メテオ
劇場公開日:1979年10月27日

解説
人類が想像を絶する巨大隕石の群れに襲われるという恐怖を描くSF映画。製作総指揮はサンディ・ハワードとガブリエル・カッカ、製作はアーノルド・H・オルゴリーニとテオドール・パーヴィン、監督は「オデッサ・ファイル」のロナルド・エドモンド・H・ノースの原案を基に彼とスタンレーンが脚色。撮影はポール・ローマン、音楽はローレンス・ローゼンタール、編集はカール・クレス、製作デザインはエドワード・カーファグノ、特殊映像効果はマーゴ・アンダーソンが各々担当。出演はショーン・コネリー、ナタリー・ウッド、カール・マルデン、ブライアン・キース、マーティン・ランドー、トレヴァー・ハワード、リチャード・ダイサート、ヘンリー・フォンダ、ジョセフ・キャンパネラ、ボー・ブランディン、カトリーヌ・ドゥ・エートル、ジェームズ・G・リチャードソン、ロジャー・ロビンソン、ミシェール・ザスロー、ジョン・マッキンネー、ジョン・フィンドレーター、ポール・トゥレーなど。
1979年製作/アメリカ
原題または英題:Meteor
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1979年10月27日
あらすじ
小惑星群オルフェウスに彗星が激突し、砕け散ったオルフェウスが巨大な限石群<メテオ>となって地球に向かった。アメリカの宇宙探査船チャレンジャー2号は、オルフェウスに彗星が激突したさまをアメリカ宇宙センターに報じた直後、隕石に当って壊滅した。そして破片はなおも地球をめがけて進んでいた。大隕石の地球までの所要時間は1カ月。NASA長官ハリー(Kール・マルデン)は、ソ連を仮想敵として宇宙に打ち上げている100メガトン核弾頭14基をもつ武装人工衛星ハーキュリーズを大隕石に向けて発射し、その軌道を変えて地球の危機を防ごうと計画、ハーキュリーズを開発した科学者ブラッドレー(ショーン・コネリー)を急きょワシントンに招いたが、この計画には、アドロン将軍(マーティン・ランドー)をはじめとする軍部の反対があった。この隙にソ連がアメリカを核攻撃してきたらどうするか、という危惧があったのだ。大統領(ヘンリー・フォンダ)は、しかし、ハリー長官の計画を受け入れ、ソ連にも協力態勢をとるよう呼びかけた。ソ連も、秘密裡にハーキュリーズに対抗する核ミサイルを持つピョートル大帝を打ち上げていたが、それを地球を救うために利用することに応じた。ン連の科学者デュボフと助手のタチアーナ(ナタリー・ウッド)がニューヨークにあるNASAの地下秘密センターに到着した。しかし、こうしたソ連の側にも、アメリカに対する不信を抱く派があり、世界各地で、小隕石による被害が起きている中、アメリカ・ソ連の相互の間で微妙な対立が続いていた。隕石の軌道を変える計画では、双方が、相手側のミサイルが発射されてから自国のミサイルを発射させることを主張し、強硬派の命をうけた駐米大使は、タチアーナを脅迫した。しかし彼女は屈しない。タチアーナとのつかの間の愛の時を過ごしたブラッドレーは、翌朝、香港からの緊急連絡を受け、隕石の影響で東シナ海に津波が発生し、香港を呑み込んでしまった事を知った。そして巨大な隕石は、目前に迫っていた。いよいよ、日曜日の朝ピョートル大帝のミサイルが発射され、2時間30分後にハーキュリーズが発射された。その時、破片の一部がニューヨークに激突し、ニューヨークは炎と燃えさかり、住民の半数以上が死ぬか負傷するかしていた。しかし、ロケットは無事に軌道に乗ったという情報が入り、ブラッドレーやシャーウッドらの地上への脱出が開始された。隕石とロケットが衝突するまであと60分だ。刻々と時間が迫り、すべての核弾頭が爆発し、無数の破片が火の玉となって宇宙に広がった。ヒューストンに歓声があがる。午前6時28分、地球の危機は去り、人々は声をあげ、喜び合うのだった。
スタッフ・キャスト
Paul_Bradleyショーン・コネリー
Tatiana_Donskayaナタリー・ウッド
Harry_Sherwoodカール・マルデン
Dr._Dubovブライアン・キース
General_Adlonマーティン・ランドー
Sir_Michael_Hughesトレバー・ハワード
Secretary_of_Defenseリチャード・ダイサート
The_Presidentヘンリー・フォンダ
General_Eastonジョセフ・キャンパネラ
Rolf_Manheimボー・ブランディン
Jan_WatkinsKatherine De Hetre
Alan_Marshallジェームズ・G・リチャードソン
Bill_HunterRoger Robinson
Sam_Matsonマイケル・ザスロー
Peter_WatsonJohn Mckinney
Astronaut_Bill_FragerPaul Tulley
受賞歴
第52回 アカデミー賞(1980年)
ノミネート
音響賞 |
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映画レビュー
3.0アメリカとソ連
70年代パニック・ムービーのトリを取るかと思われていたが、映像はイマイチだ。『ディープ・インパクト』や『アルマゲドン』には到底及ばない映像なのだが、当時はCGもないし、VFXだって発達していなかったのだ。
それよりも見るべきところは、アメリカがソ連と手を組んで連合ロケットを発射するという、冷戦時代には考えられないような設定を楽しむべきなのです。ショーン・コネリー演ずるブラッドレー博士は、隕石を破壊するための平和的な核ロケットを発明したのに、軍事兵器として利用されたことに腹を立てていたし、いざ、アメリカが恥をしのんでソ連に頼んでも、ソ連は「そんな兵器なんてもってない」と秘密主義を貫こうとする様子など、興味深いものがある。
アメリカとソ連のロケットが仲良く並んで隕石に突っ込むシーンは何となく楽しいし、ロシア民謡をアレンジしたような音楽も愉快。空気のない宇宙で爆発の音響がすごいのはどうかと思ったが・・・
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