いぬばか
劇場公開日:2009年11月21日
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解説・あらすじ
タレントのスザンヌが映画初主演を務めるコメディ。雑種の愛犬・るぱんを連れて熊本から上京してきたすぐりは、立派なラブラドール・レトリーバーを連れた青年・哲平と出会う。彼が店長を務めるペットショップで働くことになったすぐりは、個性的な店員や客、そして可愛い犬たちに囲まれながら多くのことを学び成長していく。共演は「愛の言霊」の徳山秀典。
2009年製作/92分/日本
配給:ケイダッシュステージ、リンクライツ、中目黒製作所
劇場公開日:2009年11月21日
スタッフ・キャスト
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映画レビュー
4.0わんダフルに癒されます!ラストがちょっと尻切れトンボでした。
B級ながら、スマッシュヒットした作品。
とにかくカワイイわんちゃんが一杯でてくるので、見ているだけでウルルんとなってきます。いぬ好きの目線で撮られているので、いぬばかな人にはたまらないでしょう。
単なるラブコメに止まらず、飼い主と犬の深いつながりを描いていて、見ていて心がほんわかしてくる作品なんです。何と言っても、主人公のすぐりの天然ボケぶりが絶品です。
ただラストが、ペットフードメーカーとのタイアップショットで終わってしまい、哲平店長との恋の行方などはっきりさせないで終わってしまったことが残念でした。
ちょっと泣かされるところが、お客さんのわんちゃんが臨終を迎えるシーン。飼っているひとなら経験があるでしょう。やはりわんちゃんの方がどうしたって先に死んでしまうものです。「わっふる」の常連客ちづるにも、その「まさか」がやってきます。
ちづるの愛犬は、最後のとき、まるで『HACHI』のように犬目線で、ちづるとの楽しい日々を回想して涙し、息を引き取ります。
いっぽう飼い主のちずるは、長年連れ添ってきた愛犬のラストサインに気がつかず、夜遊びにかまけてしまい、最後を見届けることが出来なかったのです。そのことに心から後悔し、愛犬の突然の死に号泣するちづるを見るにつけて、愛犬は家族の一員なんだなぁと感じさせられました。
一緒にいられる時間が短いからこそどれだけその時間を大事にできるか、愛情を持って接することができるかを考えなくちゃいけないんだと思います。
そのあと主人公のすぐるも、自分の愛犬るぱんをそっと優しく抱きしめます。ちづるのようにもっと遊んであげればよかったって、後悔するなら、いま元気なうちに、もっともっと可愛がってあげてくださいね。愛情をいっぱい注げば、きっとわんちゃんは必ず返してくれますよ。
こんな話なんで、主演のすぐる役スザンヌも癒されたひとり。演じているときも顔に、「ワタシいぬばかなんですぅ」と書いているような感じなんです。
また演技では、相棒のるぱんに助けられたというか、スザンヌのほうがNGが多くて、名演技のるぱんの足を引っ張ったというのが実情でしょう。
るぱんはいわゆるタレント犬ではなく、スザンヌに最初からなついてはくれなかったそうです。ところが、毎日一緒にいるうちにだんだん仲良くなり、おやつを持っていなくても呼べば来てくれるようになったとか。画面からもふたりの仲の良さが伝わってきます。
犬好きか聞かれたスザンヌは、意外にもこう答えています。「子どものころに飼っていたいぬを2年くらいで失ってしまった経験があるので飼うことには前向きではありませんでした。」
なんだか劇中の哲平店長の少年期に抱いた犬へのトラウマみたいなエピソードなんですね。哲平店長は、少年時代に捨て犬を買うことが出来ずに、見殺しにしたことを後悔したのです。スザンヌと違うのは、それがかえって責任もって飼える飼い主を増やしたいという使命感に繋がったこと。それで一生懸命をもってペットショップ決意するのです。
この哲平店長のシリアスさが本作に奥深さをもたらしています。演じている徳山秀長は、性格俳優として今後も注目されるキャストをこなしていくでしょう。
2.5いぬ好きよりスザンヌさん好きにお薦めかな(苦笑)
ふむふむ、
旧Q-AXのアイドル枠で
見れば、全然ありじゃないかなぁ
この映画館、
まだ売れ始める前の新人さんが
主役になっている映画を、よく上映してくれます。
スザンヌさんのお芝居は
他のレビュアーさんが書かれているとおり
素人丸出しでしたが、もっと大根な新人さんが
堂々と主役で出演している作品を鑑賞して免疫(覚悟)が
できていますので、それと比べると、一応映画になっていて驚きました。
ただ、そういった
変な洗礼を受けていない人。
例えば、シネコンでいつも
映画を観ている人とか、すぐ上の階の
ユーロスペースで映画を観ている人が、
フラッと立寄ったりしようもんなら、
そりゃ、大変なことになりますぜ、旦那!!って
感じでぶち切れるでしょう(一体、なに時代なんだ(苦笑))
◇ ◇
ケイ・ダッシュ所属?の芸人が
意味もなく芸を披露してくれますが、
それさえ除けば、案外ストーリーもできていました。
ただ、原作者の桜木雪弥さんが賞賛するかは疑問ですが・・・。
スザンヌさんの脇を固める役者さん、
ゴーオンシルバーの徳山秀典さんと、
『20世紀少年』にも出演していた前田健さんが、
肝心な部分は押さえてくれていましたので、観ている
こちらが恥ずかしくてスクリーンを直視できない、なんてことはありませんでした。
それにしても、
今回はアイドルオタクを演じていた
前田健さん。役者としてイイ味をだしていますねぇ。
ちょっと前までモノマネタレントだったのが嘘みたいです。
今作の楽しみの半分は、彼の芝居みたさでしたので、そこは十分満足できました(笑顔)
☆彡 ☆彡
今作の特典として、他にも
スクリーンで熊本の観光地めぐりができます。
ヘキサゴンからの着想でしょうが、
言葉遊びでも笑えます。個人的には
ベタですが「ふしだらな娘をよろしくお願いします」がツボでした(笑)
タイトルと違い、
犬を取り巻く人たちのほうがメインではありますが、
旧Q-AXアイドル枠と考えれば許せる範囲内でしょう(またかいっ)。
犬のかわいさに免じてB-にしておきます。
2.0アイドル映画かな(笑)
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