ジャズ娘誕生
劇場公開日:1957年4月3日
解説
「お転婆三人姉妹 踊る太陽」に次いでの総天然色ミュージカル映画。松村基生の原作を辻真先が脚色し、「フランキー・ブーチャンのあゝ軍艦旗」の春原政久が監督。撮影は同じく「フランキー・ブーチャンのあゝ軍艦旗」の姫田真佐久。主な出演者は「歌う不夜城」の江利チエミ、「お転婆三人姉妹 踊る太陽」の石原裕次郎「女子寮祭」の青山恭二、ほかに丹下キヨ子、二本柳寛、小杉勇、東郷たまみなど。
1957年製作/77分/日本
配給:日活
劇場公開日:1957年4月3日
あらすじ
大島の椿油売り娘、河井みどりは唄が得意。油を売りに廻っているとき、高校生の加藤義彦に妹のヒデ子と弟のデブチンと三人一緒の写真をとって貰う。売れ行きが悪くお芳達がガッカリしている処へユニバーサルバンド一行が通り合わせる。歌手の南条春夫に、歌が下手だから売れないだろうとひやかされ、娘達は合唱を始めるが音痴のお芳のためにくるってしまう。しかしみどりの歌声にはバンドの連中も思わず聞き惚れる。バンド一行は町へ演奏に行ったがさっぱりの所へみどりが現われ、浪曲をうなって大喝采をうける。彼女はバンド入りをすすめられ一行と旅に出ることになった。一方義彦のとった写真をみた父の丸の内劇場支配人の豊はハッと驚く。その頃都会の小さな劇場に出てバンドはみどりの唄がうけて連日大入り、花形だった春夫は彼女を妬んでか反目し合っているが、心の中ではお互いに好きらしい。加藤支配人は漸くみどりをみつけ、花村マネージャーは丸の内劇場出演を快諾したがヒデ子とデブチンの大食いに呆れ三人を追出した格好になる。支配人や東峰おじさん達は必死にみどりを探すが見当がつかずにいる処へ義彦から彼女がいたとの電話があり、漸くゴタゴタは解決する。バンドは丸の内劇場めざして猛練習を続けた。そして晴れの当日、楽屋で新聞記者達に騒がれて東峰が実の父であることが判り、みどりは憤がいして劇場を出て行く。しかし彼女とて父と呼びたい。そして彼女の後を追ってきた義彦の説得に出演する決心をする。舞台で春夫と仲好く唄うみどりの明るい表情。娘の晴舞台をみる東峰の目に涙が浮んでいる。華やかなショウは倖せをのせてやがて最高潮に--。
スタッフ・キャスト
映画レビュー
3.0☆☆☆★★ 上映前にデジタル復元の簡単な説明映像が有り。思わず「へ...
☆☆☆★★
上映前にデジタル復元の簡単な説明映像が有り。思わず「へえ〜!」(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾…と思う。
江利チエミ主演の和製ミュージカル。
若い頃に父親と生き別れ、今は村の椿油売り娘が江利チエミ。
ある日出会った、ジャズ楽団の裕次郎に恋をする。
冒頭から色々と突っ込みどころが多く、「何だろうなあ〜!」では有るが。観ている間は取り敢えず楽しく観ていられる。
途中で裕次郎とチエミの妄想場面にて。♫ジャンバラヤ♫と♫ブルームーン♫のミュージカル場面が披露される。
当時の本場ハリウッド製ミュージカル映画をお手本にしているのは明白で、その成果はかなり高い。
その色彩設定の素晴らしさは拍手もの。
ただ…惜しむらくは。あまた有る、本場ハリウッド製ミュージカル映画と、対等に戦えるミュージカル能力が有るのが、江利チエミ1人とゆう寂しさ。
本作は、多芸多才の江利チエミを堪能するのと同時に。或る意味では、裕次郎の《棒》っぷりを味わう映画と言えるのかも知れない。
特に『雨に唄えば』へのオマージュを示す江利チエミの奮闘場面の後に、裕次郎によるダンス場面が有る。
何処となく、『バンドワゴン』を意識していると思われるのだが…。
もうねえ(-_-)
ファンの人には申し訳ないですが。如何に裕次郎が【木偶の坊】で有るか!を如実に表している…と言えようか(他意はない)
最後は…いよっ!待ってました!の江利チエミの大ヒット曲♫カモナマイハウス♫で大団円へ( ^ω^ )
強引だけれど、これはこれでミュージカルさに溢れている。
何たって!正しいミュージカルは、他愛がないのが1番なのだ(*´ω`*)
作品中には様々なヒット映画の良いとこ取りが見られる。
子役の2人が靴磨きをするのは、勿論美空ひばりだし。
みんなでチエミを探すものの、なかなか探し出せない。でも実はすぐそばにいる…ってのは、明らかに『君の名は』(勿論岸恵子ね)
それと、父親との話はどうみてもチャップリンの『ライムライト』を基にしているでしょね。
併映 『日活特報 日活撮影所建設始まる(地鎮祭)』(1953:3分・35㎜・白黒)
『日活東京撮影所トーキーステージ竣工式』(1953:10分・35㎜・白黒)
2018年4月10日 国立映画アーカイブ/長瀬記念ホール OZU(旧 国立近代美術館フィルムセンター大ホール)
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