の・ようなもの のようなもの
劇場公開日:2016年1月16日
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解説・あらすじ
2011年に急逝した森田芳光監督のデビュー作「の・ようなもの」(1981)のその後を描くオリジナル作品。東京の下町。落語家一門の出船亭に入門した志ん田(しんでん)は、師匠の志ん米(しんこめ)から、かつて一門に在籍していた志ん魚(しんとと)を探してほしいと頼まれる。志ん米は、一門のスポンサー的存在で、志ん魚を贔屓にしている女性会長のご機嫌をとるため、もう一度志ん魚を高座に引っ張り出そうと考えていた。志ん田は、師匠の弟弟子である志ん水(しんすい)や昔の門下生を訪ね歩いて手がかりを集めようとするが、なかなかうまくいかず……。「の・ようなもの」ほか多数の森田作品で助監督や監督補を務めた杉山泰一がメガホンをとり、森田監督の遺作となった「僕達急行 A列車で行こう」でも主役を演じた松山ケンイチが主演。伊藤克信、尾藤イサオ、でんでんといった前作にも出演したキャストが、同じ役柄で登場する。
2016年製作/95分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2016年1月16日
スタッフ・キャスト
インタビュー
松山ケンイチ&北川景子、森田芳光監督へ捧ぐありったけの惜別メッセージ
松山ケンイチは、4年前の通夜の席で渡された森田芳光監督の写真を部屋に置き続け、「の・ようなもの のようなもの」の撮影中、手を合わせていたという。「撮影終了後に片付けようと思っていたけど、できないんですよね」と語る。森田監督の死を受け止...
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2016年1月16日
フォトギャラリー
映画レビュー
3.0人生はいつでも成長期
続編とは露知らず、軽い気持ちで手にとって観たがなかなかに味わい深い作品だった。
前作「の・ようなもの」を観ていなくても置いてけぼりをくらうことなくちゃんと話についていける。
確かに前作を観ていればもっと楽しめる部分もあるのだろう。「道中づけ」とかね。
落語に詳しくなくても全然大丈夫だが、知っていたら楽しめる部分は広がるんだろうな、とは思う。「落語映画 のようなもの」だ。
主人公・志ん田は落語家の道を志すものの「国語の教科書を読んでいるか」のようなもので、ヒロイン・夕美もお嬢様とは言い難い「マドンナ」のようなもの。
所在のわからない志ん魚に至っては高座を聞いたこともなければ一緒に稽古したこともない「先輩」のようなものである。
誰も彼もが不器用で、中途半端で、迷いに迷った「のようなもの」。
何も大それた話なんかじゃない。「志ん魚ちゃんの落語が聞きたいわ」というささやか過ぎる望みでさえ、大層に受け止めてしまう。それくらい迷える人生で、愛さずにはいられない哀愁と魅力に満ちている。
小市民的な悲喜こもごもは落語に通じるところもあり、大山鳴動して鼠一匹という故事がピッタリくる話の流れもまた落語そのもの。
「色々あったけど、まぁ良かった、良かった!」という締めも落語という大衆娯楽の持ち味だ。
すごく落語とオーバーラップする仕上げに一役買っているのは、師匠・志ん米を演じている尾藤イサオさんの喋りが、まんま落語に出てくる「ご隠居」みたいだからかもしれない。
大笑いするようなコメディではないが、「ホントにお前さんはしょうがないねえ」と忍び笑いがもれてしまう。「和」の心にあふれる魅力的な映画だ。
3.0作品冥利に尽きる…のようなもの
森田芳光監督のデビュー作の続編…のようなもの。
…ではなく、35年後を描いたれっきとした続編。
師匠の家で住み込み修行中の冴えない若手落語家、志ん田。
ある日師匠たちから、かつて一門にいた志ん魚を探すよう命じられる。志ん魚がお気に入りだった会長のご機嫌取りの為に高座に復帰させようというのだ。
手掛かりや目撃情報を基に探し出したものの、落語家は引退し冴えない中年男になっていた。渋る志ん魚を復帰させる為、志ん田は彼の下で共同生活を…。
筋があるように見えて、森田監督ならではシュールでドタバタの支離滅裂だった前作に比べ、一応今回は筋や目的は見え、前作より見易い下町人情コメディになっている。
前作の森田監督のトリッキーな作風が好きだった人には違和感あるかもしれないが、ベタだけど無難な作りかな。
公開の2016年には森田監督はすでに死去。(2011年没)
前作オマージュや森田監督へ捧げられている点が随所随所に。
開幕シーンや冴えない若手落語家の主人公などまさにそう。
尾藤イサオ、でんでん、伊藤克信らが同役で続投。前作で下手な落語より下手な演技しか印象に残らなかった伊藤はやはり相変わらず上手いとは言えないが、いい感じで中年男の味わいを出していた。
今回主演の松山ケンイチ、ヒロインの北川景子(メチャハツラツ魅力的!)ら森田監督縁のキャスト。他にも野村宏伸、佐々木蔵之介、塚地武雅、鈴木京香、仲村トオル、三田佳子ら森田監督縁の面々。
監督は長年森田監督作品で助監督を務め本作でデビュー、音楽も常連の大島ミチル。
本当に森田監督がどれほどの人たちに愛されていたか分かる作品。
今回も落語そのものへの醍醐味は薄い。
それに関わる人たちと周りの人たちのほのぼのとした人間模様。
下手でも味があると言うか、(個人的に)ビミョーだった前作からオマージュと愛溢れる続編が作られて、作品冥利に尽きるというもの。
3.5リニューアル?いや続編でした。
3.0鉄ヲタの
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