷彿させられた。
また、本作は主人公の半生についてドラマを重ね、彼が「絶対に武器を手にしない」という信念を貫く根拠をじっくりと醸成していく。そこで絡まり合う父親像の素晴らしさをどう表現すれば良いのだろう。ギブソンは弱い者、傷ついた者にどこか優しい。彼自身、人間の底にある弱さを自覚しているからこそ、再起しようとする者にかくも特別な見せ場を用意せずにいられなかったのかもしれない。
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