ナポリ湾
劇場公開日:1960年12月13日

解説
マイケル・パートウィーとジャック・デイヴィスの原作を「5つの銅貨」のメルヴィル・シェイヴェルソンンが監督したコメディ。脚色はシェイブルスン、ジャック・ローズとスーソ・チェッキ・ダミーコの共同。撮影は「ベン・ハー(1959)」のロバート・サーティース、音楽をアレッサンドロ・チコニーニニとカルロ・サビーナが共同で担当。出演は「僕は御免だ」のクラーク・ゲーブル、「西部に賭ける女」のソフィア・ローレン、「ロベレ将軍」のヴィットリオ・デ・シーカ、ほかにマリエット、パオロ・カルリーニら。製作ジャック・ローズ。
1960年製作/アメリカ
原題または英題:It Started in Naples
配給:パラマウント
劇場公開日:1960年12月13日
あらすじ
フィラデルフィアの弁護士マイク・ハミルトン(クラーク・ゲーブル)は10年前妻をすててイタリアに行ってしまっただらしない兄が事故死したため、財産整理にイタイアにやってきた。婚約者を残して国を出た彼は早くアメリカに帰りたくてたまらなかった。友人のイタリア人弁護士マリオ・ビターレ(ヴィットリオ・デ・シーカ)の出迎えを受けた彼は死んだ兄の子ナンドに会った。煙草をすい酒をのむというこの子ナンドは、安キャバレーの踊り子である叔母ルシア(ソフィア・ローレン)と、暮らしていた。ナンドは毎日おそくまで盛り場を遊び歩いて学校に通っていなかった。マイクは彼をアメリカン・スクールに通わせることにした。しかし学校をきらうナンドはルシアの許しを得て通学をやめてしまった。ふんがいしたマイクは訴訟を起して少年をルシアの手から引き離そうとした。そしてナンドと遊んでやって心理的に彼を手なづけてしまう作戦に出た。だが何度もナンドを通してルシアに会ううちに、マイクはルシアに好感をもつようになった。2人はブルー・ブルトの洞窟をはじめカプリ島のいろいろな名所をめぐって歩いた。そのうちルシアはマイクがナンドを手なづける手段として自分を利用しているのだと考えて、腹を立て、ナンドを絶体マイクに渡さないと宣言した。ナンド引渡し要求の裁判は、弁護士のマリオがルシアの美しさに参ってしまってマイクの敗訴となった。ナンドをルシアとカプリ島から引き離すのは結局不自然なことだと悟ったマイクは帰国の列車にのった。けれども車中でアメリカ人がイタリアの悪口をいうのを聞いた時、マイクは自分もこの土地を離れ難くなっているのを知り、急いでカプリ島に引きかえすのだった。
スタッフ・キャスト
受賞歴
第33回 アカデミー賞(1961年)
ノミネート
美術賞(カラー) |
---|
第18回 ゴールデングローブ賞(1961年)
ノミネート
作品賞(コメディ) | |
---|---|
最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) | ソフィア・ローレン |
関連ニュース
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映画レビュー
5.0地中海の真珠 女優ソフィア・ローレンにイチコロ
もう何十年も前のことですが
僕はひとり列車に揺られてイタリアを南下し、終点ナポリの港から船に乗ってカプリ島へ 〜〜
〜 あの南の島で数日を過ごしたことがあるのです。
懐かしくて懐かしくて、このタイトルで思わずレンタルしてしまいました。
ナポリの街での話かと思っていたら
ドンピシャ、舞台のほとんどが島でのお話。
カプリ島のラブストーリーでしたね♪
おきゃんな島娘=ソフィア・ローレンと、そのお相手はなんと (マストロヤンニではなく) 風と共に去りぬのクラーク・ゲーブルなのです!
ソフィア・ローレンといえば、僕はどうしても中期以降の作品、あの「ひまわり」あたりの憂いと哀しみをたたえた演技が頭に浮かぶのですが、
26歳です。若い日のソフィア・ローレンです。
このイタリア庶民のルチアが、遺児で甥っ子の少年ナンドをこれでもかというほど愛しまくるという、笑いと涙の物語なのでした。
イタリア女は死ぬまで女を貫くと言います。明るく情熱的な彼女たちに出会ってしまえば、男たちもイチコロですよね。
アメリカの弁護士ハミルトンが
駅のホームで水を飲む。その土地の水に馴染む。ルチアのことを想う。
いいエンディング光景じゃないですか。
カプリ島・・僕が自分の足で歩いたナポリの駅や、島のリストランテの店構え、そして港やあの街並みに、スクリーンでの再会が叶って、きょうは最高の日曜日の午後となりました。
ローマ皇帝アウグストゥスがその美しさ夢中になり、所有していたイスキア島と交換したというカプリ島です。
民宿のマンマも、洗濯屋のパパも、リストランテのカメリエーレもみんな親切。
海を見下ろす(小さいけれど)メインストリートにはハイブランドの出店が並び、そして・・
島の北側にはヌーディスト・ビーチもあるんですよ。行きました。
オススメです。
Viva Capriana!!
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