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ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト

劇場公開日:

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ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト

解説・あらすじ

「ディパーテッド」「アビエイター」のマーティン・スコセッシによるモンスター・バンド“ザ・ローリング・ストーンズ”のライブ・ドキュメンタリー。2006年秋にニューヨークのビーコン・シアターで行われたライブの模様と、バンドのフロントマンのミック・ジャガーとスコセッシ監督のせめぎ合いが臨場感あふれる映像で収録されている。ライブには、ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトやクリスティーナ・アギレラも飛び入りゲストとして登場している。

2008年製作/122分/アメリカ
原題または英題:Shine A Light
配給:東北新社
劇場公開日:2008年12月5日

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──コンサートの演目(セット)リストについてですが、今回、よりブルージーでスロウなナンバー中心になったのは皆さんの年齢と関係しているのでしょうか?

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(C)2007 by PARAMOUNT CLASSICS, a Division of PARAMOUNT PICTURES, SHINE A LIGHT, LLC and GRAND ENTERTAINMENT (ROW) LLC. All rights reserved.

映画レビュー

4.5スコセッシVSミック・ジャガー?

2023年10月31日
PCから投稿

スコセッシが自作で再三BGMに使ってきたローリング・ストーンズのコンサート映画を監督する。まさに大好きなバンドとの仕事でさぞや楽しかっただろう、と思いたいのだが、スコセッシの目論見は序盤からつまづいてしまう。さすがに現役最古にして最高のロックバンドは曲者ぞろいであり、特にミック・ジャガーに翻弄される様子がそのまま映し出されていて笑ってしまう。

特に綿密に準備したいのに、本番当日になってもミック・ジャガーからセットリストを教えてもらえず(ギリギリまで決まっていない?)やきもきするスコセッシの姿を観ていて、これはもしかしてストーンズというよりスコセッシのドキュメンタリーなのかも、と思ってしまう。

とはいえコンサート映画としてのクオリティは素晴らしく、スコセッシは一貫して観客席からの目線ではなく、バンドと一緒にステージ上に立っているような感覚を味わせてくれる。カメラは基本的にステージの上で、演者のすぐそばで演奏を観る臨場感は、ライブに行っても体験できないものだろう。

そして最後はまたスコセッシ御大の登場で〆る。考えたらスコセッシはウッドストックに映画スタッフで参加して以来、音楽映画の現場でミュージシャンのわがままに翻弄されることが多かった。それでもやっぱり音楽に足を突っ込まずにはいられない、そんなファン心理が宿った映画でもある。

村山章

4.5映像がもの凄い

2021年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2021年8月24日、チャーリー・ワッツが亡くなりました。
ストーンズのサウンドを支える、彼のタイトなドラミングが好きでした。
どうか安らかに。

2008年12月劇場鑑賞
わずか3000人弱の小さな箱(ストーンズとしては)のビーコンシアターでのライブを撮ったドキュメンタリー。
そして監督はマーティン・スコセッシ、もうこれだけで個人的に最高です。
ザ・バンドの「ラストワルツ」から30年以来?のライブドキュメンタリーというのもすごいですよね。
ライブ前散々セットリストを出し渋られ、焦らされるスコセッシが面白い。カメラに位置が決められないと気が気じゃ無いんですよね。
ミックの掌で転がされているようで、ちょっと可哀想でした。
そんなショウは「Jumpin' Jack」で幕を開けます。
作品は音も素晴らしいのですが、16台のカメラを使ったという映像がもの凄い。
とてもクリアでライブハウスで直で見てるようなんですね。
目の前をミックが駆け抜けて行ったような錯覚さえ覚える、映像の美しさなんです。
メンバーの表情までも良く見え、縦横無尽に駆け抜けるミック、じゃれ合う陽気なキースとロニー、そしていつものようにそれを見ながら淡々とプレイするチャーリー、皆本当に楽しそうなんですね。
一番印象的なシーンは何といってもキース。オーディエンスにピックを飛ばすんですけど、これが仕草もその映像も最高に格好良いんですよ。
キースの「やるよ」って表情が本当に良い。
ゲストもバディガイ、ジャックホワイト、クリスティーナ・アギレラと実にストーンズらしく豊富。
この、ステージの面々がありのまま切り取られた感じが素晴らしかった。
駆け抜けるように過ぎていって、気がつくとラスト「Satisfaction」。
それにしても盛り上がったショウでした。

ふと気がつくと「Shine a Light」がセットリストに入って無いんですね。タイトルなのに何故?ってなります。一応ラストにオーディオで流れるんですが。
そしてこのラストも実に良い感じ。
ライブという夢から覚めるような感じが面白かったです。

白波

4.0ロック世代、即ち団塊の世代の締めくくり 壮大な同窓生記念写真だ

2019年2月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

2006年NYビーコンシアターでの彼らの慈善コンサートの映画
さすがのライブパフォーマンスだ
スコセッシの映像もそんじょそこらのミュージックビデオとはクオリティが違う

だがスコセッシが本作を撮った目的と意義とはなんだったのだろうか?
頻繁に挟まれる彼らの若き日々でのインタビューの意味とは何か?
終盤にミックが60歳になってもやってる?と訊かれもちろんと笑顔で答える
そして冒頭、噛み合わない彼らとの打合せの為進まない撮影準備にカリカリと苛立つスコセッシが誰かに「ロックンロールなんだから……」となだめられて苦笑するシーン
これが対になっている

同じスコセッシ監督のラストワルツがザ・バンドの解散コンサートがヒッピー文化の終焉を活写していたように、本作はつまりローリングストーンズ、スコセッシ、冒頭リハーサル中に次々に記念写真を要求する功なり名を遂げた老人たち、このロック世代、即ち団塊の世代の締めくくりだったのだ
だから、スコセッシは自分の仕事光景まで撮らせ編集にも加えたのだ
壮大な同窓生記念写真なのだ

フィナーレシーンのように彼らは今退場しようとしているのだ
本作から10年以上経過して今それがハッキリと分かる

ラストワルツと本作は対になるロック映画であったのだ

あき240

4.5You Got Me Rockingが発売された頃にどハマりして初...

2018年9月9日
iPhoneアプリから投稿

You Got Me Rockingが発売された頃にどハマりして初期作品まで遡って聴きまくっていた時期がありました。その時以来はストーンズまったく聴いてなかったのだけれど、この映画で再びハマりそう。

映画だけど映画じゃない。パフォーマンスを体感し、ロックを感じろ。映像はとても良かった。
スコセッシ監督が一流スタッフ揃えて撮った傑作。

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