スヌープ・ドッグ ロード・トゥ・ライオン
劇場公開日:2013年7月27日
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解説・あらすじ
ヒップホップ界のカリスマラッパーで、レゲエミュージシャンへと転向することを宣言したスヌープ・ドッグのドキュメンタリー。1990年代初頭から人気を築き始め、若者に絶大な影響力を持つギャングスタラッパーの重鎮として名声を得たスヌープ・ドッグが、40歳を過ぎた2011年夏、レゲエミュージシャンへの転向を発表。芸名をスヌープ・ライオンと改め、音楽業界を揺るがせた。厳しい母親に育てられた少年時代や学生時代から恋人だった妻との関係、親友ネイト・ドッグの死など、スヌープ・ドッグの過去を紐解きながら、レゲエ発祥の地ジャマイカへ旅立った彼の姿を追い、スヌープ・ライオンという新たな表現者に至った心境を明らかにする。
2012年製作/96分/R15+/アメリカ
原題または英題:Reincarnated
配給:角川書店
劇場公開日:2013年7月27日
スタッフ・キャスト
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映画レビュー
4.0傑作ドキュメント風コント
一言で言うとアメリカのリアリティ番組特有の嘘くささと無理やりな演出が相まって良い感じにギャグ大作となっている
西海岸の有名ラッパーも初老となり少し頭が緩んだのか 突然自分はラスタファリアンだと言い出す。
前提から狂ってるドキュメントだ。
スヌープドッグはスヌープドッグという名前を捨て、スヌープ・ライオンと改名して生きていくと言い出し ジャマイカのシャーマンにラスタ認定を貰いに行くという。
スヌープはレゲエやジャマイカの世界観と自分のシンパシーを語るが
客観的に見てもラスタファリアンとスヌープの共通点は 両者はマリファナを吸う という所しかないのだが
ラスタファリアンのマリファナ嗜好は宗教や民族文化的な行為なので
(いや、、共通点はあっても方向性が違うだろ)と、視聴者に疑念を持たせるというマイナスからのスタート。
たとえて言うなら韓国の有名ドラマーが
『俺はアジア人で太古を叩くんだわ!日本の仏教も木魚叩くじゃん?同じじゃん?だから僧侶にしてくんね?仏教背負って活動するわ!』と寺に乗り込んで来るノリだ。
ジャマイカに来たスヌープは地元民のヤサに立ち寄り、地元民に囲まれながら
自分がいかにスヌープ・ライオンなのかインタビューを始める。
アテンドしているジャマイカ人は友好的だがガチの地元民のオッサンは明らかにいぶかしげな表情。
スヌープをラスタだとは思っていない、むしろ文化を利用しに来ただけなんじゃないか?と疑いの雰囲気が画面上に漂っているのだが
そこはスヌープのスルースキルが高く、力技で『地元民にも迎い入れられた感じ』を演出している。
怪しんでる地元民
ラスタ気取りのスヌープ
上手いこと編集できてると思ってるスタッフのコントラストがいい感じにサブイのだ。
そして、
なんと言ってもスヌープと同行しているダズだ。
ジャマイカ各地を巡りながらスヌープの撮影は続くのだが、スヌープはあくまで映画撮影の仕事として来ている。
しかし、ダズは完全にバカンス気分でついて来ただけなのだ。
スヌープが高説をたれている後ろで
『おーい、これ見てくれよー!』と、脈絡もなくバク宙をカマす 完全に浮かれている
そんな感じで超ハイテンションでウッキウキのダズに国際電話がかかる
電話の向こうからの知らせは
『お前の甥っ子撃たれて死んだぜ!』 ・・・
さっきまで無意味にバク宙してたのが嘘のようにガン落ちするダズ
笑ってはいけないのだが、ここの構成が完全にコントなのだ。
なぜ編集スタッフはこの訃報のシーンの前にダズの浮かれ具合をあんなに差し込んだんだ。
ストリートの厳しさ的な事を演出したかったのかも知れないが流れが完全に笑いになってしまっているじゃないか
そしてこのダズの大事件のインパクトが強すぎるため『スヌープ・ライオンになる!』という割りとどうでもいい旅が本当にどうでも良くなる。
最後はラスタ集会にてスヌープが受け入れる感じになっているのだが
シャーマン側は『一応なんとなく受け入れるけど、別にお前がラスタとは認めてねーからね?』という対応
そしてスヌープ・ライオンに改名
その後、あまりに評判が悪かったのか しれっとスヌープドッグに名前を戻した
最初から最後まで無意味かつ無益
ほぼ完璧な出来
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