ワーテルロー
劇場公開日:2020年10月5日

解説・あらすじ
「戦争と平和」などで知られる旧ソ連の名匠セルゲイ・ボンダルチュクが、19世紀ヨーロッパで勃発した「ワーテルローの戦い」を題材に描いた戦争大作。エルバ島から帰還したナポレオンは民衆から熱烈な歓迎を受けてパリに凱旋し、フランス皇帝に返り咲く。しかしイギリスをはじめとする列強各国は、今度こそナポレオンを打ち倒すべく軍備を強化していた。ウェリントン率いるイギリス・オランダ連合軍はベルギーに移動し、これを知ったナポレオンも同地へと向かう。そして1815年6月18日、両軍合わせて約15万の軍勢がワーテルローに集結。ヨーロッパの命運を左右する熾烈な戦いが幕を開ける。撮影には当時のソ連軍が全面協力し、壮大なスケールで戦闘シーンを再現した。「セルゲイ・ボンダルチュク生誕100周年記念特集」(20年9月18日~、東京・アップリンク吉祥寺)上映作品。
1970年製作/133分/ソ連・イタリア合作
原題または英題:Waterloo
配給:パンドラ
劇場公開日:2020年10月5日
その他の公開日:1970年12月19日(日本初公開)
原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。
スタッフ・キャスト
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映画レビュー
3.5映画史に残るであろう戦争描写。ものすごい人、馬、大砲。馬とか相当死...
3.5合戦シーンは大迫力です。
ナポレオン最後の戦争であるワーテルローの戦いを描いた歴史巨編。
私は、比較的日本史は得意なのですが、世界史は取っつきにくく苦手意識がありました。でも、このような映画を見ると、これからでももう少し勉強したくなりますね。
映画自体で言えば、ソ連軍が全面協力した合戦シーンは迫力満点です。開けた平地での戦いですから、小隊同士の戦いってシーンでの誤魔化しも出来ません。VFXでは味わえない数万の人馬がぶつかりあるシーンは、一見の価値があります。
ただ細かいところで雑なんですよね。例えばウーグモンの戦いは、兵士個人迄見ているとただ塀をよじ登ろうとしているだけで戦っていない。そこまで頑張ってもらえれば、もっと迫力のある映画になったと思うので、少々残念です。
3.0戦場の映像はけっこうな迫力なのに、戦闘の経過がわからない。
総合:60点 ( ストーリー:40点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:80点|音楽:65点 )
長々と舞踏会の場面に時間を割きながら、その直後にはもう戦闘が1つ終了していてプリッヒャー率いるプロイセン軍との戦いは何一つ映さないままもう16000人をやっつけたと言う。ナポレオンの戦いを見せたいのではないのか、これで一体何を見せたいのか。
そもそもナポレオンとウェリントンがなぜ当時のオランダ王国の領土であるワーテルローにいて、なぜそこで戦わなければならないのかすら説明がなく、作品中におけるナポレオンの戦略がさっぱりわからない。これは史実がそうだったから映画でも必然的に戦うというだけですか。
ワーテルローでの話になっても、フランスが歩兵の支援無しで方陣に突撃したから撃退されたのかどうかもわからないし、でも急にフランスが農場を占領したから勝利したとか言っているし、その後ではプロイセンが突然どこからかやってきたと言う。視聴者のことはまるで置き去りにされた。状況に関していろんなことが説明不足で進み、戦いも戦術に関する説明が少なくて2人の指揮官の描写ばかりで不満が残る。
ただし当時の服と武器と馬を装備し大量動員した戦場の映像はかなりの迫力があって良い。この部分だけ評価できる。
3.5逆転
数えきれないほどある英仏の戦いの中でも有名な一戦。
ぽっちゃり小柄なNapoleon vs 端正な貴公子Wellesley。
戦前夜のよくある対比。
両者の人物像を丁寧に描いています。
Rod Steignerが、Napoleonの必死さを熱演しています。Wellesley役のChristopher Plummerが美しいこと(*^^*)。
ほんの少ししか出て来ませんが、Orson Wellesがお口をムニャムニャさせて演じるLouis XVIIIも面白いです。
戦闘はかなり大規模で、物凄い人数です。
各シーンが歴史の教科書に載っている絵のようです。
接近しての撮影時、乗馬していないのがバレバレですが…。
どちらかの肩を持つことなく描かれていますし、結果も分かっているので、感情移入して観るというよりは、史実の勉強になる作品でした。
勝っても負けても戦は悲惨。
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