キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語
劇場公開日:2009年8月15日
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解説・あらすじ
1947年のシカゴ、バーを営むポーランド系移民のレナード・チェスは、ギタリストのマディ・ウォーターズとハーモニカ奏者のリトル・ウォルターを雇い、彼らのブルースで客を魅了していた。その流れでレコード・ビジネスへ参入したチェスは、チャック・ベリーやエタ・ジェイムズなど数々のスターを生み出すが……。「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ、「バスキア」のジェフリー・ライト、「ドリームガールズ」のビヨンセ・ノウルズら豪華俳優が、シカゴ・ブルース全盛期の時代に生きた人々を熱演。
2008年製作/108分/PG12/アメリカ
原題または英題:Cadillac Records
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2009年8月15日
スタッフ・キャスト
受賞歴
第66回 ゴールデングローブ賞(2009年)
ノミネート
最優秀主題歌賞 |
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映画評論
結局、すべての物語がビヨンセに集約される
何はともあれビヨンセである。音楽ファンの立場から言えば、マディ・ウォーターズやチャック・ベリー、ハウリン・ウルフやボ・ディドリーも在籍したシカゴのチェス・レコードの物語、ということになるのだろうけど、そんな黒人音楽の偉人たちに最大のリスペクトを捧げながら...
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映画レビュー
3.5歌手を見極める目とレコードを売る腕
3.5ロックの源流?
2.050~60年代の音楽シーンを垣間見る
随分古い話なので実話と言われてもピンとこない、ロックンロールの開祖、独特の演奏スタイルで鳴らしたギターの名手チャック・ベリーくらいは知っていたが個人的にはモダンジャズの方が好みだったのでレーベルは初耳、チェス・レコードなのにキャデラック・レコードと言われたのはレコードを車(キャデラック)で売りさばいていたのでついた俗称のようだ。
映画では初期のころからスタジオワークに参加したウィリー・ディクスン(ベーシストで作曲家)の回想のように展開するから彼の記憶、視点でのレーベルの歩み、栄枯盛衰なのだろうか。一応映画だから脚色があるのは当然だと思う、チェス・レコードはポーランドからのユダヤ系移民だったチェス兄弟(レナードとフィル)が築いたが映画では兄のフィルは登場しないし、リトルウォルターがいかに短気でも人殺しはしていないだろう、ビョンセ扮するエタ・ジェームスも娼婦としてレナードと出会い歌手の道に入ったように描かれるが既にモダン・レコードのガールズグループ・ピーチズのメンバーとして活躍していた。所属アーティストは黒人ばかりだが音楽的嗜好は別としてレナードがユダヤ系なので白人の人種的偏見への嫌悪、反動があったのかもしれない。ただ、メディアに賄賂作戦や印税の代わりに新車のキャデラックで誤魔化しているようでもあり、なかなかの商売人でもあったのだろう。
まあ当時のミュージシャンの私生活はジャズでも同じ、ジャンルを問わず酒や薬物で身を持ち崩すのだから観ていて気が滅入る・・。Youtubeでエタ・ジェームス本人の歌唱を聴いてみたが、彼女のパワフルな発声は少女時代の教会合唱隊時代にスパルタ的なボイストレーニングを受けたせいだとされているがビョンセが驚くほど特徴を捉えていたので驚いた、総じて映画の見どころは多くのスタジオ録音シーンなのでしょう。
5.0ブラックミュージックファン必見
映画の起承転結がそのままブラックミュージックの歴史と対応する見事な構成
ブルース以前、チェスレーベルとブルースの誕生、ロックンロールとソウルミュージックの誕生、チェスとブルースの終焉
マディウォータース、リトルウォータース、ハウリンウルフ、チャックベリー、エタジェームス
伝説の巨人達がどうブラックミュージックの歴史を作りあげていったのか
生きた人間達の生々しいエピソードを積み重ねて見せてくれます
断片的にしか知らない文字だけの略歴が、彼ら彼女らの人生のストーリーとして本当に生きていた等身大の人間のドラマとなって描かれています
ビヨンセが本当にエタジェームスに見えるのがすごい
ミネソタファッツのエピソードは
映画ハスラーを見ていれば更に感慨深い
劇中クロスオーバーという言葉がキーワードとして登場します
黒人だけの人種限定音楽が、ブルースを経てロックンロールでチャートのページをクロスオーバーする
クロスオーバーの概念を視覚的にヒットチャートのページをクロスオーバーする様子で見せてくれたのは正直目からウロコ
素晴らしい表現だと感動しました
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