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黒執事

劇場公開日:

解説・あらすじ

テレビアニメ化やミュージカル舞台化もされた枢やなの人気コミックを、「BECK」(2010)以来約3年ぶりの俳優復帰となった水嶋ヒロ主演で実写映画化。巨大企業ファントムの若き総帥・幻蜂汐璃は、ある理由から女であることを隠して生きる男装の令嬢。女王の密命により難事件を裏で解決するという使命を背負った名門貴族ファントムハイヴ家の末裔でもある汐璃は、その任務と財産をある復讐に利用するため、美しく冷酷な“悪魔の執事”セバスチャンと契約。2人が挑む怪事件を描く。映画版オリジナルストーリーとなり、水嶋扮するセバスチャンが仕える主人は、原作の少年から男装の令嬢という設定に変更。剛力彩芽が演じている。「NANA」の大谷健太郎と「TIGER&BUNNY」のさとうけいいちが共同監督。

2013年製作/119分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2014年1月18日

スタッフ・キャスト

監督
エグゼクティブプロデューサー
久松猛朗
プロデューサー
松橋真三
共同プロデューサー
齋藤智裕
アソシエイトプロデューサー
田中美幸
江川智
ラインプロデューサー
平野宏治
原作
枢やな
脚本
黒岩勉
撮影
鯵坂輝国
照明
平野勝利
美術
小泉博康
録音
芦原邦雄
スパーバイジングサウンドエディター
勝俣まさとし
編集
今井剛
音楽
松浦晃久
主題歌
ガブリエル・アプリン
アクション監督
大内貴仁
スタイリスト
徳永貴士
衣装
清水寿美子
ヘアメイクデザイン
亀田雅
ヘアメイク
外丸愛
VFXスーパーバイザー
小坂一順
助監督
佐伯竜一
制作担当
里吉優也
全てのスタッフ・キャストを見る

インタビュー

インタビュー

水嶋ヒロ&剛力彩芽、「黒執事」で見出した新たな目標

命を引き換えに、絶対的契約を結んだ少女と執事になった悪魔。大谷健太郎、さとうけいいちというふたりの監督の手によって、枢やな氏の人気コミック「黒執事」が映画化された。水嶋ヒロ、剛力彩芽の怪しげな魅力がスクリーン上で交錯し、新たな「黒執事...

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(C)2014 枢やな/スクウェアエニックス (C)2014 映画「黒執事」製作委員会

映画レビュー

3.5ツッコミどころは多いものの、十分に楽しめた

2021年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ!クリックして本文を読む

正直あんまり期待していなかったんですけど、「漫画原作の実写映画」は定期的に鑑賞することにしていたので公開から7年も経って今更ながら鑑賞しました。

原作漫画は5巻くらいまで読んだことがある程度の事前知識です。ただ、原作とは世界観もストーリーも全く異なるので原作読んだところで劇場版の理解が深まるとかそういうことは全くなく、むしろ原作のイメージが頭にある故に先入観を持って映画を観てしまったので、中盤まで剛力彩芽演じる主人公が男だと思い込んでました。

結論ですが、意外と悪くなかったです。期待しないで観ていたというハードルの低さもあるとは思いますが、水嶋ヒロは仮面ライダー出身俳優だからかアクションシーンはしっかりしていてカッコよかったです。ストーリーも原作ほぼ無視した内容故に映画尺に合わせて脚本が作られていた印象で、漫画原作の実写映画あるあるの「原作を映画尺に収めるためにストーリーが切り貼りされて分かりづらくてつまらない」ということは感じませんでした。

ただもちろん全面的に良かったかと言われれば全くそういうことはなく、終盤の展開が顕著ですがツッコミどころがあまりに多すぎて気になりました。要らないシーンや展開が多くて、続編作ることも視野に作ってるんだろうなというのが透けて見えてちょっと冷めました。

・・・・・・・
女王の密命により暗躍し、難事件を秘密裏に解決してきたファントムハイヴ家の末裔である幻蜂清玄(剛力彩芽)は、悪魔の執事であるセバスチャン(水嶋ヒロ)と契約を交わし、両親を殺害した犯人に復讐するために事件を追っていた。外交官らが次々にミイラになって死亡するという奇妙な事件を解決するよう女王より密命を受け、調査を開始するのであった。
・・・・・・・

冒頭から思うことですが、世界観が全く分かりません。
原作漫画は中世を舞台にした作品です。しかし本作は現代の日本を舞台にしています。冒頭から現代が舞台だと分かるようなビル群が描写されますが、かと思えば主人公の幻蜂清玄が住む屋敷は中世の城を思わせるデザインだったり、空中に映像が映し出される近未来的な描写があったり、かと思えば各国要人が連続怪死事件を恐れて「悪魔祓いの祭典を開く」という前時代的なことをしてみたり。物語の舞台は現代なのか過去なのか未来なのか全く理解できない。それ故に原作漫画ではすんなり飲み込むことができた「黒魔術」とか「悪魔」みたいなファンタジー設定が全然入ってこない。物語に全然入り込めない。現代を舞台にしているのなら、そこは貫くべきでした。中途半端に原作の中世ヨーロッパ的な雰囲気を入れるべきではなかったと思います。

そして終盤のどんでん返しや伏線があまりに杜撰。
「解毒剤に見せかけて毒薬でした」とか、相手の裏の裏の裏の裏をかいて云々みたいな展開があまりに多い。回りくどくて「それ絶対成功しないだろ」って作戦を口裏合わせもなく成功させるのは違和感だらけでご都合主義的です。

あと、続編を匂わせる中途半端なラストだったのも不満でした。
結局清玄の両親を殺した黒幕の存在をほのめかしてエンディングだったので、私が映画に求める「綺麗に閉じた結末」では無かったように感じました。

ただ、上記のような不満点はありつつも、エンタメ映画としては十分に楽しめたと思います。オリジナルストーリーなので映画の尺に収まる内容になっていましたし、普通に面白いストーリーになっていたと感じました。

鑑賞前は剛力彩芽演じる主人公が原作と全く違ったので不安はあったのですが、意外にも普通に観ることができました。他のキャラクター(特に水嶋ヒロのセバスチャン)もほとんど原作通りのビジュアルで、演技も問題なかったように感じます。

食わず嫌いで観たことない方にはぜひ観てみてほしいですね。「原作とは別物」ということを念頭に置いて鑑賞すれば、原作ファンでもそこそこ楽しめる内容になっていたと思います。

といぼ:レビューが長い人

3.5続編が観たかったです。

2019年6月6日
iPhoneアプリから投稿

予備知識は全く無い状態で鑑賞しましたが、なかなか面白かったです。

ゴシック調でありながらスタイリッシュな雰囲気も佳い感じでしたし、設定も良かったですね。

そして何より水嶋ヒロさんが格好良い!
特に冒頭のアクションシーンは秀逸でした。
人間を惑わさなくてはならないため、悪魔は天使よりも魅力的でなくてはいけないそうですが、水嶋ヒロさん演じるセバスチャン、正しくそんな感じでしたね。

そして優香さん。演技が上手くて驚きました。
悪女役、見事でしたね。

続編も作られそうな感じだったのですが、もう一人の主演の方のせいばかりではないと思いますか、作品として成功したとは言い難い感じだったらみたいで、続編が作られなかったのが残念です。

刺繍屋

3.5執事のかっこよさは際立っている

2018年4月1日
iPhoneアプリから投稿

水嶋ヒロ演じたセバスチャンは本当にかっこよかった
ただあまりストーリーに捻りがないかな
原作は読んでいないから
キャラがどーだとかはよくわからないが
普通に楽しめるレベル

さやか

3.0思っていたよりは

2017年9月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

悲しい

原作ファンのため、設定を男装の令嬢に変えてまで当時ゴリ押ししていた剛力を使った時点で、イヤイヤ笑 と思っていて、当時は見る気無く、今さらなんとなく見てみようかなあと思って見たんだが

ハードルを下げに下げて見たからなのか、思っていたよりずっと良くて……あれ?

やはり剛力に関してはキャスティング……と思ってしまうが、見終わって許せないレベルではないかな。見ているうちに見慣れることはできるくらいの違和感
(ほんとはもう少しシュッとした子が良かったけどね)
言いたいのは役者どうこうじゃなくて、このキャラクターに関して。
この子原作シエルほど頭キレないな?推理してた?“捕まるのがお得意な”シエルよりあっさり何度も捕まるしお荷物感が強すぎる……
 足 手 ま と い
もう少し理知的な設定にすべきだったかな。話が進まずもどかしい

水嶋ヒロは(俺がロン毛が好きなのもあって)ヴィジュアルは悪くなかったと思う。しゃべり方がアニメを意識したのか“ねっとり”してたのは、まあいいんだけどちょっとやりすぎかもなあ。聞き取りづらい。アクションは良かった。悪魔らしく見せるために綺麗すぎるくらい綺麗に無駄なく動く。(血が出ないとかそんなんで倒せるかとかリアリティを求めてはいけない笑。これはファンタジー。大事なのは美しさだからね、うん。 悪 魔 だ か ら )

メイドと叔母様は女の俺から見てもかわいいし美しいし文句ないなあ。
原作メイリンよろしく普段はダメダメなメイドだが、“メガネ外れてから”はクールだったし、使用人としての誇りを持って死を覚悟するシーンは素晴らしかった。
原作マダムレッドよろしく美しくてできる叔母様は、坊ちゃんを見るときの慈愛に満ちた目と物語終盤の目の差。少々失礼だが、あ、やっぱり優香って女優なんだなあ……と。

個人的に笑ったのが、原作でいう女王近衛チャールズの立ち位置を演じる城田優だけが外人顔過ぎること。他が…他の役者が……。舞台設定どこだっけ感が……笑
やはりあの彫りの深いハーフ顔が出てくると他の役者の衣装の違和感(コスプレ感)がぶり返してしまうな。

でもトータルとしては頑張ったと思う。予算にしては。
ミイラの造形や血糊の色や粘度ももっとチャチいと思っていたし、ストーリーもオリジナルっていうからどうせショボいんだろとタカをくくっていたけど、予想よりちゃんとしてて拍子抜けした。叩きづらい程度にはまとまっている笑。

ストーリーの肝、黒幕云々については……
興行収入が振るえば続編作る気でいたんだろうなあ。

それは、ムリ。

Satieliszt.

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