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地下鉄のザジ 完全修復ニュープリント版

劇場公開日:

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地下鉄のザジ 完全修復ニュープリント版

解説・あらすじ

「死刑台のエレベーター」など多くの名作を遺したフランスの巨匠ルイ・マルが1960年に手掛けたスラップスティック・コメディを、完全修復ニュープリント版でリバイバル上映。パリで暮らすガブリエル叔父さんの元に預けられた少女ザジ。地下鉄に乗ることを楽しみにしていた彼女は、叔父さんの家を抜け出してパリの街へと繰り出すが、地下鉄はストで運休しており……。60年代パリの街角の風景やファッションにも注目。

1960年製作/93分/フランス
原題または英題:Zazie Dans Le Metro
配給:ザジフィルムズ
劇場公開日:2009年9月26日

スタッフ・キャスト

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フォトギャラリー

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(C)1960 Nouvelles Editions de Films

映画レビュー

4.5元祖 乗り鉄の夢/ ヌーベルバーグ風味添え

2024年11月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

大昔に、子供の頃に一度鑑賞。
漫画家の蛭子能収も、この映画が好きだと言ってました。

映画って、大人の俳優さんたちが主演するものだと思っていた僕には「ただの女の子が自由奔放に映っている本作」は不思議に面白く、またこの目に物珍しく映ったのを覚えています。

今回再鑑賞。
とにかくガブリエル叔父さんの妻、アルベルティーヌの御尊顔が、たじたじとするほどに圧倒的ですよね!
「フィオール製の香水バルブーズ」を振りまくガブリエル叔父さんとザジの出会いは、オステリッツ駅。
( ⇒地上駅はフランス国鉄で、地下にはメトロです )。

カット割りの慌ただしさと、フイルムの早回し。この編集の妙技で、終始落ち着かせないストーリー。
叔父さんとカフェの大家さん、そしてタクシー運転手を煙に巻いて、ザジはパリの街中を走ります。
みそっ歯の おかっぱ娘よ(笑)

いまでこそ、女の子を主人公にした作品は、洋邦ともに、枚挙にいとまがないですが、
「手をつながれるのが嫌いな子」って、いるんですよねー。

しかし、じっくりゆっくりと人間を撮るルイ・マルが、こんなドタバタな異作を残すとはね・・
娘や孫に手を焼いて、目を回した経験がないと、こういうのはきっと撮れないだろうと思います。
だから僕はルイ・マルのことがまた少し好きになる。

そして、旅先で予定していた交通が、ストやら自然災害やらで止まっていた時の、焦って困った体験は、誰しも有るでしょう。

けれども、
何の気の迷いで作られたこの「おふざけ作品」なのかと思いきや、
よく見れば、逆光の絵は、異様で不吉ですし、サスペンスを感じます。まさしくこの監督のものです。

= エッフェル塔のエレベーター(フランス語ではリフト)、
= 同じくエッフェル塔の、望遠レンズで画面一杯になる非常階段のシーン、
= 舞台のセリ、
= やっと動いた地下鉄駅のエスカレーター。
つまり、「登り下り」と、「地下道への潜航」。
これらシュールレアリスムな映像の中に、あの3年前の「死刑台のエレベーター」の残像を、確かに、ここにもかしこにも見せているのです。

後年、僕はヨーロッパを一人で旅したっけ。もちろんパリではこの地下鉄にも乗った。
アール・デコ調の装飾のある地下鉄の出入り口。entrée とsortie 。
階段をくだって、バイオリン弾きの前を通り、狭いホームから車内に乗り込めば、ピンクの よれよれのTシャツを着ている女の子が列車を運転していた。20代だろう。金髪のパリジェンヌだった。
後ろの窓から彼女の背中を見つめた。
あ、ザジだったのかもね。

・ ・

しかーし!
いかんせん長い。長過ぎる。
「93分」とは信じられない。
【前半】は、ザジとガブリエル叔父さんと、そしてパリの街と車こそがこの映画の主人公。
【中盤】はエッフェル塔を舞台に吟遊詩人の名シーン。
でもそのあとの
【後半】は、蛇足だと想うがなぁ。
人しか映らないので、もう観る価値は ??です。観客をうんざりさせる、延々と続くあの大騒ぎは、フイルムにする必然性があるのだろうか?

エッフェル塔のくだりで、そこで《FINE》にしちゃう短編で良かったのに・・
コメディもこれだけ長いと、さすがにもう狂気でしかなく、
終わってみれば地下鉄が一度も登場しなかった「地下鉄のザジ」なのであった。

(※)

・・・・・・・・・・・・

【メモ】

(※) 地下鉄は最後にほんの一瞬だけ写る。それも地下ではなくて地上を走行中であり、お目当てのザジ本人は寝ているというサイケな始末。

あと、トリビアとしては
本作のロケ中にエッフェル塔からの投身自殺があり、スロー・コマ送り再生すると「脚」が写っているとの事。
わからなかった。

パリの思い出の僕のレビューは
「あの頃エッフェル塔の下で」
「エッフェル塔 創造者の愛」他。

きりん

3.5アメリの元ネタ、お母さん

2018年8月18日
Androidアプリから投稿

アメリの元ネタ、元祖
それはザジを一目見れば明らか
アメリファンなら是非観て欲しい作品
本作が無かったら、アメリも存在してないのではないでしょうか

とはいえ映画としては現代人から見れば退屈
1960年当時はこんな映画がとても新鮮で面白かったのだと思います
特に最後の方のレストランでのドタバタシーンの大量のモチーフから、大昔の日本のコメディバンドのクレイジーキャッツが当時のテレビや映画の中でコントの元ネタにその多くを引用していたように思います
そのように私達現代人は本作がやってみせた様なドタバタは真似しつくされて消費され尽くして見飽きてしまっているからでしょう
逆にいうとそれだけ先駆的で範例になったとも言えます
主人公はザジのようで、実は狂言回しに過ぎないと思います
本当の主人公はパリの街並みと風俗
ルイマル監督はそれを観光映画にせずに娯楽作品として見事に構成して見せたのだと思います

1960年、昭和35年のパリの街並みは、日本の1970年頃に近い雰囲気です
東京は10年は遅れていた感じ

ザジは10才の設定としたら30才くらいで娘を産んだとすれば、アメリと年が合ってきます
正にアメリのお母さんですね

あき240

4.0スラップスティックってこうゆうことか!

2017年9月22日
iPhoneアプリから投稿

女の子が可愛くて、今じゃ見たことある映像でも、当時は斬新だっただろうなぁと思うと、そこもすごいのかなと思う。

ルイマル監督は死刑台のエレベーターみたいな心理をジワジワ突いてくるものもあれば、ザジみたいなのもあって、面白いから好きです。

ルービックキューブ

3.0うっちー!

2014年1月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

特にストーリーがどうこう、ってことはなかった笑

とにかく靴屋さんが、三日野の内野先生に見えて仕方なかった。うん。

改めてフランスは恋愛の国だなぁと思わされました。
皆常に恋人探しの旅に出てるよね。
いいねぇ。

アメリと二本立てだったけど、どちらも家庭に問題を抱えたフランスのいたずら好きおかっぱ女の子って点で共通してたね。
違ったのは、アメリがネガティブなら、ザジはポジティブ!!
とにかくフランスの映画はアートアートあーと!って感じで可愛い。
ストーリーはやっぱりうーん。。だけどね!
かわいいから許しちゃう!んだね。笑

もっと深いフランス映画、見て見たいなぁ。
多分フランス映画論で見たことあったけど、きっとその時は映画に触れる機会が少なすぎてあれだったのね。寝てたりお話が頭に入ってこなかったり。
就活終わらせて、はやく好きな授業とりたいなぁ。!!!

あと。いつも言ってるけど、痩せたい。笑
関係ないね。笑

今日はP&Gのセミナーで、隣に座ってた早稲田のとっても美人な女の子も映画好きでした。
映画好きな人ってやっぱりおしゃれだね。
痩せてるしね。
うえっ笑
頑張る。(°_°)

ひとみ

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