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陰謀の代償 N.Y.コンフィデンシャル

劇場公開日:

解説・あらすじ

9・11テロの影響も色濃く残る2002年アメリカ、ニューヨーク。生まれ育ったクイーンズ地区に配属された警官ジョナサンは、少年時代に誤って殺人を犯していた。父親の相棒だった刑事スタンフォードの助けで、その事実は隠されていたが、ジョナサンがクイーンズ地区に戻った途端、何者かにより過去の殺人をほのめかす脅迫状が届き……。チャニング・テイタムが主演、アル・パチーノ、ジュリエット・ビノシュら豪華キャストが共演するクライムサスペンス。

2010年製作/95分/PG12/アメリカ
原題または英題:The Son of No One
配給:日活
劇場公開日:2011年7月9日

スタッフ・キャスト

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(C)2010 SONOPRODUCTIONS, INC.

映画レビュー

0.5クイーンズに生まれなくて良かった

2021年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ!クリックして本文を読む

アル・パチーノが出ているので観てみたが、名優の無駄遣いの陰鬱映画。
モンティエル監督もクィーンズ育ちなのでこの手の事件話には事欠かなかったのだろう。
過去の殺人を暴かれる恐怖感というプロットでは「砂の器」に似たティストだがもっと低俗、殺される方も悪いし半ば正当防衛に描かれるのでおかしなことに主人公に肩入れしたくなる。
不思議なのは本人よりもかばった刑事の方がパニックっているというおかしな設定。事件そのものがクィーンズ地区という犯罪など日常茶飯事のごみ溜めなので珍しくも無いのだろうが何故か地元新聞が16年も前の事件を匿名の投書だけで警察の不正と煽りまくる。投書の主も親友の妹と明かされるが動機が読めない、刑事たちも過剰反応だろう、結局どろどろしたまま終わるので何が言いたい映画なのか戸惑いばかりが残る。
原題はThe Son of No One(誰の息子)、刑事(アル・パチーノ)は殉死した父の同僚なので主人公をかばったらしいがもっと裏のありそうな題名、それにしても邦題は大仰なタイトル、いつものことで宣伝部がLAコンフィデンシャルが当たったので便乗したのでしょう、詐欺に等しい。
余りにも暗い陰鬱な話に付き合わされる方はたまったものではありません、収穫と言えばクイーンズに生まれなくて良かったと思えるくらいでしょう。

odeonza

2.5最後の印象が悪すぎる

2021年2月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

むちゃくちゃ過ぎるだろ、最後。最後でこれだけ一気に醒める映画もめずらしい。
キャスティングもいいし、途中までの展開もサスペンスらしくそこそこ。傑作じゃなくても、いいんじゃないですかあ、と思ってたら、あれ。無残すぎるだろ。

なんだろうな、手間掛けて作っておいてテーブルひっくり返すみたいな、幼稚なオチ。
最後の印象が悪すぎるけど、途中まで観れたぶん、まあ。

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okaoka0820

3.0どういう関係だ? モヤモヤ

2020年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波
ネタバレ!クリックして本文を読む

重いテーマ。スラムのような街で不幸な殺人を犯してしまった。少年時代の過ちを今でも悩む主人公。その街で警官をするめぐりあわせで、蘇る記憶と少年時代の親友。これだけでも息が詰まる。主人公が愛する家族とただ平穏に過ごしたいと願う気持ちが痛い。
ただ、そこに絡むアル・パチーノの元警官とレイ・リオッタの警部の動機がイマイチ緩く、終盤の4人の警察関係者がどうもすっきりしなくて、だから親友の死が余計につらい。
さらに、どうして彼女は主人公を売ったのかなあ? この感情もすっきりしない。

Bluetom2020

3.0時系列

2019年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 “ミルク”と呼ばれていたジョナサンには黒人の親友ヴィニーがいた。ジャンキーを撃ってしまったのは正当防衛であるはずだが、とにかく事件扱いにもされなかった。スタンフォード刑事(アル・パチーノ)の元相棒がジョナサン・ホワイトの父親であったらしいことも関係があるのか・・・と匂わせる展開。公営住宅にはもう一人やっかいな奴がいた。ジョナサンの飼っていたチャーリーという犬が吠えたために争いになって不運にも階段から落ちて死亡。それも事件にならなかったようだ。密告手紙の届いた新聞社のローレン・ブリッジス(ジュリエット・ビノシュ)は公表すると躍起になっていたが、社の事務所が何者かによって荒らされる。さらに、ジョナサンの妻ケリー(ホームズ)のもとへも脅迫めいた電話がかかってくるのだ。脅迫者はヴィニーじゃないか?と疑ったジョナサンは久しぶりに訪ねるが・・・

 子どもの頃と2002年のストーリーが交互に描かれ、ジョナサン(テイタム)が苦悩していく姿を描いている。118分署という貧困層住宅地域の警官たちはなぜか白い目で見られる存在。ちょうどNYテロの1年後という設定も面白いのだが、テロで亡くなった警官を称えることもなく、腐敗した警察の隠蔽体質を批判的に描いているところに面白さがある。スタンフォードと後釜のマサーズ警部(レイ・リオッタ)との関係も明らかになるが、「昇進にしか興味がない」と言い切るマサーズが凄い。やはりレイ・リオッタ。事件もみ消しのためにジョナサンに対して優しく接するところが怖い。

 終盤には、ブリッジスも殺され、ヴィニー(モーガン)にすべての罪を被せようとするスタンフォードとマサーズ。最初は疑ったが何度も「誰にも言ってない」と訴える、かつての親友を助けなければと集合住宅の屋上へ向かうジョナサン。またもや罪を被せようとしたところ、ヴィニーはマサーズを撃ち殺し、その彼ををスタンフォードが撃ち殺す。なんとも虚しい展開。グサリとくる内容ではあるが、ストーリーやシーンの組み立てが時系列無視のようなスタイリッシュな構造を狙っているため、逆に感情移入できないまま終わってしまうおそれあり・・・

kossy

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