解説

若くして未婚の母となった少女の内面的な成長を描く作品。監督・製作はこれが監督デビューとなるマット・ウィリアムズ。脚本は「ファーザーズ・デイ」のローウェル・ガンツ＆ババルー・マンデル。原作はビリー・レッツ。撮影は「恋におちたシェイクスピア」のリチャード・グレイトレックス。音楽は「ミュージック・オブ・ハート」のメイソン・ダーリング。美術は「母の眠り」のポール・ピーターズ。出演は「地上より何処かで」のナタリー・ポートマン、「氷の接吻」のアシュレー・ジャド、「プラクティカル・マジック」のストッカード・チャニング、「クレイドル・ウィル・ロック」のジョーン・キューザック、「タイタス」のジェームズ・フレイン、「キャリー2」のディラン・ブルーノ、「リプレイスメント」のキース・デイヴィッドほか。

2000年製作／120分／アメリカ
原題または英題：Where the Heart Is
配給：20世紀フォックス映画
劇場公開日：2001年2月24日

あらすじ

テネシー州に住む17歳の妊婦ノヴァリー（ナタリー・ポートマン）は、ミュージシャン志望のボーイフレンド、ジャック（ディラン・ブルーノ）とカリフォルニアへ旅立とうとしていたが、トイレ休憩によった合間に彼は逃げてしまう。途方に暮れる彼女に声をかけたのは、アルコール中毒の会の会員だというシスター・ハズバンド（ストッカード・チャニング）。やがて、ユニークな人々が同居する彼女のもとでノヴァリーは暮らしはじめ、病院で働く4人の子持ちのレクシー（アシュレー・ジャド）など、彼女たちに家族のような連帯感を持ちながら人間として成長していく。しかしある時、竜巻が起こり、シェルターへ逃げ遅れたシスターは帰らぬ人になってしまう。シスターの全財産を受け取ることになったノヴァリーは、やがてアル中の姉をなくした秀才の青年フォーニー（ジェームズ・フレイン）と恋におちるが、自分が彼にふさわしくないと思いつめたノヴァリーは、「愛していない」と心にもない嘘をついてしまった。ある日、ノヴァリーは小さな新聞記事に目を止め、とある病院へと向かう。そこには事故で両足をなくしたジャックが暴漢に襲われて担ぎ込まれていた。彼はノヴァリーにやり直そうと頼む。しかしノヴァリーは、フォーニーのいる大学へと車を飛ばした。彼から愛してるかと聞かれた時、嘘をついたことを伝えるために。

スタッフ・キャスト