喰女 クイメ
劇場公開日:2014年8月23日
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解説・あらすじ
歌舞伎俳優の市川海老蔵が企画・主演を務め、鶴屋南北の歌舞伎狂言「東海道四谷怪談」をモチーフに、虚構と現実の境を超えた恐怖に陥る男の姿を描いたサスペンスホラー。監督は、海老蔵主演の「一命」でもメガホンをとった三池崇史。俳優の長谷川浩介は舞台「真四谷怪談」で主人公の伊右衛門役に抜てきされ、恋人でスター女優の後藤美雪と共演することになる。美雪の推薦もあって大役を射止めたにもかかわらず、共演女優との浮気を繰り返す浩介に対し、お岩を演じる美雪は嫉妬や疑心を募らせ、やがてその愛憎は舞台と現実との境界を超えていく。お岩を演じる美雪役に柴咲コウ、美雪の元カレの俳優に伊藤英明、新人女優役に中西美帆。
2014年製作/94分/PG12/日本
配給:東映
劇場公開日:2014年8月23日
スタッフ・キャスト
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映画レビュー
2.0主役の二人がしっくりこない
こう書くこと自体…なのですが、残念、の一言でした。三池監督、スゴイ!やるなあ!こうくるか!と、毎回感じてきたのですが…今回ばかりは…です。
パーツパーツはさすが面白く、グイッと惹きつけ、魅せます。それなのに…全体となると、何だかもやもやとしたまま。思わせぶりな伏線も不発。伊藤英明やマイコが何かやらかしてくれるのかと思ったら、不発。肩透かしでした。
何より、海老蔵と柴咲コウがしっくりきていないのが、厳しい点かと思いました。海老蔵は、ひたすらそのまんま海老蔵。最後まで「伊右衛門を演じている役者を演じている海老蔵」で、役名が記憶に残りません。
一方、柴咲コウはかなり頑張っています。本当に彼女?と思うようなシーンもありました。柴咲コウをかなぐり捨て、私生活で満たされないままに役にのめり込む女優を熱演。それなのに…何だかよくわからない。恋人の浮気を勘付きながらも冷ややかに静観し、次第に堪忍袋の尾が切れて…と思いきや、なぜか想像妊娠に走り、男に捨てられて堕ちていく哀れな女、に転じてしまいます。それでいて、あのラスト。いつの間に?! 彼女の役どころがぐらついている点が、一番問題だと感じました。
「バトルロワイアル」では、鎌を振りかざしギラギラしていた彼女。今回もがっぷり海老蔵と対決し、いたぶってほしかったです。予告では怖い怖いと強調していましたが、少なくとも女目線では全く怖くありませんでした。
三池監督作品である以上に、海老蔵企画作品、ということなのでしょうか…。また、重厚さを与えていた古谷一行さんへの追悼の言葉が添えられていない点も、残念に感じられました。
…あれこれ偉そうにごめんなさい…でももちろん、三池監督作品はこれからもずーっと追い続けます!
1.0自虐的でも余裕の海老蔵と待ったなしのコウ
本作の舞台劇の「四谷怪談」とそれらを演じる役者たちの私生活を平行に展開し、それぞれの世界に影響を与えていく、というスタイルは決して新しいものではなく、むしろ使い古された手法。
幻想的な舞台パートと逆に現実パートの緩さがある意味、どこかふざける三池らしくはある。
とにかく現実パートがもうダメすぎて、むしろ笑える。海老蔵の現代劇の大根ぶりは今日に始まったわけではないが。柴咲コウのひどさは改めてすごいと思う。
それが舞台劇パートに影響し、柴咲がしゃべればしゃべるほど笑けてくるという、もう、「わざとか?」の世界観を見せてくれる。
柴咲は全盛期歌に流れ、演技がガタガタのまま、今に至り、年齢的にも脱皮の時期だが、待ったなしの境遇でもある。
本来その待ったなし感が、お岩のその境遇とリンクしなければいけないはず、いや、それこそ柴咲の起用の最大のポイントだと思うのだが、そうなっていない。この映画の最大の欠陥は柴咲。見た目の美しさを壊せば、演技をした、とでも思っているのか。
もっと死ぬ気でやれよ、といいたい。
一方の海老蔵は、これはもう言うまでもなく、自虐的ギャグだよね。現実パートの、演技ダメダメ感も意図的すら思える。
意外と世間の目を気にする歌舞伎役者だが、これはこれで面白い立ち回りだと思う。
4.0久々に引き込まれたわ
そんな前の映画なんですね〜これ。
近年のゴミのようなJホラーとは違い、「ウケるwなんじゃそりゃw」みたいなツッコミシーンは存在しない、久々に引き込まれた作品だった。
イイね(*´∇`*)
●市川海老蔵!歌舞伎も観たことない私だが、伊右衛門と長谷川の海老蔵が違い過ぎる!憑依したみたいで凄かった。柴咲コウよりも本当に怖かった市川海老蔵。
●某シリーズの中〇監督とは違い、恐怖に容赦がないところが三池崇史監督のイイところだと思った。呪いが伝播してその呪いを解いたり、強引な設定に辟易するアレらとは違い、呪いっ放しでいいよ、ホラーは。
●現実と舞台芝居の境界がシームレス!舞台上の稽古や芝居にグッと引き込まれて観ていると、現実の時間軸をつい忘れてしまう瞬間が何度もあった。脚本なのか海老蔵なのか、とにかく凄い!
う〜ん(´-`).。oO
●問題の切開シーン、あれは実際にはなかったってこと?では「じゃ…」と電話を切った後の柴咲コウの一連のシーンは誰目線だったのか、それだけが解らない。
3.0舞台稽古と同時進行ってのが斬新
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