ホワイト・ライズ
劇場公開日:2004年12月11日

解説
幻想的なシカゴの雪景色を背景に、男女三人の織り成す数奇な三角関係。主人公を演じるのは「パール・ハーバー」のジョシュ・ハートネット。共演に、「トロイ」のダイアン・クルーガーとローズ・バーン。オリジナルは、1996年に製作されたヨーロッパ映画「アパートメント」。
2004年製作/116分/アメリカ
原題または英題:Wicker Park
配給:ヘラルド
劇場公開日:2004年12月11日
あらすじ
広告業界で成功を収めた若きエリートビジネスマン、マシュー(ジョシュ・ハートネット)は、ニューヨークから故郷であるシカゴに戻っていた。結婚を控えた婚約者らと共に、ホテルのレストランでビジネスの成功と結婚の前祝いをしていたマシューは、電話ボックスの前で思いがけず、ひとりの女性の姿を目撃してしまう。それは、2年前マシューの前から突然姿を消したかつての恋人リサ(ダイアン・クルーガー)の後ろ姿だった。一目見た瞬間から運命的ともいえる激しい恋に落ち、互いに心から愛し合っていたはずのリサは、ある日、何の前触れもなくマシューのもとを去ってしまったのだ。リサが姿を消した理由もわからず、ひたすら塞ぎこんでいたマシューは、その後ニューヨークへと渡り、現在の地位を獲得したのだった。もう一度リサに会い、愛を確かめたい、その一途な想いからマシューはリサを探すことを決意する。電話ボックスの中に残されていたホテルの鍵を手がかりに、マシューはリサを求めシカゴの街を彷徨いはじめる。やがて、マシューはあるアパートメントの一室にたどり着く。その部屋にはリサの面影が色濃く残る様々なものが並べられていた。恋人だった者だけにわかる、愛しい人の匂いと空気を感じたマシューはそこに確かにリサがいたことを悟る。しかし、そんなリサとの想い出に浸り、すべてを愛しく眺めているマシューの前に現われたのは、外見も雰囲気もリサとはまったく違う黒髪の女性だった。しかもその女性は愛しい人と同じリサという名前だったのだ。部屋の持ち主がまったくの別人だったことを知り、深い悲しみに襲われるマシュー。そんな彼を黒髪のリサは優しく慰め、ふたりは一夜を共にしてしまうのだった。しかし、このリサにはあまりにも切なく、悲しい秘密と嘘が隠されていた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ポール・マクギガン
- 脚本
- ブランドン・ボイス
- ジル・ミモーニ
- 製作総指揮
- ヘンリー・ウィンタースターン
- 製作
- アンドレ・ラマル
- マーカス・ヴィシティ
- トム・ローゼンバーグ
- ゲイリー・ルチェッシ
- 撮影
- ピーター・ソーヴァ
- 音楽
- クリフ・マルティネス
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2004年11月2日
映画レビュー
3.0好みの問題
3.5過去に戻り過ぎです
偽リサが舞台女優なのですが、メイクで素顔を隠せて良い設定だと思いました。逆廻しで徐々にメイクが落ちていくシーンはドキドキしました。
偽リサの回想で、故障したビデオカメラを修理に出して主人公に近づくつもりが、それでリサに興味を持たれてしまう展開も面白い。
中国へ出張に行ってない状況は、時間的な制約を生み、不安定な気持ちにさせられます。
気になるのは下記です。
・過去に戻る回想が多過ぎて、分かりにくい。この構成の狙いが分からないです。最初に主人公とリサの出会いと突然の別れがある構成の方が、主人公が手紙や鍵を盗んだり、まるでストーカーみたいな行動も少しは感情移入できる気がします。
・婚約者がいるとハッピーエンドにならない
婚約者は不要で、ずっとリサを忘れられない設定が良いです。主人公が見せる執着心だと、2年で簡単に他の人を好きになるとは思えません。
・彼女が突然いなくなった真相
これだけ邪魔されると会えないだろうと納得できるレベルではなかったです。まずは、留守電のメッセージを消すだけでは連絡が取れるので、受話器のコードをこっそり抜くぐらいはして欲しい。
あと、浮気してたという嘘をいきなり信じるには無理があると思う。付き合っている時に、リサが浮気を疑うような伏線があったら良いのかもしれません。
以上
4.0面白い!
この映画は1996年製作のヨーロッパ映画『アパートメント』のリメイクでして、『ホワイトライズ』というタイトルから想像できるように、「純粋な嘘、罪の意識のない嘘」がテーマなのです。こうなったら、騙されてなるものかと身構えて、最初からマシュー(ジョシュ・ハートネット)の台詞からいくつの嘘が導き出せるかをカウントしてしまいました。中国行きの飛行機に乗らない、食あたりした・・・と、とにかく嘘が多いハートネット。途中から数えるのも面倒くさくなりました。
主要登場人物は、彼以外に失踪中の元恋人リサ(ダイアン・クルーガー)、友人ルーク(マシュー・リラード)、ルークの彼女アレックス(ローズ・バーン)の4人。ひょっとすると、この4人が嘘をつき合って、がんじがらめの嘘映画になるのではないかと危惧さえしました。マシューは前述通り嘘が多く、ルークは他愛も無い嘘が多い(「彼女と一晩過ごしちゃったぜ」みたいな)。男女間は嘘と妥協で成り立つんだなぁと気軽に身構え、『スクービー・ドゥ』のバカキャラよりも『スクリーム』の怪しいキャラの印象が強いルークが絶対に怪しいと睨んでいました。途中までは読めるものの、この予想が見事にはずれるという爽快感がたまりませんでした。
それぞれの回想シーンは絶妙にプロットを操作し、時間軸と多方向撮影によるすれ違いを上手く演出していて、「うぁっ、あんた、あの時、そんな所にいたんかい!」みたいな感覚に浸れること間違いなしです。どことなく『いま、会いにゆきます』に似てたりして・・・ふふふ。
4.5突き抜けた純愛
どちら側に感情移入するかによって、大分見方の変わる映画だと思います。
ダメージで大好きになった『ローズ・バーン』の役が、とても好きです。
最後で彼氏に嘘を伝える彼女は、やっぱり悪人だと思えないんですよね。
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