歩いても 歩いても
劇場公開日:2008年6月28日
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解説・あらすじ
「誰も知らない」「幻の光」の是枝裕和監督が、年老いた両親の元に久々に集った家族の情景を静かなタッチで切り取り、人生の喜びと悲しみを浮かび上がらせたホームドラマ。ある夏の日、元開業医の横山恭平とその妻とし子が2人きりで暮らす家に、次男の良多と長女のちなみがそれぞれの家族を連れてやって来る。何気ない団欒のときを過ごす横山一家だったが、この日は15年前に亡くなった長男・順平の命日だった……。
2008年製作/104分/日本
配給:シネカノン
劇場公開日:2008年6月28日
スタッフ・キャスト
受賞歴
第32回 日本アカデミー賞(2009年)
ノミネート
助演女優賞 | 樹木希林 |
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インタビュー
是枝監督に聞く演出の工夫と創作の秘密
「誰も知らない」「幻の光」「花よりもなほ」などで知られる是枝裕和監督が、自身の母親の死をきっかけにして撮りあげた温かくも哀しいホームドラマ「歩いても 歩いても」。阿部寛、夏川結衣、YOU、樹木希林、原田芳雄ら豪華キャストが出演した本作...
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映画評論
家族の一日を描いて女の一生を語る、奥の深い映画
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映画レビュー
5.0家族の鬱陶しさ
クソみたいな事を言ってるクソみたいな姿を見せる。それでそんなもんだろという態度をとる。それができる。されもするししてやりもする。言ってやってもいいだろうと思う。言われた時は嫌だし恨みもする。面倒くさい。お互いに許さないのに許されると思っている。そんな奴だと知っているし知られている。それが普通。そんなもん。
何かしら人として欠けて見えても、家族のあり方が凸凹していても、会話のやり取りの鬱陶しさはどんな家庭にも転がっている鬱陶しさで、なんだ何処の家も同じようなものかと思わせてくれる心地よさを感じた。
樹木希林さんのそこに居るというより元よりあるような佇まいは何処からくるんだろう。
じわじわじわじわという表現が気持ち悪いような可笑しいような感じがして居心地が良いのか悪いのか分からないところが面白くとても良い。
物事のディティールを浮き上がらせてここまで丁寧に作り込まれると居た堪れない状況の筈が不思議と癒される。
よく見てよく知る、ふれづらい問題に答えを出さずにいながら丁寧に真摯に向き合う行為を感じる。この世界の何処かに存在している悲しみや迷いを結論付けて横柄に〆る事をせずに変化と瞬間を良く見続ける姿勢から、無視しない態度を感じる。その態度から作品の治癒力が流れだしている様に感じる。
4.0ビタースイートな家族の物語の前半
何気に予告編を見ていたら、傾斜地の住宅街、海岸線と赤い電車。これって京浜急行沿線では?と思い、見始めました。 多少、特異な家族歴があるものの、誰しもに経験のあるようなクスリと笑える出来事、チクリとくる出来事があり、自分自身の家族や両親の姿と重なる部分を見ておりました。もう一つ、あの二人、阿部寛さんと夏川結衣さんは、TVドラマ「結婚できない男」の二人でした。あたかも、あのドラマの延長かなと思える夫婦の雰囲気でした。
ラストの三年間は省略されていましたが、老親って、突然亡くなるのではなく、段々と亡くなるんですね。支える家族にとっては、ラストスパートの三年間であったはず。そこはどうでしたか? という後半の物語の第1章。そして無人となった家屋と土地。京浜急行沿線の住宅地は高齢化が進み、次世代への引き継ぎが進んでいるはず。しかし他所からくる若い家族は湘南を目指します。というわけで、その空き家と土地をどうするのか? という後半の物語の第2章もあります。旅立たれたお二人の御遺産として、不動産と現預金が同等であれば、さほどトラブルにはならないかもしれませんが、バランスが悪い場合とか等など、相撲取りの名前同様、くだらない話かもしれませんが、そんな想像をしてしまいました。じわっとくる映画です。
1.0つまらん
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安部と結衣が安部の田舎に帰省した。
そこには頑固親父と嫌味なおかんがいた。
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同じ是枝監督の「ゴーイングマイホーム」そっくり。
徘徊型の映画で、何もストーリーが展開しない。つまんね。
3.5家族あるある
是枝作品は、「海街Dairy」「ドライブマイカー」「海よりもまだ深く」「万引き家族」「真実」と来て、これが6作品目。後期の作品群への橋渡し的な作品かなって。町医者の父が跡継ぎとして期待していた長男が、海水浴の少年を助けようとして亡くなって、途中で医師になるのを断念した次男は、子持ちの女性と連れ立って、兄の命日の帰郷。長女夫婦とその二人の子どもと過ごした間を切り取った物語。
他のレビューで、様々な家族あるあるを書いておられたので、ここではその方々に譲るとして。昔と異なって、親の職業やら家を代々継いでいく必要性がない時代の親子関係あるあるかなって。それに現代的な事情も絡まるから、家族も複雑さを増す。
表面的には、皆、雰囲気を大事にして取り繕っているが、亡き長男への思いやら、出戻りの次男の妻に差別的であったり、今でも近所の患者さんを大切にしていたり、昔、父が浮気した時の歌謡曲をポロっとかけてみたりと、悪びれずにぽろぽろ出すのが、家族の人間関係らしい。
最後、連れ子が、「将来の夢は、実の父の調律師、今の父の少年の頃の夢の医師」と庭で呟いて、父の思いを受け継がれていくのかと思いきや、両親が、「次に来るのは正月か」に、次男夫婦は、「1年に1回で十分ね」とすれ違い。今の家族をそのままに切り取ったかのような物語。
喧嘩、嫌み、浮気、失業、喪失、隠居、老化、同居など様々なことをひっくるめて、家族ってこういうものだよって。不自然に美化せずに、そのまま描こうとしている。いろいろあるけれど、でも、家族の記憶やら思い出は引き継がれていくよって。黄色のチョウの逸話が効いていた。
石田さんちの家族みたいな映画かな。
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