恋するリベラーチェ
劇場公開日:2025年7月4日
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解説・あらすじ
1950~70年代アメリカで派手な衣装やパフォーマンスで一世を風靡し、同性愛者でもあった実在の天才ピアニスト、リベラーチェの晩年を、マイケル・ダグラス&マット・デイモン主演、スティーブン・ソダーバーグ監督で描いた。
1977年夏、ラスベガスで出会ったリベラーチェと青年スコット・ソーソンは、年齢や住む世界を超えて互いにひかれ合う。スコットは運転手兼愛人としてリベラーチェを支え、リベラーチェはスコットの親代わりにもなり、2人の秘められた関係は順調に続くかと思われた。しかし、薬物への依存やマンネリ化した日々が次第に2人の間に溝を深めていく。
ダグラスがリベラーチェに、デイモンがスコットに扮した。アメリカではテレビ映画として放送。日本では2013年に劇場公開。2025年7月には、名作上映企画「12ヶ月のシネマリレー 2024-2025」にて4K版で公開。
2013年製作/118分/R15+/アメリカ
原題または英題:Behind the Candelabra
配給:東北新社
劇場公開日:2025年7月4日
その他の公開日:2013年11月1日(日本初公開)
原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。
スタッフ・キャスト
受賞歴
第66回 カンヌ国際映画祭(2013年)
出品
コンペティション部門 | |
---|---|
出品作品 | スティーブン・ソダーバーグ |
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2020年11月9日米ローリング・ストーン誌が選ぶ「音楽伝記映画ベスト30」1位はボブ・ディラン
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2016年5月28日
映画評論
ソダーバーグの虚飾の時代への憧れと邪悪な探求心が、画面の隅々に息づいている
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映画レビュー
4.0いわゆる男女の痴話喧嘩(または腐れ縁)を、新たな視点で
ラスベガスで成功と富をほしいままにしているリベラーチェと、何の拠り所もない獣医志望の美青年スコット。親子ほどの年の差、華やかなショーマンとその運転手という力関係、そして同性愛…。はじめから破局は目に見えている。そんな二人の出会いと別れ…と思ったら。破局の後も、物語は続く、人生は続く。そこが意外で、新鮮だった。諸々の後処理、再出発、そして再会と本当の別れ。ドラマティックなあれこれが、淡々と語られていく。遠い物語と眺めていたはずが、いつしか自分の遠い記憶となぜか重なるように思われ、胸に迫るものがあった。
ただならぬ「運命の出会い」を果たし、これは壮大な勘違いに違いない、醒めない夢はない、と底知れぬ不幸の影に気付きながらも、のめり込む二人。束縛し、振り払い、しがみつく。男女ではうっとおしさが先走りそうなやり取りも、彼らがやると違った佇まいとなる。リベラーチェは、若い恋人に高価な品を与えまくり、自分に似せた整形手術を受けさせる。一方の若者スコットも、自分の存在価値=若さと美を失うまいとしてダイエットと薬物にはまっていく。この流れは、決して特異な逸脱ではない。与え•与えられることに底はなく、やればやるほど、拒まれる不安と満たされなさが増していくという皮肉は、多くの人にとって、身につまされる痛みのはず。普遍的なこと、わかりきったはずのことを、一見遠く掛け離れた世界の物語として捉えなおすと、いったいどのように映るのか。それは、本当にわかりきったことなのか。この作品は、そんな揺さぶりと発見を、観る者に与えてくれる。
これは、いつの時代にも、どんな場所にでもある、共に生きようとした二人の物語だ。関係を続けていく中には、色々なことが起きる。理不尽で、不可解で、それでいていつしか微笑みを引き出すような出来事が…。手を替え品を替え、繰り返し語られてきた男女の物語を、ゲイ•カップルの物語として置き換えるといえば、思い出されるのは「ブエノスアイレス」。カーウァイ監督への当時のインタビューによれば、もとは男女の物語だったものが男男の物語となり、レスリー•チャンとトニー•レオンが、追い追われ、すれ違う二人を演じたという。(その後、抜き差しならない男女の物語は「花様年華」へ昇華していく。)身一つで異国を彷徨っていた彼らの姿が、きらめく衣装に身を包んだ本作の2人と重なる錯覚を覚え、はっとした。
…それにしても。「私を愛した大統領」といい、本作といい、かつては公然の秘密というものが確かにあった。リベラーチェの同性愛も、ルーズベルト大統領の脚の障害も、今なら到底隠し通せないだろう。秘密を守り抜くことが難しくなり始めた頃から、タブーをカミングアウトする動きが活発化し、その勇気は称えられた。けれども、カミングアウトの嵐が吹き荒れすぎて、自分にとって大切な•重たい事柄を、心の奥底に沈め置くことの意味を忘れかけていないだろうか。秘密に関する物語は、単なる暴露ではなく、秘密を持つことの意味を問い直しているのかもしれない、とも感じた。
3.5コメディではない
コメディ映画だと思っていたが、実話だし割とシリアスだった。
マットが珍しく問題児の役。後はリプリーとディパーテッドくらい?
主人公がゲイの実話の映画は基本エイズで亡くなって終わる。これも然り。
マットをCGで若返えらしたらしいが、違和感が全くなく気付かなかった。
なぜそこまでしてマットを使いたかったのだろうか
マイケル・ダグラスが似合ってた。2人の体当たり演技がとても良かった。
4.0ちょっぴり切ない
パッケージだけみるとラブコメディかと思ったけど、いやいや真面目なラブストーリー。
男っぽいイメージのマイケル・ダグラスが
ゲイ役にはまっていて驚き。マット・ディモンも
その相手役を好演。
出逢って恋に落ち熱々の二人の関係性が変化していく。ちょっと若い恋人のスコットが可哀想に
感じ切なくなりました。
エンディングはナイスです。
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