ある戦慄
劇場公開日:1968年5月25日

解説
ニコラス・E・ベアの脚本を「わかれ道(1963)」のラリー・ピアースが監督した異色サスペンス。ニューヨーク・ロケを行い、撮影はジェラルド・ハーシュフェルド、音楽はテリー・ナイトが担当した。出演は舞台・TVで活躍している新人トニー・ムサンテ、舞台出身でTV『ルート66』のマーティン・シーン、同じく舞台出身でTV『コンバット』のボー・ブリッジス、同じくTVのロバート・バナード、エド・マクマホン、舞台出身でTV『ルート66』のダイアナ・ヴァン・ダー・プリス、新人ドナ・ミルズとTVのビクター・アーノルド、「ローマで起った奇妙な出来事」のジャック・ギルフォードと、「足ながおじさん」のセルマ・リッター、TV『コンバット』『ローハイド』のマイク・ケリンと「金魚鉢の中の恋」のジャン・スターリング、「結婚泥棒」のゲイリー・メリルと新人ロバート・フィールド、「野良犬の罠」のブロック・ピーターズ、舞台・TVで活躍しているルビー・ディーほか。製作は新人モンロー・サクソンとエドワード・メドー。
1967年製作/アメリカ
原題または英題:The Incident
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1968年5月25日
あらすじ
現代。深夜のニューヨーク。下町で2人のならず者ジョー(トニー・ムサンテ)とアーティ(マーティン・シーン)は、通りがかりの男から金を強奪したうえ惨殺した。午前2時をまわった高架線の駅。サラリーマンのウィリクス夫妻(エド・マクマホン)と(ダイアナ・V・D・ブリス)が4歳の娘をつれて乗ってきた。この時すでに座席の片隅には浮浪者が1人眠っていた。2番目の乗客は若い娘アリス(ドナ・ミルズ)とそのボーイフレンドのトニー(ヴィクター・アーノルド)。3番目の乗客は、息子に金の無心に行き、断られて帰途につくサム・ベッカーマン(ジャック・ギルフォード)とバーサ(セルマ・リッター)の老夫婦。4番目の乗客はオクラホマ出身のテフリンジャー1等兵(ボー・ブリッジス)と、ニューヨーク出身のカーマッティ1等兵(ロバート・バナード)で、テフリンジャーは左腕を負傷してギブスをはめている。5番目の乗客はパーティ帰りの高校教師パービス(マイク・ケリン)とその妻ミュリエル(ジャン・スターリング)で、勝気な妻は意気地なしの夫が歯がゆくてたまらない。6番目は中年のアル中、ダグラス・マッカン(ゲイリー・メリル)と、彼を追ってきた同姓愛者ケネス・ナチス(ロバート・フィールド)。最後の乗客は、黒人アーノルド・ロビンソン(ブロック・ピーターズ)とその妻ジョーン(ルビー・ディー)で、夫は白人嫌いの熱狂的な民族主義者である。そこへ、2人のならず者ジョーとアーティが乗り込んできた。やがて2人は、乗客のひとりひとりに難くせをつけ始めた。乗客たちも1度は彼らの行為に口を出すが、自らの弱み、痛みとなって返ってくる。図にのり、次第に乱暴の限りをつくし始める2人のならず者に、乗客は誰1人として口を出すものはいなくなった。そしてついて2人は、ウィルクス夫妻の幼い娘にまで危害を加えようとした。その時、敢然と彼らに立ち向かったのは、テフリンジャー1等兵である。ギブスをつけた左手で、ジョーとアーティに思いきりぶつかっていった。それでもほかの乗客は、だまって見つめているばかり。2人のならず者は倒れ、電車は駅に着く。やって来た警官を背に、乗客たちは皆一言もしゃべらず、うなだれて下車していく。これでいいのだろうか? 病院に運ばれるテフリンジャーの目が、そう語っているようだった。
スタッフ・キャスト
Joe_Ferronトニー・ムサンテ
Artie_Connrsマーティン・シーン
Pfc._Felix_Teflingerボー・ブリッジス
Pfc._Philip_Carmattiロバート・バナード
Bill_Wilksエド・マクマホン
Helen_Wilksダイアナ・バン・ダー・ブリス
Wiks_Daughterキャスリーン・スミス
Alice_Keenanドナ・ミルズ
Tony_Goyaビクター・アーノルド
Sam_Beckermanジャック・ギルフォード
Bertha_Beckermanセルマ・リッター
Harry_Purvisマイク・ケリン
Muriel_Purvisジャン・スターリング
Douglas_McCannゲイリー・メリル
Kenneth_Otisロバート・フィールド
Arnold_Robinsonブロック・ピーターズ
Joan_Robinsonルビー・ディー
DerelictHenry Proach
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4.0おもしろかった
まず、あの車両に偶然居合わせる人々が
集まる前半の様子が良かった。
戦慄に向かって集まっているようにも見える。
「皆殺しの天使」を思い出したりした。
マーティン・シーンも良かったし、
そうじゃない方(ジョー)の、あの下の歯見せて
喋る感じが野蛮で下品で怖かった
一般市民を混乱に巻き込む感じは
ジョーカーなんかも思い出したりした。
しかし特に似てるなと思うのが、リューベン・オストルンド。
「フレンチアルプスで起きたこと」なんて、
まさに異常事態が起こったときに人はどうするか
ってことを描いているし、
「スクエア」でも密室で危害を加える可能性のある人物が現れた時の人々の対応なんかを描いたりしている。
人々が受ける影響だったり、突発的にしてしまう言動だったりは、
やっぱり興味深いよね
この映画、オープニングも格好よければ
エンディングも格好良くて、
短いバラードみたいのが流れて終わるんだよね
しかも、背景が何も知らない泥酔男
皮肉もいいとこよ。
4.0リアル
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