ドストエフスキーの生涯の26日
劇場公開日:1981年5月8日

解説
世界的な文豪ドストエフスキーの生涯で最も苦難に満ちた時期に、後に妻となる速記者の助力で小説『賭博者』を完成させるまでを自伝的事実を基に描く。監督は「高所」のアレクサンドル・ザルヒ、脚本はウラジミール・ウラジミーロフとパーヴェル・フィン、撮影はウラジーミル・クリモフ、音楽はイラクリー・ガベリ、美術はリュドミーラ・クサーコワが各々担当。出演はアナトリー・ソロニーツィン、エフゲーニヤ・シーモノワ、エヴァ・シクリスカなど。
1980年製作/ソ連
原題または英題:26 days in the Life of Dostoevsky 26 Дней из жизни Достоевского
配給:日本海映画
劇場公開日:1981年5月8日
あらすじ
1866年秋。ドストエフスキー(アナトリー・ソロニーツィン)は、すでに『貧しき人びと』『死の家の記録』『虐げられた人々』そして、『罪と罰』の前編を世に出しており著名ではあったが、生活は困難をきわめていた。魅力的な娘アポリナーリヤ・スースロワ(エヴァ・シクリスカ)との実りのない愛に苦しみ、賭博場では借金を重ね、身も心も疲れきっていた。その生活から脱しようと、彼は新しい小説を一カ月で書き上げるという無理な契約をある出版業者と交わしてしまう。それは、もし実行できない際は、向こう9年間に執筆する彼のあらゆる作品の印税を受け取れないという苛酷なものだ。彼は、知人の紹介で速記学校の女学生アンナ・スニートキナ(エフゲーニヤ・シーモノワ)を知り、彼女に助力を求めた。この文豪を尊敬していたアンナは、むしろ喜んでその仕事を引き受るが、いざ始めてみると、彼のさか立った神経に傷ついた。一度は自分にはできないと彼の元を去ったアンナだったがこの文豪の孤独な苦しみがわかりだし、再び彼の仕事を続けに家に赴く。真摯なそして、気高いアンナの助力でドストエフスキーの仕事ははかどった。その新しい小説「賭博者」は、賭博に狂い、若い娘に惑わされる、まるでドストエフスキー自身を主人公にしたような内容の小説だったが、遂に期限までに完成した。次の小説の構想をアンナに語るドストエフスキー。それは同時にアンナヘの愛の告白であった。そして妻になる決心をするアンナ。作家45歳、アンナ19歳であった……。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アレクサンドル・ザルヒ
- 脚本
- ウラジミール・ウラジミーロフ
- パーヴェル・フィン
- 撮影
- ウラジミール・クリモフ
- 美術
- リュドミーラ・クサーコワ
- 音楽
- イラクリー・ガベリ
- 字幕監修
- 岡枝慎二
Doctoryevskyアナトリー・ソロニーツィン
Anna Snitkinaエフゲーニャ・シーモノワ
Apolinarija Suslivaエヴァ・シクリスカ
不明リューバ・タディッチ
受賞歴
第31回 ベルリン国際映画祭(1981年)
受賞
銀熊賞(最優秀男優賞) | アナトリー・ソロニーツィン |
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